うみねこの雛



 蕪島はウミネコの営巣を間近で見ることができるスポットとして有名で、雛や卵もすぐ間近で見ることができます。通常ウミネコの雛はひとつのつがいから1シーズン2羽生まれ、雛は人が近くにいても逃げることなく「ピーピー」と可愛らしい声で鳴き、逆に親鳥の方が人間を威嚇して雛と人間の間に立ちふさがります。このような育雛の光景は5月中旬から7月下旬にかけて見ることができ、港町八戸の春から初夏にかけての風物詩となっています。
 なお蕪島のウミネコの雛は野良猫やカラスによる被害で命を落とす事もありますが、命を落とす一番大きな原因は縄張り意識が強い他の親鳥からの攻撃によるものなのだそうです。


    
ウミネコの雛 ウミネコの雛たち。蕪嶋神社の境内での光景。ウミネコの雛は卵の時と同じく茶色に黒の斑点が混ざった色をしており、1シーズンで1羽のウミネコが生み育てる雛は2羽といわれています。


ウミネコの雛 こちらは生まれて間もないと思われる雛達。草むらの影に作られた巣の中でじっとしており、体は動かさないが目はキョロキョロ動かし、あちこちを見ていました。

雛と親鳥


ウミネコの雛と親鳥 ウミネコの雛と親鳥。雛を撮影しようとカメラを近づけると親鳥がタッタッタと駆けてきて視界を遮るようにレンズの前に立ちふさがってきました。カメラを敵と勘違いしているのかもしれません。

蕪嶋神社の鳥居と雛 蕪嶋神社の鳥居と雛。鳥居の基礎部分に雛が1羽見えます。朱色の鳥居の柱を挟んで反対側にも雛が1匹日なたぼっこをしています。

ウミネコの親子


ウミネコの兄弟 参道を歩くウミネコの親子。訪れた時期は6月上旬でこの頃になるとウミネコの雛達も巣から離れあちこち歩き出す。しかし親鳥からはまだ離れることができないようで、写真のひな鳥はカメラを持った筆者の方を何度も振り返りながら親鳥の後をついて歩いてました。なお目の前に見える建物は蕪島神社の拝殿で2020年に新たに建てられたものです。


蕪嶋神社の参拝客とウミネコの雛 こちらの雛鳥は大分成長し、1匹でも自由に歩き回れるほど。親鳥の方が心配なのが逆に雛の後をついてきています。

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