金閣寺 鳳凰の意味



 鳳凰とは伝説上の生き物で日本では前部が麒麟(伝説上の神獣)、後部が鹿、頸は蛇、背は亀、頷(あご)は燕、嘴は鶏、尾は魚であるとされています。一般的に金閣の鳳凰は戦乱のない京の都の平和を祈って金閣のシンボルとして掲げられたといわれていますが、鳳凰は聖天子があらわれる時に姿をあらわすとされ権力の象徴でもあることから、一説には、天皇家にとってかわろうとした足利義満が天皇より自分の方が天子にふさわしいという意味を込めて設置したとも言われています(今となっては真偽のほどは不明ですが足利義満が皇位簒奪を計画していたことは事実のようです)。なお金閣の造りは権威の序列を表しているとされ一番高いところにある鳳凰は足利義満本人を表しているという説もあります。
 また余談ですが金閣寺と対比されることの多い銀閣寺においても銀閣に鳳凰が配置されており、そちらは金銅製で青みがかった色をし東側を向いています(金閣寺の鳳凰は若干西側を向いた南向きになっています)。


主人公になれない足利義満
 足利義満は祖父の代から続く南北朝をひとつにまとめ上げ、勘合貿易を開始し北山文化を開花させました。このように日本史を語る上では織田信長、豊臣秀吉、徳川家康らと肩を並べるほどの大きな功績を残した人物ですが、何故かテレビドラマや映画等の主人公として取り扱われることはなく、この為認知度もいまいちです。
 これは何故でしょうか?一説によれば足利義満は日本史最大のタブーである「皇位簒奪」をたくらんだからだといわれています。足利義満を題材にした作品を作成すれば皇位簒奪という事柄がどうしても浮上くるわけで、それが今の私たちには抵抗があり主人公として取り上げることができないというわけです。
 以上のお話はテレビ局や映画作成会社が公式にコメントしているわけではありませんが足利義満が企んだ皇位簒奪は本人が考えていた以上に大きく禍根を残すものだったようです。


金閣寺の鳳凰



金閣寺の鳳凰 ゴールデンテンプル金閣寺の鳳凰。最上階にとつりけられています。鳳凰は別名不死鳥。想像上の動物で、永遠の命と権力の象徴。朱雀、火の鳥などと同一視されており、朱雀は南方の守護神とされています。なお現在の鳳凰は昭和62年修復の4代目。 




金閣寺(鹿苑寺)  金閣の全景。屋根の中心部に見えるのが金閣のシンボルである鳳凰。金閣寺の鳳凰は金銅製でできており、朝日や夕日を浴びると光り輝きまさに神鳥にふさわしい光景をみせてくれます。

観光客と金閣の鳳凰



観光客を見下ろす金閣寺の鳳凰 金閣の頂上から観光客達を見下ろす鳳凰。間近でみると金閣ばかりが目に入り鳳凰はかすんで見える。金閣の鳳凰は離れて見るほどその存在がはっきりと浮かんでくる