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興福寺
興福寺

興福寺の見どころ 歩き方

 興福寺は、大化の改新で活躍した藤原氏の祖である藤原鎌足(中臣鎌足)が重い病気を患った際に、病の回復を祈願して669年に造営された山階寺が始まりで、その後、都の遷都に伴い山階寺も名を変えて移転しますが、710年の平城遷都に際し、現在地に移転し「興福寺」となりました。
 なお今昔物語をはじめとする平安時代の文献・物語には山階寺の名前で度々登場していますが、平家物語の辺りからは興福寺の名前で登場するようになっています。
 奈良県庁や美術館がある奈良公園入り口付近を散策していると街路樹の向こうに五重塔が見えますが、これが興福寺五重塔です。見どころはシンボルである五重塔と国宝の阿修羅像です。阿修羅像は平城遷都1300祭のポスターに用いられていたのでご存じの方も多いと思います。
 歩き方は境内はさほど広くもなく整然としていましたので特に悩むような事はないと思いますが、道路を挟んで南側にある猿沢池から眺めた五重塔の光景は有名ですので猿沢池まで足をのばしてみるのもお勧めです。
 なお宮本武蔵をはじめとした歴史小説に登場する十文字槍を用いた武術の「宝蔵院流槍術」はここ興福寺の子院であり宮本武蔵が宝蔵院2代目胤舜(いんしゅん)と対決したのも興福寺宝蔵院の設定となっています。 
 
興福寺への交通・アクセス・駐車場情報・観光に要する時間

興福寺へのアクセス・行き方
  興福寺は奈良市東部に広がる奈良公園の入り口になる国道169号線と国道369号線との合流地点(県庁東交差点)にある。周囲には共に南都奈良の歴史を形作ってきた東大寺春日大社等有名な寺院があり、道路案内も看板が多数出ているので迷うことはまず無い。
 電車で来る場合は近鉄奈良駅が便利で徒歩5分ほどで辿り着く。
 またレンタサイクルについては別途「奈良市のレンタサイクル一覧」を参照。
 興福寺が記載されているパンフレット→奈良・大和路観光マップ(PDF)
                         奈良・大和路観光ガイド(PDF)
交通
   近鉄奈良駅2番出口→徒歩5分
   西名阪道天理ICから国道169号経由10km15分
   京奈和自動車道「木津IC」から南へ約20分
   第2阪奈有料道路「宝来IC」から東へ約20分   
           
観光に要する時間
 興福寺の参拝には2時間ほど要するが国宝館にある阿修羅像を見る場合、休日の昼間は行列をなして長い時間待たされる事もある。阿修羅像は興福寺を代表する国宝なので、興福寺参拝には欠かせないスポット。順番待ちで待たされるのが嫌な場合は午前中の早い時間に訪れると良い。
 また興福寺は2010年の平城遷都1300年祭を機に知名度が一気にあがり来客数も以前とは比べようもないほど増えている。平城遷都1300年祭以前の興福寺の混み具合の感覚で訪れると驚かされることもある。

駐車場
 興福寺の境内(宝物殿)に有料駐車場有り。また周辺にも公営の駐車場が複数ある。駐車場の詳細は別途「興福寺の駐車場一覧」を参照。

藤原氏の氏寺で国宝阿修羅像が有名な興福寺の見どころ
五重塔
ライトアップされた五重塔
東金堂
東金堂
国宝館
興福寺 国宝館
阿修羅像
興福寺 阿修羅像
北円堂
興福寺 北円堂
南円堂
興福寺 南円堂
猿沢池
ライトアップされた猿沢池と五重塔

興福寺の拝観料・拝観時間

参拝料(境内の散策は無料)
 国宝館(国宝阿修羅像が展示されている)
  拝観時間:9:00〜17:00(入館は16:45まで) 年中無休
  拝観料:大人600円、学生(中学・高校生)500円、小人(小学生)200円

 東金堂
  拝観時間:9:00〜17:00(入館は16:45まで) 年中無休
  拝観料:大人300円、学生(中学・高校生)200円、小人(小学生)100円
 
 国宝館・東金堂共通券
  大人800円  学生(中学・高校生)600円  小人(小学生)250円

※改装以降参拝料は若干値上げされています。
興福寺豆知識
宗派:法相宗(ほっそうしゅう)
 現在日本にある仏教宗派のほとんどが日本で創始されたものであるのに対し法相宗は中国で唐の時代に創始された宗派。玄奘の弟子の慈恩大師が開いたとされている。 後の宗派とは思想が異なり哲学的な色合いが濃く「一切の存在現象はただ識に過ぎない」としている。

本尊:釈迦三尊像
 中臣鎌足(後の藤原鎌足)発願の釈迦三尊像が本尊となっている。釈迦三尊像とは釈迦如来を中心に据え、その左右に両脇侍(きょうじ)像を配した造像・安置形式。興福寺の場合は脇侍像に薬王菩薩・薬上菩薩が配してある。

日本最古の病院
 もともと藤原鎌足の病平癒を願って建立された興福寺。その境内には庶民の為に施薬院及び悲田院が建てられたと平安時代の歴史書「扶桑略記」に記されており、歴史的に裏付けのとれた医療施設としては興福寺が日本初となります。

日本最古の将棋の駒
 興福寺では日本最古の将棋の駒も旧境内で見つかっています。駒には現在は使用されていない「酔像」という文字が書かれ「承徳二年」(1098年)と書かれた木簡とともに見つかり平安時代のものであることは確実視されており、今後の研究の成果が期待されています。
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奈良公園(興福寺)のアクセスに便利な空港は大阪空港、関西空港、神戸空港です。

奈良県の美味い物
三輪そうめん
 そうめん発祥の地とされる奈良県桜井市の三輪地方で作られるそうめん。昔ながらの手延べ厳しくが守られている。
三輪そうめん
柿の葉寿司
 鯖や鮭の切り身をネタとし、酢飯に乗せた上で柿の葉に包み押しをかけた寿司。奈良県南部の山間地でよく食べられる。
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葛餅
 奈良県の吉野地方は葛の一大産地で吉野葛と呼ばれている。涼しげな見た目とプルンプルンした食感が特徴。
葛餅
奈良市の祭り・イベント
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 毎年お盆と節分に春日大社の境内にある3000基の燈篭に明かりが灯される行事。約800年ほど前から行われている。
万燈篭
若草山 山焼き
 毎年1月下旬に開催される炎の例祭。三笠山全体を燃やしてしまう古都奈良の新年行事。
若草山 山焼き
大文字 送り火
毎年8月のお盆に行われる戦没者と世界平和を願って行われる送り火。
大文字 送り火


興福寺の観光ベストシーズン
 興福寺は関西にある寺院としては珍しく名物や象徴となるような植物が無い。この為他の寺院なら、桜や紅葉、藤、竹のようにその境内に植えられている植物が見頃を迎える時に参拝客が集中したりするのだが、興福寺ではそのような事はあまり見られない。
 年中行事で言えば5月の第3金土に行われる「薪御能」と10月の第1土曜日にライトアップされた五重塔のもと行われる「塔影能」は興福寺を代表する行事といってよく、毎年多くの参拝客が訪れる。
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