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兵庫県 旅行記「灘」


 神戸市の灘地区は六甲山から流れ出る良質の水と酒造りに適した米に恵まれ、昔から名酒の産地として有名な所です。現在も残る最古の蔵本は室町時代にまでさかのぼり、伝統の業を引き継いだ杜氏達が育む名酒の数々はまさに日本酒の聖地といっても過言ではありません。
 阪神淡路大震災ではもっとも被害の大きかった地域のひとつですが多くの方々の支援により復興し、黒瓦と白壁の酒蔵が建ち並ぶ歴史ある町並みの散策は、さまざまな日本酒と出会える人気の散策コースとなっています。

豆知識「日本酒の種類」
日本酒といっても多くの種類に分類されていることは素人の私達でもなんとなく分かっているのですが、では実際にどのような種類分けがなされているのでしょうか?
 日本酒は材料や精米歩合(白米に玄米に対する重量の割合)、醸造アルコール(トウモロコシやデンプンなど米以外から醸造されたアルコール)の有無、醸造方法などにより多きく分けて3種類に分類することができます。
本醸造酒
 精米歩合が70%以下で白米、米麹、水などの総重量の10%を越えない範囲内で醸造アルコールを原料に造られたもの。
吟醸酒
 精米歩合が60%以下で白米、米麹、水などの総重量の10%を越えない範囲内で醸造アルコールを使用し低温でじっくりと発酵させて醸造させたもの。
純米酒
 精米歩合70%以下の白米、米麹、水のみで造られたもので、醸造アルコールなどは一切使用しない文字通り純米のお酒。

地図で場所を確認する
 
醸造の光景

日本酒醸造の光景。灘地区に点在する資料館や酒蔵ではこのような醸造の光景をガラス越しに見ることができます。他にも発酵しパチパチと泡がでる音や日本酒の香ばしい香りなど灘ならではの情緒を楽しむことができます。

灘五郷 醸造の光景
菊正宗酒造記念館(試飲可)

誰でも一度は聞いたことのある銘柄「菊正宗」の記念館。菊正宗は創業以来350年の歴史をもち、長い歴史の中で使用されてきた酒造りの道具が数多く展示されている。これらの道具の中には「重要有形文化財」の指定を受けているものも数多くある。
菊正宗酒造記念館
沢の鶴資料館(試飲可)

長年使われていた酒蔵を資料館として公開しており、趣のある建物が印象的な資料館となっている。別棟にはオリジナル酒の販売や試飲も行っている。
沢の鶴資料館
白鶴酒造資料館(試飲可)

大正から昭和40年代にかけて実際にしようされていた酒蔵を利用した資料館で杜氏と間違えてしまう等身大の人形が話題。
白鶴酒造資料館
浜福鶴吟醸工房(試飲可)

入り口にある大きな樽が目印の吟醸工房。工房内は一年中酒造りができるようになっており、いつ訪れても酒造りの全工程を見学できるようになっていた。
浜福鶴吟醸工房
灘五郷を歩く
 灘五郷とは兵庫県灘地区にある五つの酒郷の総称です。これらは直線距離にして約5kmほどの区間に点在しています。見学可能な資料館や酒蔵には駐車場が整備されていますが、車での移動の場合灘五郷散策一番の楽しみである「試飲」ができませんので、やはり散策は徒歩がおすすめです。徒歩で散策するには距離がありすぎてちょっと・・・・という方は阪神電鉄を利用するとよいでしょう。灘の酒蔵はほとんどが阪神電鉄より海側に位置し主要駅から徒歩で5分〜10分程度の所にあります。また電車の本数も地方とは比べものにならないくらい多くあり移動にストレスを感じることはありません。
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