浅草寺・浅草神社ってどんなところ?



浅草寺 本堂 浅草寺は読み方は「せんそうじ」といい創建は飛鳥時代の推古天皇36年(628年)までさかのぼる古刹です。日本を代表する観光名所「浅草」のシンボルであるとともに、坂東三十三観音霊場の札所でもあり(都内では唯一となります)、境内及び周辺の参道には連日、外国人を含めた多くの観光客や巡礼者で賑わいます。

 なお伝法院とは浅草寺の本坊で、元々は観音院、知楽院などと呼ばれていたそうですが、江戸時代の頃から「伝法院」と呼ばれるようになりました。建物の西側には非公開となっていますが(春の桜の時期に一般公開されることもあります)小堀遠州作とつたわる回遊式庭園がひろがっています。

浅草神社 また浅草神社(あさくさじんじゃ)はもともと浅草寺と一体だったものですが、明治の神仏分離令により寺と神社に分けられ今の形となりました。鎮座している場所は浅草寺を正面から見て右側で、少々奥まった場所にあります。祀られているのは浅草寺創建に関わった3人で(詳細は「浅草寺のご利益・おみくじ」のページを参照)、有名な三社祭りは浅草神社に3人の神様が祀られていることに由来しています。

※ 浅草神社(あさくさ じんじゃ)、浅草寺(せんそうじ)と同じ境内にありながら各々の読み方が異なるのは日本古来からの習慣で、「神社は訓読み」「お寺は音読み」としていることに由来します。


※本サイトに記載されている内容については変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認ください。


公式HPhttp://www.senso-ji.jp/



浅草寺の時間


拝観時間 料金等

 拝観時間 6時〜17時(10〜3月は6時30分〜) ※拝観時間は各お堂の開扉時間であり境内は24時間出入り自由です。
 拝観料金 無料



観光所用時間

 境内にはたくさんのお堂や神社、石碑等があり(変わったところでは漫画 こち亀の両津勘吉の碑もありました)かなり広く感じますが、それでも実際にこれら全て参拝するのに要する時間は30分ほどです。ただし周辺には浅草商店街やスカイツリーといった世界に知られた観光名所が点在していますので、あまった時間は浅草界隈をゆっくりと散策する時間にあてるとよいでしょう。



浅草寺の歴史


飛鳥時代

 上述してあるとおり浅草寺のはじまりは飛鳥時代の628年にまでさかのぼり、当時の江戸浦(現在の隅田川で浅草周辺は当時は東京湾の入り江に近い漁村でした)で漁をしていた兄弟の漁師が網に入っていた仏像を見つけこれを地元有力者が観音像であることを兄弟に告げ、自分の家をお寺に改装し仏像を安置したのが浅草寺のはじまりです。
 また645年には勝海上人(しょうかいしょうにん)がこの地を訪れ観音堂を建立し、夢告によりご本尊を秘仏と定め、以来今日まで本尊は絶対秘仏として人目にさらされることなく厳守されています。


平安時代

 平安時代になると比叡山天台座主3世で日本の仏教普及に多大な功績を残した慈覚大師円仁がこの地を訪れ、現在のお前立本尊となっている観世音菩薩を謹刻します。この為、慈覚大師は浅草寺中興開山の祖(中興の業を成し遂げた人物)とされています。


江戸時代

 江戸時代は徳川家の祈願所となったことからて多くの参拝者を集めるようになり、現在も多くの参拝者が訪れる霊場となっています。また徳川家康が江戸に幕府を開く前まで浅草はこの地における信仰・文化の中心的だったことから、江戸時代以降もその流れを組み繁栄していきます。


近代(戦前)

 明治になってからも浅草は庶民を中心に信仰・文化の一大中心地として栄えます。また近代における東京二大災禍である関東大震災と東京大空襲で浅草寺は関東大震災では倒壊、焼失を免れますが、太平洋戦争時の東京大空襲では本堂や五重塔が周辺商店街と共に焼失してしまいます。ただし秘仏である本尊をはじめとした諸仏像は事前に地中へ埋めておいたため空襲の被害を免れたとも伝えられています。


近代(戦後)

 戦後浅草は地元の方々の努力により東京下町の風情を伝える商店街として復興し、浅草寺は戦後復興のシンボルとなります。また浅草寺は長らく比叡山を総本山とする天台宗に属していましたが戦後天台宗の一派として独立し、聖観音宗の総本山となり現在にいたっています。


浅草寺の地図


 浅草寺を中心とした浅草周辺の観光案内地図です。
浅草観光案内地図

浅草寺 おすすめの時期 ベストシーズン


 浅草寺をはじめとした浅草周辺がもっとも賑わうのが5月中旬に行われる三社祭の頃。三社祭は3日間に渡って行われ毎年約150万人もの人が訪れる東京を代表する祭りのひとつで、期間中はもっとも浅草らしい雰囲気を味わうことができます。
 また7月のほおづき市も下町情緒が溢れおすすめの時期です。
 なおあくまでも筆者個人的な意見ですが、観光で訪れるのであれば年末年始の初詣時期は外した方がよいと思います。正月三が日を含んだ年末年始は毎年280万人もの参拝客が訪れとても観光どころではありません。
 また正月三が日における初詣客の人出は元旦の午前中が一番少なかったという調査会社のデータがあり、正月中の参拝を考えている方は計画の参考にしてみて下さい。



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