パワースポット 京都の神社 御利益一覧



 今からおよそ1200年前。まだ草深い湿地帯だった山城の地に大和朝廷の都が遷都されてきました。以後1000年に渡り日本の都として栄えてきた京の都では長い歴史のなかで、不思議な出来事がおこったり、新たに神様として崇められるようになる人物が輩出されたりしていきます。これらはやがて多くの人々の信仰を集め、現代に至っては強力なご利益のあるパワースポットと呼ばれるようになっていきました。


「パワースポット」とは?
 そもそもパワースポットとは自然界に存在する癒しをはじめとした様々な効果のある特別な場所の事をいいますが日本においては神社仏閣の占める割合が多くみられます。これは日本が多神教の国(キリスト教、イスラム教等は一神教)で山や川、巨石や巨木とあらゆるものに神様が存在していると考えられていることと関係があると推測され、外国では特別な気を感じるような場所をそのままパワースポットとしているのに対して、日本ではそのような場所は古来神様が宿ると考え社を建て信仰してきた為、神社仏閣のパワースポットが数多くあると考えられています。
 ですからパワースポットの神社仏閣巡りをする時は敷地内にあるパワースポットと呼ばれる場所だけではなく、古くから信仰されてきた神様や仏様にもちゃんと挨拶をしその場所や神仏の由来などもちゃんと理解することが大切なのです。


恋愛



安井金比羅宮

安井金比羅宮 悪縁切りで知られる神社。「良い縁は悪縁を切ってから」との意味から良縁のご利益があるとされています。断ち切りたい悪縁は人間関係だけではなく酒やたばこ、病気まで様々に渡り、「縁切り縁結び御の碑(右の写真)」の中央に空いた穴をくぐると悪縁を切り、逆にくぐると良縁を結ぶと言われています。

地図で場所を確認する 京都市東山区下弁天町70




地主神社

京都 地主神社 地主神社(じしゅじんじゃ)は清水寺境内に鎮座する縁結びスポットです。祭神の大黒様が良き妻に支えられて地上の主となったことから、良縁のご利益があるとされています。大黒様は男性の神様ですが地主神社には良縁にあやかりたいと多くの女性で賑わっています。

地図で場所を確認する 京都市東山区清水一丁目317


野宮神社

野宮神社 源氏物語で斎宮となる皇女が伊勢神宮に向かう際に心身を清めるために籠もった神聖な地のモデルとなった古社で、樹皮が付いたままの丸太で組まれた、日本最古の鳥居様式である黒木鳥居や周囲を嵯峨野の竹林に囲まれた光景はまさに平安時代にタイムスリップしたかのような光景となっています。境内には縁結びの神様である野宮大黒天が祀られているほか、野宮大黒天の前にあるツルツルの石「神石」はなでながらお祈りすると1年以内に願い事が叶うといわれています。この他安産のご利益もあるといわれています。

地図で場所を確認する 京都府京都市右京区嵯峨野々宮町1


貴船神社

 貴船神社は古来より京の水源を守ってきた古社で、色々な言い伝えも残る京都屈指のパワースポットです。特に縁結びのご利益で知られており、かの和泉式部も夫の心変わりに悩んだあげく貴船神社にお参りし夫との縁を取り戻したと伝えられています。なお貴船神社のご利益の詳細については別途「貴船神社」のページを参照。


上賀茂神社・下鴨神社

 上賀茂・下鴨両社あわせて賀茂社と呼ばれる京都でもっとも古いとされる神社。歴史ある神社だけにパワースポットと呼ばれる社や場所も多数あるまさにパワースポットの博物館ともいえる古社。なかでも縁結びや恋愛成就のご利益は有名です。なおご利益の詳細については別途上賀茂神社下鴨神社のページを参照。


※本項では「良縁」と「縁結び」のご利益を便宜上一緒に紹介していますが、正確には「良縁」とは素敵な人との縁を取り持ってもらうこと、また「縁結び」はすでにお付き合いしている二人がさらに深く縁を結ぶ(つまり結婚する等)ご利益の事で、良縁と縁結びの意味は厳密には異なります。


仕事・出世


清水寺

 京都を代表するパワースポットとしては伏見稲荷大社とならんで人気の古社。広い境内にはご利益スポットが沢山ありますが、なかでも出世大黒は仕事の昇進や事業の成功などのご利益があるとされ人気を集めています。清水寺のご利益の詳細については別途「清水寺のご利益」を参照。


