あまちゃん ロケ地




 「こんな面白い朝の連続テレビ小説見たことがない」。こんな視聴者の声が聞こえはじめたのは「あまちゃん」がはじまって1ヶ月もしない2013年4月下旬の頃。視聴率も20%台をキープしロケ地に使用された久慈市の方々も歓んでいたのですが、その喜びが嬉しい悲鳴に変わったのがGW。GW期間中は想定をはるかに超える観光客が久慈市を訪れ「あまちゃん」のロケ地を見学。行政側は急遽休業中の観光施設を開店し(基本的にハイシーズンは夏でGWは閑散期なんです)、渋滞回避の為の交通規制や臨時の巡回バス、駐車場の整備など素早く対応しなんとか事なきをえたそうです。そんな「あまちゃんフィーバー」でもっとも人気なのが久慈市を中心としたロケ地巡り。このページでは「あまちゃん」で使用されたロケ地をピックアップして紹介してみました。


あまちゃんロケ地 地図


 まず最初に岩手県久慈市を中心としたあまちゃんロケ地の観光 地図をご覧下さい。このロケ地 地図をもとに観光モデルコースや各ロケ地を紹介していきます。



あまちゃんロケ地 一覧


 本項では久慈駅や小袖海岸、北三陸鉄道のモデルとなった三陸鉄道等に点在するあまちゃんのロケ地についてご紹介していきます。

灯台及び堤防

地図中 @
あまちゃんロケに使用された灯台と堤防  小袖海岸の港にある灯台と堤防。あまちゃんでは重要なシーンで度々登場している。訪れた観光客達は「あれがあまちゃんが海に飛び込んだ灯台よ」といいカメラを向けていました。なお堤防の先端は立ち入り禁止になっており、ヒロインアキや春子が立った場所まで行くことはできませんが、それでも現地では訪れた人は必ずといってよいほど足を伸ばすスポットとなっており、北限の海女さんを凌ぐほどの人気ぶりとなっています。


侍浜海水プール

地図中 A
 ヒロイン天野アキが海女の練習をした海水プール。後半は海女を目指す準ヒロインの足立ユイもこのプールで練習していることになっています。ドラマ「あまちゃん」では袖が浜地区にある設定になっているますが実際は久慈市北部にあり、波が入ってこない高台にあるので子供でも安心して遊べるプールとなっています。夏場のみの営業でハイシーズン時は200〜300人ほどの海水浴客で賑わいます。
久慈市 侍浜海水プール


あの名シーンの撮影場所も実はここです。
久慈市の海水プール 「あまちゃん」前半の名シーンのひとつに数えられるのが「アキが自力で初めてウニを捕る場面」です。ドラマではウニ漁最終日「本気捕り」の日に沖に船を出しアキがウニを採ることになってますが、このシーンが撮影された場所がなんと・・・・・・・・・・上段でも紹介してる「侍浜海水プール」なのです。ご覧の写真は水が抜かれている夏場以外の光景ですが、水深は浅く45cmから150cmほど、アキが海女修行をするシーンも含めてロケは3日間行われ「初めてウニを捕る」場面は左隅の平らな岩場に船をセットして撮影されたそうです。ポスターにも使用されある意味一番多くの方が目にしている名場面が撮影された場所。あまちゃんファンなら一度訪ねてみてはいかがでしょうか?なおここ海水プールは7月15日から8月いっぱいまで海水が入りプールとして営業(利用は無料)しています。


堀内駅(ほりないえき)

地図中 B
三陸鉄道 北リアス線 堀内駅 ドラマ上では海女さん達が活躍する袖が浜地区にある北三陸鉄道 袖が浜駅という設定で登場しています。足立ユイが「アイドルになりたーい!」と叫んだ場面や震災復興時の様子を描く場面など数々のシーンで登場する駅です。ちなみに眼下に見える掘内漁港の光景は袖が浜としてドラマで何度も放映されていますが(全景が放送されているだけで灯台や堤防は小袖海岸の港でロケが行われている)、袖が浜地区のモデルとなった海女センターがある小袖地区は車で30分ほど離れた所にあります。また以前まではわずかな乗客が利用するローカル駅でしたが、あまちゃんで放送されて以降は三陸鉄道でもっとも人気のある駅のひとつとなりました。


田野畑駅

地図中 C
三陸鉄道 北リアス線 田野畑駅 ドラマ上では北三陸鉄道の畑野駅として登場し、ヒロイン天野アキ(演:能年玲奈)の友達で準ヒロイン的存在の足立ユイ(演:橋本愛)の家の最寄り駅という設定になっています。アキが好きな種市先輩もここから東京に旅立って行きました。実際の田野畑駅は久慈市より列車で1時間程南に行ったところにあり(これはドラマ設定と同じ)、駅構内には小規模ながらもお土産店やマンガ本が置かれた休憩施設があります。三陸鉄道北リアス線ではもっとも華やかな駅のひとつ。


野田玉川駅

地図中 D
三陸鉄道 北リアス線 野田玉川駅 ドラマではヒロイン天野アキ(演:能年玲奈)のがウニ丼を売る場面で使用された駅。野田玉川駅は久慈市より列車で30分ほど南に行った野田村にあり、駅のすぐ近くには西行法師の庵跡やキャンプ場などがあります。



