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二戸市 旅行記「金田一温泉」


 金田一温泉は1626年に発見された温泉で、泉質は無色透明で無臭と刺激の少ない体に優しい温泉です。この地を治めた南部氏の湯治場として賑わいましたが、現在は数件の温泉宿、ホテルが建ちならぶ静かな温泉街となっています。

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二戸市の旅
金田一温泉

金田一温泉郷の入り口。温泉郷への入り口は4箇所ほどあるがそのいずれにも案内看板が立てられている。なお金田一温泉の名前の由来は「田んぼを掘ったら温泉が出た」ことによるとされ、周囲には田んぼがひろがっている。

金田一温泉郷 入り口
座敷わらしの部屋

座敷わらしが現れるといわれる緑風荘の部屋。たくさんのぬいぐるみや人形が置かれ独特の雰囲気を醸し出している。座敷わらしの部屋は外湯客でも見学できたのだが、現在は残念ながら火事で焼失してしまった。光景は2008年当時のもの。
緑風荘 座敷わらしの部屋
亀麿神社(わらし神社)

座敷童子で有名な緑風荘の敷地内にある亀麿神社。別名わらし神社とも呼ばれ、祀られているのは金田一温泉に現れる座敷童とされる藤原藤房の子供「亀麿」。
金田一温泉 緑風荘 亀麿神社


亀麿神社境内の光景。「亀麿」が祀られている社そのものは小さいものだが、境内を覆い被さるように伸びている木々にはなんともいえない神秘的なものを感じる。
亀麿神社 境内の光景
温泉郷の光景

岩手県二戸市にある金田一温泉。座敷童子が有名。数件の温泉宿があり外湯も可能。他に大規模なスパ施設もある。岩手県北部の田園地にあるのどかな温泉郷。
金田一温泉
金田一温泉の座敷童子
 東北地方に一般的に伝わる座敷童子は繁栄する家に住み着き、衰退する家からは姿を消すいわば予告神のようなものであるのに対して金田一温泉の座敷童はずっと家に住み着き、訪れる人(緑風荘に宿泊した客)に幸せをもたらしてきました。ではこの金田一温泉の座敷童子はどのような理由でこの地に住み着いているのでしょうか。言い伝えによると昔藤原藤房がこの地に逃れてくる途中、子供の「亀麿」が息を引き取りました。その際「末代まで家を守り続ける」と言い残し守り神である座敷わらしになったとされています。なお別の言い伝えでは藤原藤房ではなく南朝方の武将であるとの言い伝えもありますが、いずれにせよ南朝方に縁のある人物で金田一に逃れてくる道中で息を引き取った「亀麿」という子供が金田一温泉の座敷童子であるのは間違いないようです。

藤原藤房と亀麿
 藤原藤房は南北朝時代の公卿で後醍醐天皇の側近として活躍しましたが「建武の新政」の内容を指弾し再三諫言を繰り返すも、天皇に聞きいれられず、岩倉(現在の京都市左京区)で出家し以後は消息が途絶えます。
 太平記においては唯一讃えられた公家で、日本三大忠臣にも数えられている藤房は各地に伝承が残っており、金田一温泉の亀麿の話しも数ある伝承のひとつとして知られています。
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