金閣寺 龍門滝と鯉魚石



 金閣寺舎利殿(金閣)の裏山には龍門瀑と呼ばれる滝や足利義満公縁の泉があります。滝を登り切った鯉が龍に変身するという中国の故事に由来しており、高さ2.3mの滝と鯉に似た石は出世祈願の効果があるとされています。これらは方丈や書院に通じる参道沿いにあり、禅と大陸の文化が融合した「北山文化」の一面を垣間見ることができるスポットとなっています。

龍門滝と鯉魚石


龍門滝と鯉魚石 金閣寺の龍門滝と鯉魚石。龍門滝(りゅうもんたき)には、中国の鯉が滝を登ると龍になるという故事、登竜門に因んだ鯉魚石(りぎょせき)が置かれている。瀧に打たれている石が鯉をイメージした鯉魚石。

門瀧と鯉魚石 龍門瀧と鯉魚石を離れた所から見た光景。鯉魚石が鯉に見えない事もない。なお龍門瀧の近くには足利義満がお茶の水に使ったとされる「銀河泉」や手を清めるのに使ったとされる「厳下水」などがある。


銀河泉(ぎんがせん)


金閣寺の銀河泉 銀河泉は足利義満がお茶の水に用いたとされる泉。泉の脇には「義満公御茶の水」と書かれた立て札が立てられ、現在も滾々と水が湧き出ている。

厳下水(がんかすい)


金閣寺の厳下水 厳下水は足利義満が手洗いに用いたとされる泉。立て看板には「義満公御手洗いの水」と書かれている。庵は苔生した竹の棒で支えられており、なんとも風情を感じる光景。