別ページで詳しく紹介しているロケ地

久慈市

 あまちゃんでは北三陸市として登場。とくに北三陸市と言われてもなにも違和感を感じない北三陸の中核都市。街を歩いているとなんかドラマ「あまちゃん」で見たことがあるような風景が次々と目に飛び込んできます。


小袖海岸

地図中 E
 「あまちゃん」では「袖が浜」という地名で登場します。結構賑やかな地区として描かれていますが、実際は北限の海女さん達が活躍する奇岩絶景の景勝地です。
 

小袖漁港(海女センター)

 「あまちゃん」では袖が浜漁港として登場。ドラマ放送される以前から北限の海女さん達の実演が見れるということで人気があったスポットですが2013年以降は海女さんよりもあまちゃんのロケに使用された灯台や堤防、ヒロシの監視小屋の方が観光客には人気なんだとか・・・・・。なお地図中の場所は上述の小袖海岸と同じです。

※小袖海岸(漁港)及び海女センターの詳細については別途「北限の海女」のページを参照


久慈駅

 地図中 F
 「あまちゃん」では北三陸鉄道の終点駅「北三陸駅」として要所要所で登場し、また北三陸駅の駅員さん達もドラマではキーマンとして活躍します。実際の久慈駅は日本一の駅弁「ウニ弁当」(あまちゃんでヒロインアキや夏が販売するウニ丼のモデルとなった駅弁)が販売されているローカル線の駅として知名度は高い。


北鉄 奇跡の車両

 エピソードがドラマで描写されたことから人気が高まってきた三陸鉄道 奇跡の車両。このエピソードはあまちゃんのロケ地となった久慈市から180mkほど離れた釜石市鍬台トンネルでの出来事で、鉄道車両も現在は現役で運行していますので旅の途中でお目にかかるというのはなかなか難しいですが、人気が高く問い合わせも多いのでこのページで概要を紹介してみました。



聖地巡礼の旅


 あまちゃんロケ地巡りモデルコース
 岩手県におけるあまちゃんのロケ地は久慈市及びその周辺半径30km圏内に収まっていますので半日ほどで全て巡ることができます。以下にモデルコースを紹介してみますのでロケ地巡りの際には参考にしてみて下さい(「」内の名称はドラマ上の名称)。

電車で訪れた場合
久慈駅「北三陸駅、駅向かいに北三陸市観光協会として使用されたビルがあります徒歩で道の駅くじ やませ土風館へ「秋祭りに登場した山車が展示」久慈駅からバス(※平日のバスは昼間の一便のみ。場合によってはタクシー利用)小袖海岸「海女クラブや灯台がある袖が浜」バスで久慈駅前まで戻るバスもしくはタクシーで久慈琥珀博物館へ「ドラマで登場する琥珀を展示した博物館」タクシーで久慈駅へ三陸鉄道北リアス線「北三陸鉄道、車窓中堀内駅=袖が浜駅」田野畑駅「足立ヒロシ・ユイの実家の最寄駅、また種市先輩が東京に旅立っていった駅でもある畑野駅」)久慈駅まで戻る。 
車で訪れた場合
侍浜の海水プール(天野アキが海女修行をする天然プール)久慈琥珀博物館「ドラマで登場する琥珀を展示した博物館」道の駅くじ やませ土風館「ドラマで秋祭りに登場した山車が展示」道の駅くじ やませ土風館「ドラマで秋祭りに登場した山車が展示」道の駅の駐車場に車を駐め徒歩で久慈駅へ「北三陸駅、駅向かいに観光協会に使用されたビルがあります」道の駅へ戻り車で小袖海岸へ(平日は車で行けます)「海女クラブや灯台がある袖が浜」小袖海岸を見学後、そのまま直進し国道45号線へ出て南下する三陸鉄道北リアス線 堀内駅「袖が浜駅」田野畑駅「足立ヒロシ・ユイの実家の最寄駅、また種市先輩が東京に旅立っていった駅でもある畑野駅」

※備考:久慈駅〜田野畑駅間は車ではなく三陸鉄道で移動してもおもしろいです。


じぇじぇじぇー! 意味


 「じぇじぇじぇー!」はドラマあまちゃんのヒロインアキが驚いた時によく使用する方言で、耳に残るフレーズから若者を中心に流行りだしました。このじぇじぇじぇーの方言は正確には久慈市の方言ではなく、久慈市から車で15分ほど東に行った所にある北限の海女さん達が活躍している小袖地区の方言。あまちゃんでは袖が浜地区として登場している所です。分かりやすくいえば海女さん達の方言なんですね。ちなみに久慈市中心部ではじぇじぇじぇーについては、意味は知っているけど使ったことはないといった人や、まったく知らないといった人がほとんどでしたが、あまちゃんで流行りだしてから、地元久慈市でもじぇじぇじぇーを使用する人が一気に増えたそうです(主に若者や主婦の方がメイン)。なおじぇじぇじぇーが印刷されたTシャツは大人気で地元の道の駅「やませ風土館」で販売されています。