白雲大龍神



 白雲大龍神は 岩木山神社における水神信仰の龍神様で、岩木山大神の1柱である多都比姫神(たつびひめのかみ)の荒魂が祀られています。
 多都比姫神は厳島神社の祭神として有名な宗像三女神の一柱。宗像三女神は厳島神社のように三柱一緒に祀られる場合や岩木山神社のように三女神のうちの一柱のみ祀られる場合もあるのですが、三柱総じて水や海と関係が深い場所(例えば滝や港など)に祀られ、龍神や水神信仰の対象とされています。
 ちなみに龍神・財宝神として有名な弁財天は宗像三女神の一柱である市杵嶋姫命(いちきしまひめ)と同一神とされています。



岩木山神社 白雲大龍神 岩木山神社拝殿の隣にある「白雲大龍神」の祠。周囲には岩木山から湧き出た水が溜まった池があり、祠には龍神様が祀られ、白い御旗が拝殿脇から白雲大龍神の祠まで導くように掲げられています。


参道


白雲大龍神の参道 白雲大龍神の祠へつづく参道。白い登旗が無数にたなびき岩木山神社境内の奥へと導いています。この参道は岩木山神社の拝殿及び本殿の脇にあり、パワースポットとして知られる岩木山神社境内でも一際神秘的な雰囲気を漂わせています。



白雲大龍神の池 白雲大龍神の社の脇にある池。龍神様に水はつきものであるがここの池は水深が浅く、いかにも龍神様(蛇)が好みそうな雰囲気となっていました。
 なお池の中には蛇が好むことからか、たくさんの卵が沈んでいましたが、池の脇の看板には「卵を池に投げ入れないでください」と記されていました。

岩木山神社と蛇


 岩木山神社はよく蛇と出くわす事で知られています。筆者自身も写真には収める事はできませんでしたが、岩木山神社の境内で何度か蛇に出くわしております。蛇は昔から神の使いとして日本全国で信仰されており、岩木山神社でも蛇は祭神の一柱である「白雲大龍神」の化身と云われ、境内で見かけるのは吉兆であるとされています。筆者の経験上申し上げれば蛇は人通りの多い参道ではなく、少々脇にそれた杉木立の陰や登山道入り口付近でよく見かけますので、もし蛇を見つけ幸運にあやかりたいと思うのであれば前述の場所を探してみるとよいかもしれませんよ。