南禅寺の三門



 南禅寺の三門は方丈、法堂、勅使門を結んだ一直線上にある門で、1628年に藤堂高虎によって寄進されました。5間3戸の荘厳な構えの三門は高さ22mもあり別名「天下龍門」と呼ばれています。三門からの光景は京都市街地のほか遠く愛宕山まで見渡せ絶景ですが、登る階段が結構急なので足腰の弱い方は注意が必要です。
 なお三門とは仏道修行で悟りに至る為に透過しなければならない三つの関門を表し、空、無相、無作の三解脱門を略したもので山門の表外音訓ではありません(注:通常お寺の門は「山門」と称されますが、南禅寺のほか東福寺法隆寺などでも三門という言葉を使用しています)。

三門の入館料 一般500円 高校生400円 小中学生300円


三門


南禅寺 三門 南禅寺の三門。南禅寺を代表する建物で日本三大門のひとつに数えられている。廻り縁からの見た京都市内の光景は一万両の眺めといわれ、歌舞伎「楼門五三桐」のなかで石川五右衛門が「絶景かな、絶景かな」と大見得をきるシーンはあまりに有名。




南禅寺 三門の光景 三門の下にたたずむ女性。ベストショットの地点でもさがしているのか手にはカメラを抱えている。このように人と対比すると三門の大きさがよく分かる。

横から見た光景


南禅寺の三門 南禅寺の三門を横から見た光景。通常三門は正面から見た光景が一般的で有名ですが横から見るとまた違った印象を覚える。ちなみに右側の張り出した部分が楼上(楼上からは境内、市街地両方の光景が見れます)。

三門の全景


南禅寺 三門の全景 南禅寺三門の全景。門と言うよりは展望所のようにも見える。2階の楼閣は吹き抜けとなっており、本尊の宝冠釈迦座像のほか月蓋長者、善財童士、十六羅僕などが安置され、天井には鳳凰、天人などが描かれている。