仏ヶ浦の遊覧船及び観光船



仏ヶ浦 フェリー航路  仏ヶ浦には牛滝及び佐井村の港から観光遊覧船が出航しています。仏ヶ浦へは車でも行けますが、駐車場から仏ヶ浦までは急で険しい遊歩道を往復で40分ほど歩かなければならず体力的に自信のない方や足腰の弱い方などは観光遊覧船による観光がお勧めです。
 観光遊覧船は下北半島の絶景を見ながら仏ヶ浦の海上遊覧を楽しむ事が出来る為、毎年多くの観光客が利用する人気の航路となっています。

※仏ヶ浦を含めた下北半島方面へのフェリー航路は北海道(函館)発及び津軽半島の蟹田港発の2航路となっています。

※本ページに記載されている情報については変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認ください。



仏ヶ浦の観光船(遊覧船) 一覧


 以下に仏ヶ浦を経由する各観光船を紹介いたします。

佐井港〜仏ヶ浦

高速観光船ニューしもきた号
運行期間 4月下旬〜10月下旬
遊覧船料金 大人1,300円(片道) 2,500円(往復) 子供は半額。なお団体割引有り
所用時間 仏ヶ浦の散策(30分)を含め合計1時間30分
運営機関 仏ヶ浦海上観光株式会社
運行状況確認先 0175-38-2244


高速観光船サイライト号
運行期間 4月下旬〜10月下旬
遊覧船料金 大人1,300円(片道) 2,500円(往復) 子供は半額。なお団体割引有り
所用時間 仏ヶ浦の散策(30分)を含め合計1時間30分
運営機関 佐井定期観光株式会社
運行状況確認先 0175-38-2255


牛滝港〜仏ヶ浦

夢の海中号
運行期間
 4月下旬〜10月下旬
遊覧船料金 大人550円(片道) 1,000円(往復) 子供は半額。なお団体割引有り
所用時間 仏ヶ浦の散策(30分)を含め合計1時間。
出航時間 8:30以降随時出航
運営機関 個人
運行状況確認先 0175-38-5818 
備考 船は海中を見ることができるグラスボートになっている。また1名でも乗船可。


脇野沢港〜仏ヶ浦(30名以上の団体客のみ)

運営機関 シィライン脇野沢営業所
運行状況確認先 0175-44-3371



青森港〜脇野沢港〜牛滝〜福浦〜佐井港

高速船「ポーラスター」
運行期間 通年
遊覧船料金:青森〜佐井間 大人3,620円
所用時間 2時間25分(青森港から佐井村まで)
出航時間 午前、午後の1日2便(青森港発9:40、16:00 佐井港発7:00、12:30)
運営機関 シィライン
運行状況確認先 0175-44-3371

※基本的には交通困難地域を結ぶ連絡船であり、仏ヶ浦には入港しません。またフェリーではありませんので車の入船は不可。ただし自転車、原付自転車は可(別途料金)

注:上記の料金、期間等は運営者の意向により変更されている場合があります。ご利用の際には事前にご確認下さい。



仏ヶ浦の遊覧船


仏ヶ浦遊覧船 各コースの特徴

仏ヶ浦 遊覧船乗り場 観光遊覧船で一番オーソドックスなコースが佐井村と仏ヶ浦を結ぶコースです。仏ヶ浦観光の他、下北半島と津軽半島を眺めながらのクルージングが楽しめます。牛滝〜仏ヶ浦の観光遊覧コースは仏ヶ浦に近い牛滝港から遊覧船が出航するので、航行時間が短縮されるのが特徴です。時間に制約がある方などは牛滝から出発する「夢の海中号」をお勧めします。
 脇野沢から仏ヶ浦に向かう観光遊覧コースは主に青森市、外ヶ浜町方面から船で来た方が脇野沢で観光遊覧船に乗り換え仏ヶ浦を観光するのに利用されます。新幹線や飛行機で青森市に来られた方が青森港、蟹田港から脇野沢に行き、船を乗り換え仏ヶ浦を遊覧し、再び脇野沢港で乗り換え青森、蟹田港に戻るプランが一般的です。


観光船に乗る際の注意事項

佐井港 せっかく料金を払って観光船に乗るわけですから、できることならゆったりと景色を楽しみたいものです。ただ観光客のなかには当然の事ながら団体客もおり団体さんと同船してしまうと窓際の席に座れなかったり、ビューポイントを終始独占されてしまったりとなにかと不便を感じてしまいます。団体客が乗るのは大型の駐車場がある佐井港発の観光船がほとんどです。この佐井港では2社の船会社が観光船を運営しており運行本数も多数ある為、もし時間が許すのであれば団体さんが乗る船ではなく次の船に乗ればいいわけです・・・・・・・・・とここまでは誰もが考えつく事なのですが、実は2社の運行会社は船の規模、運賃共に同じなのに切符が何故か異なります。つまり団体客が同乗するから「ニューしもきた号」に乗るのはやめて次の「サテライト号」に乗るというわけにはいかないのです。佐井港で観光船の切符を買う際に団体客がいた場合は団体さんがどちらの船に乗るか見極めてからキップを購入して下さい。ちなみに佐井港切符販売の窓口では料金が一緒の為か船会社や船名ではなく出発時間で船のキップを発行しますので注意が必要です。


