銀閣寺の歩き方



 銀閣寺の主な見どころは室町時代後期に建てられた銀閣の他に方丈や銀沙灘、向月台などの庭園があげられ特に銀沙灘、向月台の趣は何ともいえない渋さを感じることができます。
 歩き方は参拝道が錦鏡池の周囲に整備されていますので、総門から銀沙灘や向月台がある庭園を見て本堂や東求堂へ、その後裏山を散策し最後に銀閣と呼ばれている観音殿を訪れればよいでしょう。また銀閣寺から南禅寺に向かう「哲学の道」は禅に代表される東山文化が色濃く残るエリアを縦断する人気の散策ルートですので時間があれば足をのばしてみるとよいでしょう(哲学の道の名前の由来は哲学者の西田幾太郎が思索にふけりながら歩いたことに由来しています)。初夏は蛍が舞い踊る光景を見ることができます。


銀閣寺境内の見どころ・歩き方


 銀閣寺の見所はなんと言っても国宝に指定され創建当時からの遺構である観音殿(銀閣)と東求堂。それと参拝客の目を引きつけてやまない銀紗灘と向月台です。これらは参拝順路に従って歩けば@銀紗灘・向月台、A東求堂、B観音殿(銀閣)と巡に歩いて行くことがでします。もし時間に余裕があるのでしたら境内東側にある月町山の展望台まで足を伸ばし、ひと味違った銀閣寺の眺望を楽しんでみるとよいでしょう。

東山を南から北へ歩く

 観光名所がひしめき合う東山地区を北の銀閣寺から南の清水寺まで縦断するコース。誰もが聞いたことのある有名スポットを約1日かけて歩き尽くすのですが少々強行軍となってしまいます。なおコースはお土産店やお食事処がたくさんある清水寺方面を最後にした方が最後に休憩をかねてお土産も買えるので便利。また時間が切迫してきた場合はこの地区を循環する観光バス「洛バス」100系統を利用し移動時間の短縮を検討しましょう。

銀閣寺(徒歩40分)南禅寺(徒歩25分)平安神宮(徒歩20分)知恩院(徒歩5分)八坂神社(徒歩10分)高台寺(徒歩15分)清水寺  


東山北部を巡る旅

哲学の道 こちらは欲張らずに東山北部(南禅寺〜平安神宮より北)を中心に散策するコース。どちらかというと物静かな雰囲気に浸りながらの旅となります。(写真は哲学の道の光景)

銀閣寺(徒歩5分)哲学の道(徒歩10分)法然院(徒歩25分)永観堂(徒歩5分)南禅寺(徒歩20分)平安神宮


銀閣寺の歩き方と見所について


 銀閣寺を訪れた人がよく口にするのが「銀箔じゃなかったね」とか「・・・あまり大したことなかった」といったもの。言うまでもなく兄弟寺院として位置付けられている金閣寺と比べての感想だと思います。しかし金閣寺と銀閣寺は共通部分もありますがもともとは全く違う建物(詳細は「金閣寺と銀閣寺」のページを参照)。銀閣寺には金閣寺とは別の歴史なり良さがあるのですから、そういった部分を区別して散策されると東山文化の粋を集めた銀閣寺のよさが見えてくると思います。