石切神社 観光案内 「占い」



石切参道商店街 近鉄石切駅から石切神社にかけての参拝道は多くの店が軒を連ねる名物商店街ですが、この商店街で多く見られるのが占いや易断の店です。これら占いの店は少々胡散臭いものから当たる評判でテレビにも出演した店まで数えるときりがありません。商店街歴史は大正時代にさかのぼり、ちょうど現在の近畿鉄道が奈良方面まで開通したことにより石切神社へのアクセスが容易となり、参拝者の数も増え門前町が形成されていきました。現在商店街が石切駅側のみにあるのはこの為です(新石切駅の開業は昭和61年)。なおこの商店街は「9」の付く日は休みの店が多いので(9は「苦しい」に通じる為といわれています)、占いを目的に石切神社へ訪れる人は9が付く日は避けた方がよいでしょう。

 

石切神社 参道


石切神社 占い 石切神社の参道は全国的には知名度は低いですが地元大阪ではよく知られた商店街です。駅から石切神社まで約900m、100軒ほどの店舗が軒を連ねる参拝道なのですが、店の多くが占いや易断のお店。占いの種類も看板に書いてあることを素直に紹介すれば霊感易学・神霊秘宝の易絶・運命鑑定をはじめとしてタロット、手相、方位とおよそこの商店街で観てもらえない占いや易断は無いのではないかと思うほどです。
 この他、石切神社には「腫れ物治癒」のご利益があることからか、塗り薬や漢方薬のお店も多く見られます。
 通常駅から石切神社まで歩いて10分ほどなのですが、ついついよそ見や寄り道をしてしまい、気がついたら「1時間近くも歩き回っていた」なんてこともざらにある参拝道。正式名称は石切参道商店街といいますが、ある意味大阪らしさが濃縮された商店街です。1990年代の頃に比べるとシャッターを降ろしている店舗も目立つようになりましたが、まだまだパワーは健在です。



石切神社と占い


 石切神社の参道に軒を連ねる占いの店。よく石切神社と関連があると勘違いされている方も多いそうですが、石切神社とはまったく関係はなく、何故、如何なる理由で占いの店が集まってきたのか理由ははっきりと分かっていないそうです。ただ石切神社自体が神社本庁(伊勢神宮を本宗とする宗教法人。一般的な神社は皆属しています)に属していない単独の宗教法人であることや周辺には別の宗教法人である「河内石切山大佛寺」があるなど、この界隈は一種のスピリチュアルなスポットであることは間違い事実です。

筆者と石切神社の占い


 筆者達が石切神社の存在を知ったのは1990年代の後半、大阪難波でのことでした。当時の難波は現在とは異なり外国人観光客の姿は皆無で、夜は仕事帰りのサラリーマンやOLで賑わっていました。そんな酔客達を相手にした「手相占い」の店も至る所で見られ、筆者達一行のうちの女子が面白半分に占ってもらったのです。その時「運気が萎み気味だから、ここでお祓いをしてもらうといいですよ」と紹介されたのが石切参道商店街に軒を連ねる占いの店のひとつでした。まぁほっておいても大事は無いということだったのですが、後日面白半分で訪れてみて驚いたこと驚いたこと。筆者達は占いやお祓いの店が並びお香が漂う厳かな聖地のような雰囲気を想像していたのですが、実際訪れてみると大阪の下町商店街とほとんど変わらない光景が続いておりまさに大阪の縮図ともいえるべき商店街でした。もし皆さんが大阪観光で訪れるなら石切参道商店街は是非とも候補に入れておいてもらいたと思います。観光雑誌などではあまり紹介されることのないいわゆるB級スポットですが、大阪らしい衝撃を受け旅のよい思い出になると思います。