青森県の宿

日本の観光地・宿東北の観光地・宿青森県の観光地・宿南部町・名久井岳

南部町 名久井岳 旅行記「法光寺」


 法光寺について
 法光寺は鎌倉幕府執権の北条時頼を開基と称する古刹。今から700年あまり前の鎌倉時代、出家して西明寺入道と名乗っていた北条時頼が南部の地を訪れた際、名久井岳の美しさに魅入られ名久井岳に登ったその帰途、山の中腹にあった観音寺に一晩の宿を請いましたが住職の桂竺法印に断られ、やむなく山奥の別の庵寺に宿を求めました。庵主の玉峰損城和尚は、ありあわせの品ではありますが心から時頼をもてなしました。そうした庵主の人柄に深く感激した時頼は、翌朝、庵主の姿が見えなかったので、自分の持っていた扇子の表に、「壱千石名久井通り右永代可令知行也」と、又、裏には、「水結ぶ 名久井が岳を 眺むれば 海より出でて山に入る月」と書き残し、西明寺入道時頼と署名・花押のうえ下山の途につきました。
 ところが、下山の途中再度庵主に出会いました。聞けば、朝食の糧がない為托鉢に出た帰りと云います。そして今一度寺にと懇ろに勧められましたが、時頼は丁重に謝してそのまま別れました。この地が出合坂と呼ばれ現在は石碑が建てられ名久井岳の麓に残っています。
 翌年、この庵寺に鎌倉から使者が到着し、世話になったお礼にと七堂伽藍経堂を建立し、寺名を「白華山法光寺」としました。これが現在の法光寺にいたるわけですが、法光寺の周辺には北条時頼公にまつわる史跡や言い伝えが多数のこされてます。また山号の由来は門の下の蓮の池の白蓮華からきており、寺の説明では開基は西明寺入道時頼、開山は当時の庵主・損城和尚となっています。
地図で場所を確認する
本堂

白華山 法光寺の本堂。糠部(ぬかのぶ)三十三観音の十九番目札所で、青森県南部地方の人々の信仰を集める寺。この裏手に三重の塔がある。また名久井岳登山道は法光寺本堂の左手の方にある。

白華山 法光寺 本堂
三重の塔

白華山 法光寺にある三重の塔(承陽塔)。普段は一般公開しているが、この日は朝早すぎたのか中に入ることは出来なかった。三重の塔は南部町を代表する観光スポットとなっている。なお法光寺の三重の塔は三重の塔としては日本一高い塔なのだそうです。
白華山 法光寺 三重の塔
入り口

名久井岳に登山道手前にある白華山 法光寺。名久井岳ふもとの登山道入り口の駐車場隣にある。日本一の三重の塔が有名なお寺なので山登りの前後には立ち寄ってもらいたい。なお法光寺は曹洞宗なので一般の人でも修行できる。   
法光寺 山門
山門

白華山 法光寺の山門。この法光寺は三重の塔が有名だが、ここからは見えない。正面に見えるのは本堂。法光寺は鎌倉執権・北条時頼公がこの地で質素ながらも心のこもったもてなしのお礼に創建したと伝えられている。
白華山 法光寺山門
遠州庭園

法光寺の遠州庭園。本堂裏手に広がり野点茶会などが行われる。庭園内にはツツジが多く植えられ、ツツジが見頃となる6月上旬が一番美しい光景を楽しめるといわれています。
法光寺の遠州庭園
千本松

法光寺の千本松。日本の名松百選に選ばれている松並木。千本松を植樹する際に「般若心経」を唱えながら植えたもので、県の天然記念物に指定されている。
法光寺の千本松
南部町・名久井岳の観光ベストシーズン
 サクランボの里である南部町は初夏のサクランボシーズン時が一番観光客が訪れる時期。観光果樹園や名久井岳、周辺の史跡は観光一色となる。夏から秋にかけても夏祭りや秋祭りが開催され観光果樹園でもリンゴやブドウといった秋の果物狩りが楽しめ、知名度はイマイチだが見所満載の地域。なお冬場はほとんどの観光施設が休館し、シーズンオフとなる。
南部町・名久井岳のおすすめスポット情報
南部町・名久井岳とはこんな所です 南部町・名久井岳の観光・宿 南部町・名久井岳ってどんなところ?
名川チェリリン村 法光寺 カモシカ遊歩道(登山道) 山頂と登山 長谷ぼたん園
恵光院 駐車場
Copyright(C) 2003〜  Field Work All Rights Reserved サイトに掲載されている情報は訪問時点のもので実際と異なっている場合があります。