パワースポット 春日大社



春日大社 ハートの絵馬 日本でも有数のパワースポットとして知られている春日大社。その由来は奈良時代までさかのぼる信仰の社であることや鎮守の森でもある荘厳な原始林、境内に61もある摂末社などいくつもありますが、本サイトではこれら春日大社がパワースポットとされる由縁や数々のご利益の由来・効果などについて、ひとつひとつ紐解いてご説明していきたいと思います。

※なお春日大社のパワースポットとしての属性は「地」とされています。また属性の調べ方や考え方については別途「パワースポットの属性」のページをご参照下さい。


目 次

春日大社の神様
 武甕槌命(たけみかづち)
 経津主命(ふつぬしのかみ)
 天児屋根命(あめのこやねのみこと)
 比売神(ひめがみ)
神様への手紙 
縁結びのご利益
若宮神社
金龍神社(金運アップ) 
一言主神社(一願成就)
大国主命と須勢理姫命の物語

パワースポット春日大社のご利益


春日大社の神様


 パワースポット春日大社の効果やご利益をご説明していくうえで祀られている神様の由来は欠かせません。そこでまず先に春日神社の神様についてご紹介します。


武甕槌命(たけみかづち)

 国生みの夫婦神である伊弉諾尊(イザナギノミコト)と伊弉冉尊(イザナミノミコト)が最後に産んだ35柱目の神様「火産霊命(ほむすびのみこと)」の血から生まれた神様。茨城県鹿島神宮の主祭神で藤原氏の氏神(守護神)であったことから奈良の都に招かれました。
 古事記には天照大神の命により大国主との国譲り談判を行った際に、海に逆さに突き立てた剣の切っ先に胡座をかき交渉したり、国譲りを承伏しなかった大国主の息子である建御名方神 (たけみなかたのかみ)との力比べで勝利し現在の長野県諏訪湖まで追いつめるなど生粋の軍神として描かれています。雷や剣、武力を象徴する神様であり、産業発展・武芸向上・国家鎮護等のご利益があるとされています。
 なお北関東や東北地方では、タケミカヅチを祀った神社がいくつかあり(鹿島神宮や塩竈神社等)、いずれもタケミカヅチによる東国平定や東国開発の言い伝えが残されていること、タケミカヅチが建御名方神を追いつめた長野県諏訪地方は稲作を中心とした弥生文化が最後に到達した地域、つまり最後まで縄文文化が残されていた地域であった事が近年の研究で分かった事などから、タケミカヅチは後の大和朝廷につながる勢力が東国に影響力を行使していく様、もしく特使や軍人として東国に赴きそのような事を行った人物達を表しているのではないか?と推測する郷土学者もおります。


経津主命(ふつぬしのかみ)

 「火産霊命」の血から化生した磐筒男神・磐筒女神の御子とされ上述のタケミカヅチとは叔父甥の関係にあたる神様。この両柱は対で扱われる事がおおく実際には兄弟神のような関係にあります。日本各地の神社でも2柱対で祀られることが多く、伝承にも2柱で登場する場面が多くみられます。ただし日本書記では大国主との国譲り談判時にタケミカヅチと共に登場しますが、古事記には記載がみられず日本書紀にのみ登場する神様となっています。
 性質的にタケミカヅチと似ている部分が多々ありますが、主なご利益としては勝負運、交通安全、災難除けなどがあります。

パワースポット春日大社のご利益


天児屋根命(あめのこやねのみこと)

 藤原氏の祖神で、日本神話における天岩屋伝説では天照大神がこもった岩屋の前で祝詞を唱える役目を担ってます。後の天孫降臨の際には天照大神の孫で天皇の直接の祖先とされるニニギに付き従い地上に降り古代日本において神事、祭祀を司ったとされています。天児屋根命の子孫は後の中臣家となり、一族の中臣鎌足が大化の改新で活躍したことから中臣家は藤原姓を賜り、以後多くの藤原一族が日本の歴史の表舞台で活躍することとなるのです。
 主なご利益としては日本史上もっとも活躍し繁栄した一族「藤原氏」の祖神であることから子孫繁栄や出世があるとされています。


比売神(ひめがみ)

 上述の天児屋根命の妻。一般的に神道における比売神とは、その神社に祀られている主祭神の妻や娘といった関係の深い女神(女性)を指すことがおおく、全国で祀られている多くの「比売神」は各々別の神様となっています。


神様への手紙

 春日大社では、神様へ手紙を書く部屋が用意されています。この部屋は移殿(内侍殿)、つまり回廊内にある為、特別拝観料を納めなくては入ることができません。
 この手紙は神様に対して現在自分が目標として努力している事や悩み事、感謝の気持ちなどを記して神様に報告するもので部屋には紙や筆記用具も用意されてますから、もし皆さんも特別拝観で回廊内を参拝されるときは神様へ手紙を書き、明日への活力としてみてはいかがでしょうか?

