比叡山延暦寺 横川の横川中堂



 横川中堂は舞台造りと鮮やかな朱塗りの建物が印象的な比叡山延暦寺横川地区の中心となる大堂で、848年に根本観音堂として創建、本尊には聖観音菩薩が安置されています。信長の焼討ちや雷火などで度々焼失しており、現在の建物は昭和46年に再建されたものとなっています。

横川中堂の本尊 聖観音菩薩
 観音菩薩は衆生の苦しみや救いの声を聞きつけて馳せ参じてくださる仏様で 性別は女性でも男性でもないとされ、必要に応じて刹那刹那にあらゆる姿に変化される「かたよりのない存在」といわれています。
 また衆生を救済に顕れる時、多くの姿をとると言われ、その姿のひとつが聖観音菩薩とされています。一般的には1面2臂の像を指して聖観音と称しています。


横川中堂


正面から見た比叡山 横川中堂 横川中堂は他の地区とことなり中心となるお堂である「中堂」が地区の入り口付近に建てられている。周囲は緑に囲まれ小鳥のさえずりがあちらこちらから聞こえてくる。


杉並木


比叡山 横川中堂 横川地区にある横川中堂。朱塗りの舞台造りで下から眺める光景は今にも飛び出しそうな景観。周囲は静かな杉林に囲まれていた。なお横川地区は現在も修行の地として使用されているそうです。
 

横川中堂の舞台造りと石垣


比叡山 横川中堂 比叡山横川の横川中堂。横川地区の本堂にあたり、舞台造りになっている。本尊は聖観音菩薩で慈覚大師作と伝えられる聖観音菩薩像が祀られている。公式HPによると横川中堂は遣唐使の舟をイメージして作られたとされ、横川地区を開いた円仁が唐に渡りまた戻ってくるまでの間の苦労を表現しているのかもしれません。