箱根神社のご利益 効果について



 箱根随一のパワースポットと称される箱根神社。そのご利益は交通安全、開運招福、心願成就、勝負運、縁結び、良縁、子宝、浄化と多岐にわたります。
 なお箱根神社の奥宮とされ、駒ヶ岳山頂に鎮座する箱根神社元宮については別途「箱根のパワースポット」で紹介しています。
 また箱根神社のパワースポットとしての属性は「ニュートラル(中立)」であり属性による相性の善し悪しは気にしなくてもよいとされています。なお属性の調べ方や考え方については別途「パワースポットの属性」のページを参照。

目 次

縁結び・良縁・心願成就 (九頭龍神社 新宮)
勝負運・交通安全の由来 (箱根神社)
子宝 (安産杉)
浄化・ヒーリング (箱根龍神水)
箱根神社のお守り

主祭神
万巻上人の暮陵


パワースポット 箱根神社のご利益


九頭龍神社(新宮)


九頭龍神社 新宮 縁結び、良縁、心願成就のご利益があることで知られている九頭龍神社。このお社の本宮は箱根神社から直線距離にして3.2kmほど北西の芦ノ湖湖岸にあるのですが、徒歩もしくは船でしか渡ることができなかったため、平成12年に箱根神社の境内に分社として九頭龍神社 新宮が建立されました。これにより箱根神社、九頭龍神社 両社を同じ場所で参拝できるようになり箱根神社への参拝でも新宮にお参りすることにより縁結び、良縁などのご利益や効果があるとされるようになったのです。
 なお神社の方のお話では御神徳は本宮、新宮共に変わらないとの事ですが、ご祈祷や神事、行き方はそれぞれ異なります。この為、混乱しないように別途「箱根のパワースポット」のページで違いを整理して紹介していますので参考にしてみて下さい。



勝負運・交通安全


 箱根神社は関東の総鎮守として多くの武将が訪れ、古くは平安時代に蝦夷討伐で活躍した征夷大将軍である坂上田村麻呂や源頼朝、義経、そして徳川家康と多くの名だたる武将が必勝祈願や心願成就を祈願し成功を収めています。このことから勝負に勝つ、心願成就のご利益があるとされており、これから関東に進出しようとする起業家や企業の方なども数多く参拝に訪れています。
 また箱根神社は京の都と関東地方を結ぶ「東海道」沿いにあった為、京と関東を往来する多くの人達は箱根神社に立ち寄り旅の無事を祈願しました。この事から無事に目的地までたどり着く交通安全のご利益があるとされているのです。

パワースポット 箱根神社のご利益


安産杉


箱根神社の安産杉 箱根神社の御神木である「安産杉」は根元部分が二股に分かれており、これを健全な母胎のように見たて子孫繁栄や安産を祈願するようになりました。かの北条政子もこのご神木に祈願して源頼朝との間に二人の子供を授かったといわれています。

箱根龍神水


箱根龍神水 箱根龍神水は箱根神社境内九頭龍神社新宮にある「龍神水舎」から湧いている水で「浄化」の効果(ご利益)があるとされています。ペットボトルに入れて持ち帰ることもできます。社務所で龍神様のステッカー付き小型ペットボトルをお受けして龍神水を入れ持ち帰ることもできます。
パワースポット 箱根神社のご利益


お守り


箱根神社 お守り 箱根神社では様々なお守りがありますが、縁結びのパワースポットだけあって一番人気となっているのが和合御守(なかよしおまもり)です。このお守りは箱根伝統工芸である寄木細工で作られており、その模様は世界でひとつしか合うものがなく、「健康でいつまでも仲良く歩むことができるように」という祈願が込められています。
 また九頭龍神社のお守りも箱根神社の社務所でお受けすることができ、こちらは縁結び・心願成就が祈願されたストラップ型のお守りとなっています。

主祭神


 箱根神社の主祭神である箱根大神(はこねのおおかみ)は邇邇芸命(ににぎのみこと)、木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)、彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)の三神をさし、この三神は日本神話における神々の物語から歴代天皇へと移り変わる重要な場面に登場する神様です。

邇邇芸命(ににぎのみこと)

 日本神話の最高神 天照大神の孫にあたる神様。大国主の国譲りを受け地上を支配する為降臨し、以来神話の舞台は地上を中心に神様と人間が混在する世界へとすすんで行きます。

木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)

 大いなる山の精霊である大山津見神(おおやまつみのかみ)の娘。非常に美しい女神で邇邇芸命の妻となります。花のような繁栄を司る神様です。

彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)

 邇邇芸命と木花咲耶姫命の子供で初代天皇である神武天皇の祖父にあたる神様。山幸彦ともいい兄である海幸彦の大切な釣り針を無くしてしまったことから海神の宮殿に行き、海神の娘である豊玉姫と結婚します。そして海神の力を得た彦火火出見尊は兄の海幸彦を服従させ天下を支配することなるのです(山幸彦と海幸彦の物語)。
 彦火火出見尊は母方の祖父が山を支配する精霊ですから、海神の娘を妻としたことで海山両方の霊力を得たことになり国の正統な支配者としてその系譜は初代天皇である神武天皇へとつながっていくのです。

パワースポット 箱根神社のご利益


万巻上人の墓陵


 箱根神社を創建した万巻上人。この人物は奈良時代の僧で生没は不明ながらも実在した人物であることが確実視されています。万巻は京都で生まれ20歳の時に一万巻もの教典を読んだので「万巻」と名付けられました。その後全国の霊場をまわられ鹿島神宮寺を建立。また伊豆では海から炎が上がり魚が死んで漁民が苦しめていたので(熱海沖海底火山の噴火か?)読経をすると、薬師如来が顕われたので法力で温泉を海から山に移すよう37日間の断食祈祷で実現したといわれています(これが熱海温泉の由来です)。そして朝廷の命を受け箱根山に入山し箱根神社を創建し、芦ノ湖に住む九頭の龍を調伏し住民を救います。
 このように関東地方を中心に万民の為にご尽力された万巻上人。この上人のお墓は箱根神社の境内奥(北参道入り口付近)にあります。パワースポットとして紹介される事はありませんが周囲は落ち着いた雰囲気となっており心が洗われるような感覚を覚えます。せっかく箱根神社まで来たのですからこの万巻上人のお墓にもぜひお参りしていってください。