アスピーテライン
アスピーテとは火山活動によって形成された台地状の地形で
八幡平の裾野、特に岩手県側はまさにお手本のようなアスピーテの形をしています。この八幡平の裾野を東西に横断しているのが「アスピーテライン」と呼ばれる県道で、視界を遮る山の峰や高木が少ないので展望を楽しみながら八幡平を縦走する事ができます。また頂上付近には大規模な駐車場を備えた
レストハウスがあり、
山頂への登山道も整備されています。このほか山頂から岩手県側のアスピーテラインは火山活動や雪解け水の浸食により形成された多数の湖沼が見られ、麓の方では岩手県の象徴でもある「
岩手山」の美しい光景を見ることもできます。
開通
八幡平アスピーテラインは11月中旬(基本的には11月上旬の3連休後)から4月中旬の間にかけて道路が通行止めとなります。
また山頂付近では10月中旬頃から積雪や凍結が観測されはじめ、この場合は開通期間中でも一時通行止めとなる場合があります。一方春のアスピーテライン開通は気象状況により毎年異なるものの基本的には4月中旬、遅くともGW前には開通となります。ただし開通した後も道路凍結の為、しばらくは夜間通行止めとなる他(基本的には17:00〜8:30の間)、気象状況によっては昼間でも通行止めとなることがあります。なお八幡平へ通じるもう一つの道路である「樹海ライン」の開通はアスピーテラインより一週間ほど遅く4月下旬となっています。
アスピーテラインの地図
赤い点線が冬期通行止め区間となります。
開通 時の光景
冬の通行止めが解除され、開通したばかりのアスピーテラインの光景。場所は御在所園地より標高の低いところで雪もほとんど融けています。ただしここから車で20分ほどいった山頂付近には
5m近くの雪の回廊ができあがっていました。
アスピーテラインの光景
山頂付近にある
八幡平レストハウスから見たアスピーテライン。アスピーテラインはご覧のようになだらかな形状の八幡平の山麓を走るスカイライン。八幡平の湖沼群や山並み、岩手山やその裾野等絶景ポイントが多数あります。
こちらはアスピーテライン
秋田県側の光景。上の写真と同じく山頂レストハウス付近から見たもので。緩やかなカーブを描くスカイラインが印象的な光景となっています。
岩手山
アスピーテラインから見た岩手県の最高峰 岩手山の裾野。アスピーテラインの由来ともなった台地状でなだらかな地形が広がっています。この光景は八幡平ならではの光景です。
熊沼
アスピーテラインから見た雪解けの熊沼。6月の光景で雪解けの水が流れ込み沼の水は黒く透き通った色をしています。なおこの時期山頂付近はまだ雪に覆われていました。
樹海ラインは正式名称は「秋田県道・岩手県道318号八幡平公園線」といい、
八幡平の山頂付近にある
岩手県と
秋田県の県境で
アスピーテラインから分岐し八幡平市に向かう県道です。八幡平の原生林のなかを通る道路でカーブや勾配はアスピーテラインに比べきつく、冬期の通行止め期間も長くなってます。その代わり新緑と紅葉が見事な所で、特に紅葉の時期は車の通行量も多くなります。
通行止め期間:11月上旬〜4月下旬(春の開通はアスピーテラインより一週間ほど遅く開通します)
八幡平樹海ライン
樹海ラインから見た八幡平の樹海。もう片方の主要道路で眺望が素晴らしいアスピーテラインとは異なり、文字通り樹海のなかを縫うように道路が走っています。
温泉
八幡平樹海ラインにある温泉。樹海ラインの特徴のひとつとして温泉の噴出口の多さが揚げられ、秘湯と呼ばれる入浴施設も多いです。
なおアスピーテラインも含めた八幡平全域の温泉情報については別途「
八幡平の温泉」のページをご参照下さい。
八幡平樹海ラインにある温泉の源泉の吹き出し口。近寄ると熱気が伝わってきて、温度はかなり高そうです。温泉で有名な樹海ラインではこのような光景がいたるところでみられます。
樹海ラインの源泉。樹海ラインを通ると原生林のあちらこちらで湯気の立ち上っている光景を目にするが、これらは全て地下から噴出している温泉。