パワースポット春日大社のご利益


春日大社 縁結びの効果・ご利益


夫婦大國神社 春日大社には大国主命(オオクニヌシノミコト)と須勢理姫命(スセリヒメノミコト)の日本で唯一夫婦神を祀った夫婦大國神社が鎮座しており、夫婦円満と縁結びのご利益があるパワースポットとして知られています(縁結びのご利益の由来については後述の「大国主命と須勢理姫命の物語」の項を参照)。この夫婦大國神社は春日大社の末社で場所は本殿より南東に200mほど行った奥の院参道にあります。夫婦大國神社を含めた奥の院参道沿いの15社は人が生涯を通じて遭遇する様々な難所を守ってくれるとされ、若宮15社巡りとよばれ運気向上の場所として知られています。なお春日大社はパワースポットとよばれるだけあって、様々な絵馬や御朱印、願い事を記す「しゃもじ」などがありますが、そのほとんどが夫婦大國神社の授与所でいただくことができます。


若宮15社めぐりとご利益

若宮 15社巡り

パワースポット春日大社のご利益

以下に若宮15社巡りでも代表的なお社をいくつかご紹介します。


若宮神社

 神奈備山を背にしたお社で正しい知恵を授けてくれるという「天押雲根命」が祀られています。ご利益スポットでパワースポットともされる若宮巡りの入口にあたるお社です。


金龍神社

 金龍大神が祀られており、その名が示すように開運・財運を司るとされるお社です。その御利益ゆえ数ある春日大社の摂社のなかでも特に人気があるのだそうです。


一言主神社

 もともとは藤原氏の氏寺である興福寺境内にあったお社で、明治の頃に春日大社境内に遷したものです。ご利益は「一願成就」で願い事をひとつだけ叶えてくれるとされ、社には数多くの絵馬が奉納されています。ちなみに興福寺と春日大社は共に藤原氏の氏寺、氏神の関係にあり昔は両寺社の敷地に境は無く奈良公園も両寺社の管轄する境内地でした。

パワースポット春日大社のご利益


大国主命と須勢理姫命の物語(古事記 出雲神話 国造り編より)

 のちに大国主命となる大穴牟遅神(オオアナムジノカミ)には八十神とよばれるほど多くの兄がいました。ある日兄たちは因幡国の八上比売(ヤカミヒメ)に求婚する為出かけます。道中ワニを騙して皮を剥がれた兎と出会いますが兄たちは嘘の治療法を教えそのまま通り過ぎていきます。その後通りかかったのが兄たちの従者として従ってきた大穴牟遅神です。大穴牟遅神は息も絶え絶えとなっている兎に治療法を教え助けます。一命を取り留めた兎は「八十神達は八上比売を得ることができません、あなたこそが八上比売を得るでしょう」と預言します。これが俗に言う「因幡の白兎」の物語です。
 さて八上比売は白兎の預言通り八十神達の求婚を断り、大穴牟遅神との結婚を望みます。すると兄たちは嫉妬に狂いあらゆる手段を用い大穴牟遅神を殺そうとします。このままでは兄たちに殺されてしまうと考えた母神は素戔嗚尊(スサノオノミコト)が住む「根の国」に行くことを勧め大穴牟遅神は素戔嗚尊のもとに身を寄せます。素戔嗚尊には須勢理姫という娘がいましたが、大穴牟遅神と須勢理姫はたちまち恋に落ちてしまいます。これを快く思わない素戔嗚尊は大穴牟遅神に様々な試練を与えますが須勢理姫の機転により乗り越え二人は駆け落ちします。素戔嗚尊は怒って追いかけますが、追いつくことはかなわず最後に大穴牟遅神に向かって「須勢理姫を正妻とし葦原中国(人々が住む地上の世界)を支配する大国主命と名乗るがよい」といいました。
 大穴牟遅神は素戔嗚尊の言葉通り大国主命と名乗り、兄弟達を追放し葦原中国を支配し少彦名神や大物主大神らの協力のもと国造りを進めていくのです。なおこの後の物語は別途「出雲大社」のページをご参照下さい。

 妻の機転により試練を乗り越えて地上の支配者となった大国主命。この大国主命と妻の須勢理姫命の夫婦神を祀る夫婦大國神社は以上のような逸話により夫婦円満、縁結びの神様として信仰されているのです。

 ところで大国主命が須勢理姫命と出会う前に知り合った八上比売はどうなったのでしょうか?須勢理姫を正妻とした時点で八上比売にはすでに大国主命との子供を身籠もっていたのですが、八上比売は須勢理姫を恐れ実家に帰ってしまいます。また大国主命はかなりのプレイボーイだったようで須勢理姫を含め6人ほどの女神と婚姻関係を結び度々須勢理姫を怒らせています。須勢理姫は夫を地上の支配者にした良妻ですが嫉妬深い面もあり、プレイボーイである夫の浮気には悩まされていたようです。

※大国主命や須勢理姫命の物語が記されている古事記(日本神話)の世界では男神の重婚はごく当たり前のことであり、須勢理姫も度々怒ってはいますが今では出雲の地に夫婦仲よく鎮座しているのだそうです。また大国主命は打ち出の小槌を持った七福神の大黒様と同一神で夫婦大國神社では夫婦仲よく米俵の上に乗り、使いのネズミたちを従え大国主は小槌片手に袋を担いだ姿で、須勢理姫は頭上に洗濯桶をのせ、シャモジを持った姿で鎮座しています。