下鴨神社 みたらし




下鴨神社 御手洗社 皆さんもよく口にし、耳にする「みたらし団子」。実は下鴨神社の氏子が神前に供えた焼き団子が一般に広まっていったのが由来で下鴨神社はみたらし団子発祥の地とされています。
 境内を流れる御手洗川(みたらしがわ)は土用になると(四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前約18日間)池や川の底から水泡を伴って水が湧き上がり鴨の七不思議に数えられています。この水が湧き上がる際の水泡を模したのがみたらし団子で、数珠繋ぎに刺された五体の団子はひとつだけ離されていますがこれは厄よけの意味があると言われています。また一説には後醍醐天皇が下鴨神社を訪れたとき、川の水をすくうと大きな泡が1つ出現。その後間をおいて4つの泡が出てきた事からその泡が湧いた様子を表しているともいわれています。さらに別の説では、5個の団子は人の五体をかたどったもので、神前にささげた後で食べ厄除けにしたのが始まりとも言われています。このように諸説あるみたらし団子ですが、団子を火で焼き砂糖醤油を基調としたタレを絡めて食べるスタイルは古来より一貫して変わらず現在に味を伝えています。


御手洗祭り(みたらしまつり)


 御手洗祭りは毎年7月土用の丑の前後数日間にかけて行われるお祭りで、下鴨神社境内にある御手洗社の前にある御手洗池の湧き水に足を浸し献灯し無病息災を願うお祭りです。御神水ゆえ普段は立ち入り禁止の御手洗池もこの時は立ち入りが許され、灯りを持った多くの参拝客で賑わいます。なお御灯明料は300円で誰でも参加可能となっています。


みたらし団子


みたらし団子 みたらし団子は全国のスーパーや百貨店などでも販売されてますから、誰でもその姿、味はご存じだと思います。しかし本家本元である下鴨神社界隈で焼かれているみたらし団子はまったくの別物です。まず前述してある通り焼いてありますから焦げ目が付いており香ばしい香りがします。タレも醤油を基調としたさっぱりしたもので、市販の団子を食べたときに感じる甘ったるさは一切感じません。皆さんも下鴨神社参拝の折には近くの茶屋で休憩しみたらし団子を食してみてはいかがでしょうか?