角館の武家屋敷



 角館は秋田県仙北市にある城下町で、「角館武家屋敷」とは国選定重要伝統的建造物群保存地区の名称でもあります。江戸時代当時からの建物として武家屋敷6軒が当時のまま残されており、武家屋敷の通りにはシダレザクラやモミの大木が木立し、江戸時代の屋敷割や屋敷構えなど武家町の特性をよく残している藩政時代の町並みや建造物が数多く残されています。最近は映画やCMのロケ地となった事もあり年間約200万人の観光客が訪れる東北でも有数の観光地となっています。


石黒家


武家屋敷 石黒家 角館の武家屋敷の1つ「石黒家」。武家屋敷の中でももっとも古い家といわれ、屋敷内は有料で公開されています。石黒家は佐竹北家の用人(大名のもとで総務、経理を行う役職)をつとめていたお家柄です。
武家屋敷 石黒家の庭先 こちらは庭の光景。庭先には四季折々の木々や草木が植えられ、訪れる観光客を楽しませてくれます。なお石黒家は現存する角館の武家屋敷の中で格式が一番高い家柄の屋敷。


営業時間 9:00〜17:00(年中無休)

料金 大人300円、子供150円 (団体割引有り)

備考
 茅葺き屋根の母屋とのぞき窓のついた黒板塀、正玄関と脇玄関を備えた特徴ある造りの武家屋敷。角館の武家屋敷の中ではもっとも古い屋敷の1つ。





岩橋家


武家屋敷 岩館家 角館の武家屋敷にある「岩橋家」。こちらは無料で内部を公開しています。
 訪れた時、門の前では朝早くから家の人が掃き掃除をしていまし。岩館家に限らず角館武家屋敷では地元の方々が道路を掃き清める光景がよく見られます。   
岩館家 内部 角館の武家屋敷にある岩館家の内部。敷地内への出入りは自由ですが家の中に入ることは禁止されており、庭先から武家屋敷内部を見学することとなります。岩橋家は元は伊達政宗に滅ばされた芦名家の重臣で、芦名家滅亡後は佐竹家に仕えました。

営業時間
 9:00〜16:30(12月〜4月中旬の冬季は休館)

料金 無料

備考
 青柳家と共に元は芦名家に仕えていたが、芦名家の滅亡と共に佐竹北家に仕えた。樹齢300年以上のカシワの木がシンボル。屋敷は江戸時代後期に改築され比較的新しい造りになっています。 


青柳家


武家屋敷 青柳家 角館の武家屋敷の1つ「青柳家」。別名ハイカラ館と呼ばれています。内部は有料で公開しており、敷地内の展示館では、代々伝えられた武具や美術品などが公開されています。

営業時間
  9:00〜17:00(4月〜10月)
  9:00〜16:00(11月〜3月)
  年中無休

料金
大人500円、中高生300円、小人200円(団体割引有り)

備考
 青柳家はもともと芦名家の家臣でしたが、芦名家の滅亡と共に佐竹北家に仕え角館の有力な武家となりますた。薬医門と呼ばれる造りの門が特徴。

西宮家


角館 西宮家 角館の西宮家。西宮家は角館駅にほど近い街の東外れにある武家屋敷です。武家屋敷の大通りからは外れているが、西宮家は佐竹家のエリート武士団で、明治の頃には角館町の町長も輩出している名家です。

十一は士(さむらい)の日


 武家屋敷が立ち並ぶ角館では十一の日が士(さむらい)と読めることから、2014年より毎月11日に市の職員が甲冑姿で観光PRを行っています。この甲冑姿の鎧武者達は観光スポットの案内や記念撮影などにも応じてくれ、特に外国人観光客に喜ばれているそうです。皆さんも角館の旅行を考えているのなら11日に計画してみてはいかがでしょうか。