田代平湿原



 田代平湿原は青森県の八甲田東側にある田代平という高原にある湿原です。田代平は昔は十和田湖同様火山活動によってつくられたカルデラ湖だったと考えられていますが、長い年月を経て水が抜け現在のようななだらかな高原になりました。その高原の一画に周辺の八甲田の山々からの伏流水が流れ込み湿原となっているのです。
 周囲を八甲田の峰々に囲まれ箱庭のような光景が広がる田代平湿原は八甲田観光の隠れスポット的存在となっています。また田代平湿原のすぐ近くには八甲田温泉があり、散策の後、温泉で疲れを癒すこともできます。
 なお駐車場は湿原へ通じる散策路入口にトイレと共に整備されており、県道242号線にあり正面には八甲田温泉もあるので付近を走行していればすぐに分かります。


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湿原の光景


八甲田 田代湿原 八甲田 田代平湿原の光景。田代平は前述してあるとおりその昔の火山活動によって形成された湿原ですので、火山が噴火する前は山だったと考えられています。現在は高山植物の宝庫となっており、6月はレンゲツツジとワタスゲが見頃となります。



田代湿原と観光客  湿原に設置されたベンチでおにぎりを食べる観光客。美しい八甲田の自然の中で食べるおにぎりは最高ですが、湿原なので虫も多く注意が必要。春から初夏にかけては比較的虫の数は少なく時期的におすすめです。




ギンヤンマ


田代湿原とギンヤンマ 八甲田の田代平湿原初夏の光景。春と夏の花が入れ替わりをむかえており少々時期はずれだったようですがギンヤンマに出会うことが出来ました。縄張りでもあるのか1つの水辺に必ず一匹が飛んでいました。もう少しすると蓮の花が咲き美しい光景が広がります。



田代湿原と蓮の花 八甲田の田代平湿原は高山植物の宝庫ですが、7月から8月にかけては蓮の花が見頃をむかえます。

モウセンゴケ


田代湿原 モウセンゴケ 遊歩道から見た湿原の光景。赤茶色く見えるのは「モウセンゴケ」で甘い匂いを発する粘着性の葉で昆虫を捕らえる食虫植物。自然豊かな八甲田でも気候や地形の厳しさから植物たちの栄養分は意外と少なく昆虫は貴重な栄養源なのだそうです。 


ガイド


田代湿原のガイド 観光客達を案内するガイド。田代平を中心とした八甲田の自然を紹介してくれます。ただし遊歩道の幅が狭いので、ガイドツアーの一行が原因で渋滞したり、すれ違いできずしばらく立ち往生してしまうこともあります。個人で散策する場合はガイドツアーの動きを先読みしながら散策すると良いでしょう。