仏ヶ浦の遊覧船乗り場


 観光遊覧船による探勝が観光の目玉である仏ヶ浦では、牛滝、佐井、脇野沢の3港から観光遊覧船が出港してる他、仏ヶ浦の港から出港する地元の漁師の方が案内する小型船もあります。これらの遊覧船が発着する船乗り場周辺は天龍岩や屏風岩といった高くそびえ立つ巨岩が目白押しで、初めて訪れる方は船から下りていきなり目に飛び込んでくる岩の大きさに驚く方も多くみられます。

仏ヶ浦 遊覧船乗り場 仏ヶ浦にある遊覧船乗り場。港には各港から航行してきた4隻の観光遊覧船が同時に入港し観光客を案内していました。港は仏ヶ浦とよばれるエリアのほぼ中央にあり岸からはコンクリート製の歩道が整備されています。

仏ヶ浦の遊覧船

海上観光


 奇岩絶景の地として知られる仏ヶ浦ですが青緑色をした海の色も他では見られない魅力の一つとなっています。これは下北半島の澄んだ海水とグリーンタフとよばれる緑色凝灰岩(りょくしょくぎょうかいがん)の色で、仏ヶ浦の断崖もこの緑色凝灰岩でできています。緑色凝灰岩は空気中にあるときは白く見えるますが水の中にあると青緑色に見えるため、仏ヶ浦では白い色の断崖絶壁と海中の青緑色が織りなす光景が色鮮やかに見えるのです。このグリーンタフのコントラストは海上遊覧船からの眺めが一番美しく見え、他では絶対に見ることのできない光景が楽しめるので、仏ヶ浦を訪れた際には遊覧船で海上観光を楽しむことをを強くお奨めします。

グリーンタフ(緑色凝灰岩)はどこから来たの?
 仏ヶ浦を語る上で度々話題となるグリーンタフこと「緑色凝灰岩(りょくしょくぎょうかいがん)」はどうやって形成されたのでしょうか?今から2000万〜1500万年前、ユーラシア大陸とひと続きだった日本列島は九州地方を固定点とし時計の針のように回転し大陸から離れていきました。この時薄くなった大陸地殻からマグマが吹き出し、やがて陥没し日本海ができたと考えられています。仏ヶ浦のグリーンタフはこの時の火山活動により降り積もった火山灰が長い年月を経て固まった物なのです。この地球規模の地殻変動は何故起こったのか原因は分かっていないそうですが、天変地異級の変動だったことは間違いないようです。


牛滝の光景

仏ヶ浦の遊覧船  仏ヶ浦のすぐ南にある牛滝地区から出港している遊覧船。小型船だがハイシーズン時は観光客を次々とピストン運送してくれるので時間が無いときは非常に助かります。

グリーンタフの白と青

仏ヶ浦の青く澄んだ海  観光船から見た仏ヶ浦のグリーンタフ。ご覧のように陸上部は白く、海中では青緑色をしてます。観光船のガイドの方は仏ヶ浦周辺の海は沖縄の海より青くて透明だと説明していました。個人的には南国の海の美しさとは少々様相が異なり北国の海の厳しさのようなものも感じられました。

一ツ仏

 遊覧船に乗って海上から見た一ツ仏。陸上からの眺めとはやはり少々異なります。また海の色は仏ヶ浦に近くなればなるほど濃い青緑色に変化していきます。
仏ヶ浦 一ツ仏

天龍岩

仏ヶ浦 天龍岩  仏ヶ浦の天龍岩を南側から見た写真。陸上部から眺めた光景と見比べてみて下さい。船着き場は天龍岩の裏側にある。なお徒歩で散策できる範囲は、この辺りが限界。この先の光景(写真の後ろ側)は遊覧船による海上観光でしか見ることができません。

五百羅漢

海上から見た五百羅漢  観光船から見た仏ヶ浦の五百羅漢。こちらも陸上部から見た光景と比べてみて下さい。仏ヶ浦に上陸すると岩の大きさが目に付き全体が把握できませんが、海上の離れたところから眺めると仏ヶ浦全体の光景がよく分かります。

濃霧

濃霧に包まれた下北半島  濃霧に包まれた仏ヶ浦周辺の光景。このような下北の大自然を間近に見ることができるのも海上観光の魅力のひとつ。ちなみにこの時陸地(国道338号線)はまさに五里霧中の状態となっていました。 仏ヶ浦を含めた下北半島では5月下旬から6月にかけてご覧のような濃霧がよく発生します。
仏ヶ浦の遊覧船