圓徳院

圓徳院 圓徳院は豊臣秀吉の正室ねねが移り住んだのが始まりで、日本一の出世人である豊臣秀吉が厚く信仰した「三面大黒天」が祀られています。百姓の身分から天下人まで登り詰めた秀吉にちなんで出世のご利益があるほか、財運を招く金運スポットとしても知られています。

地図で場所を確認する 京都府京都市東山区高台寺下河原町530


出世稲荷神社

 こちらも日本一の出世人豊臣秀吉ゆかりの神社。元々は稲荷神を信仰していた秀吉が聚楽第建設の折、勧請したのが始まりです。時の天皇が立身出世を遂げた秀吉にちなんで「出世稲荷」の号を授け、江戸時代には出世開運の神様として大名や公家、庶民まで多くの人の信仰を集め300を超える鳥居が立ち並んでいたと伝えられています。

地図で場所を確認する 京都府京都市左京区大原来迎院町148


金運


車折神社

車折神社 車折神社(くるまざきじんじゃ)は名前が後嵯峨天皇の牛車の車軸が折れて動かなくなった事に由来する神社。境内にある芸能神社は芸能や芸術の神様として知られ多くの芸能人が訪れています。車折神社のご利益としては金運や金運に関わる良縁などがあり、神社でお受けすることができる「えんむすびお守り」は自分に金運をもたらす人との縁を取り持ってくれるといわれています。

地図で場所を確認する 京都府京都市右京区嵯峨朝日町23


御金神社

御金神社 京都のほぼ中心にあたる中京区にあるお社で黄金色の鳥居がシンボルマークとなっています。金属と司る神様を祀っていることからお金にまつわるご利益もあるとされ、地元では金神(こんじん)さんと呼ばれ親しまれているお社です。

地図で場所を確認する 京都府京都市中京区西洞院通御池上る押西洞院町618番地


運気向上・幸福・厄よけ等


鈴虫寺

 一年中鈴虫の音色が聞こえるお寺で、願い事をなんでもひとつだけ叶えてくれると言われています。有名人もよく訪れる人気スポットです。なお詳細は別途「鈴虫寺のご利益」を参照。


鞍馬寺

木の根道 義経が幼少の預けられた鞍馬寺は万物に活力を与える「尊天」を安置しているお寺です。この鞍馬寺の奥の院「魔王殿」へと続く「木の根道」は自然の力強さ、生命力を体感することができるパワースポットと言われ、かの義経もこの木の根道で鞍馬天狗から剣術を教わったと伝えられています。なお木の根道を奥の院からさらに進んでいくと貴船神社へたどり着きます。

地図で場所を確認する 京都府京都市左京区鞍馬本町1074


伏見稲荷大社

 全国にある稲荷神社の総本宮で外国人に一番人気の名所である伏見稲荷大社。千本鳥居と呼ばれる無数の鳥居は全てが参拝者の寄進によるもの。この伏見稲荷大社のご利益については別途「伏見稲荷大社のご利益」を参照。



晴明神社

晴明井  陰陽師で有名な安倍晴明を祀った神社。陰陽師らしく境内の至る所に魔除けの結界がなされており、言葉では表現できないようなパワーを感じます。境内にある晴明井は晴明の念力で湧き出たと伝えられ病気平癒のご利益があるといわれています。

地図で場所を確認する 京都府京都市上京区晴明町806番地1



今宮神社

今宮神社  病魔退散の社として平安時代から信仰を集めている社。歴史あるお社だけあり境内には厳かな雰囲気がただよっています。京の三大奇祭のひとつ「やすらい祭」はこの今宮神社の例祭です。

地図で場所を確認する 京都市北区紫野今宮町21


東天王 岡崎神社

岡崎神社 桓武天皇の勅願により建てられた社で、周辺が野ウサギの生息地だったことからウサギを氏神にしているお社です。ウサギは子沢山であることから安産や子授けのご利益があるとされ、古くは皇族も安産祈願に訪れたといわれる由緒あるお社です。

地図で場所を確認する 京都府京都市左京区岡崎東天王町51



京都のパワースポットについて


 国際的な観光都市として有名な京都ですが、実は京の町全体が究極のパワースポットであるとも言われています。それは京が「四神相応(しじんそうおう)」の地であり地相学的に見て究極のパワーを得られる場所であるからです。
 四神相応の地とは東は流水(繁栄)、南は低地や池(平安)、西は街道(災いを逃がす)、北は丘(町全体を守る)がある地形のことで、京はそれぞれ東の鴨川、南の巨椋池(現在は存在してません)、西の山陰道、北の船岡山に囲まれています。この東西南北にはそれぞれ四聖獣(東:青龍、西:白虎、南:朱雀 北:玄武)が睨みをきかせ京の町を守護しているのです。