パワースポット 上賀茂神社



 山城の国一宮である上賀茂神社は清らかな小川の流れる森をはじめとし、御神域全体から清涼なパワーを誰でも感じることができ、京都を代表するパワースポットのひとつとして人気を集めています。御祭神は加茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)といい、別雷は若雷とも読み雷のようにに力強い神でどんな災厄も振り払うとされています。


お守り

 
 お守りは上賀茂神社の主祭神である賀茂別雷大神にちなんだ厄除けや方除のお守り(お札)の他、合格祈願、交通安全、縁結び、安産、延命長寿といったお守りもあります。
上賀茂神社のお守り


立砂


上賀茂神社の立砂 立砂は盛砂ともいい神社の言い伝えにある神山に神様が降臨された様を表しており、現在は神様が社に降り立つ際のよりしろとなっています。この立砂に関しては写真を肌身離さず持ち歩いているとパワーをもらえるとされ、携帯やスマホが普及した現代にあっては待ち受け画面にすると良いといわれています。

片岡社


 片岡社(片山御子神社)は、上賀茂神社の御祭神「賀茂別雷大神」の母である「玉依比売命」を祀ったお社です。境内に数ある摂末社のなかでも片岡社が第一摂社の位置づけにある重要なお社です。
 古来から「縁結びの神様」として信仰を集め、かの平安時代の才女紫式部が何度もお参りしたことでもよく知られています。紫式部は片岡社にちなんだ和歌を詠んでおり新古今和歌集に収められています。 

 ほととぎす 声まつほどは 片岡の もりのしづくに 立ちやぬれまし

意「ホトトギス(将来の結婚相手の声)を待ちわびる間、片岡社の木の下に立ち、朝露に濡れていましょう。


方除


 方除とは「方位よけ」ともいいあらゆる方角にはそれぞれ神様がいて遊行していますが、たまたま凶神がいる方角に出かけてしまったり、家の増改築を行ってしまい災いを受けてしまうことをいいます。上賀茂神社は平安京の鬼門にあたる部分に鎮座し、皇城のあらゆる方除を退けてきました。このことから皇城鎮護の神、鬼門の守り神、総地主の神として崇められ、今日も建築関係等の方除祈願が多く行われています。


電気産業の守護神

 
 上賀茂神社の主祭神である賀茂別雷大神には「雷」の文字が入っていることから近年になり電気産業の守護神として信仰を集めるようになりました。地元の方からは「京都由来の電機メーカーが多いのは賀茂別雷大神のご利益のおかげ」という言葉がよく聞かれます。


賀茂氏とはどんな一族だったのか?


 賀茂神社は古代山城の豪族賀茂氏の氏神を祀ってある歴史ある社ですが、その賀茂氏とはどのような一族だったのでしょうか?日本書紀によれば九州の高千穂地方から関西方面に遠征してきた神武天皇(橿原神宮の主祭神で初代天皇)が熊野の地に上陸した際、八咫烏に化身して神武天皇を導いた賀茂建角身命を祖とする一族とされています。その後現在の賀茂の地を与えられ現在に至ったというわけです。その一方で賀茂氏は大和朝廷が近畿を支配する前から当該地を支配していた豪族の一人で大和朝廷が日本を統一していく課程で追いやられたという説もあります。この説の場合は賀茂神社は大和朝廷に恨みを抱く賀茂一族の怨霊を鎮める為に創建されたというストーリーになります。どちらが正しいか、はたまた別な創建理由があるのか真実は歴史の闇のなかで、はっきりとは分かりません。しかしこの賀茂一族の血は古代より綿々と受け継がれ日本の歴史のなかで幾度か登場することとなるのです。