奥入瀬渓流の歩き方



 奥入瀬渓流の散策は14kmの全行程を徒歩で散策すると丸一日かかってしまうので、変化に富み見所が集中している石ヶ戸〜子ノ口間を散策し乗り捨て可能なレンタサイクル路線バスを利用して戻ってくるのがベストな方法です。なお時期によっては石ヶ戸〜焼山間を散策するのも一案ですが(例えば子ノ口周辺の紅葉が終了し落葉し始めている11月上旬等)、この場合もレンタサイクルやバスを利用して戻って来ること可能です。
 なお散策に要する時間は14kmの遊歩道全区間を散策する場合は約5時間、見所が集中している石ヶ戸より上流の区間(石ヶ戸〜子ノ口)は約8.9km 3時間前後となっています。

※奥入瀬渓流の散策マップは別途「奥入瀬渓流の散策地図」を参照


奥入瀬渓流 散策の服装について


 奥入瀬渓流の散策路自体は距離こそ長いものの高低差はほとんどなく道も平坦であり、アブや蚊といった虫に悩ませられることも少なく初心者でも安心して散策を楽しむことができます。服装も特別な準備などは必要ありませんが、最低限の一般常識としては長袖・長ズボン、多少足元が濡れていても大丈夫な靴、そして何かと役立つ万能アイテムであるタオル。この辺りは準備しておいてほしいところです。帽子については真夏の盛りでも渓流沿いの木々が太陽を遮ってくれるので熱中症になるようなことはないとは思いますが、念のため準備しておきましょう。

 なお大まかな目安として青森県の気温は東京・大阪方面と比べ平野部で約1ヶ月、内陸や山間部で1.5〜2ヶ月程前後しています。具体的な例をあげれば奥入瀬渓流は内陸の山間部ですから仮に9月に東京・大阪を出発したとしたら奥入瀬渓流現地の気温は東京・大阪の10〜11月に相当する気温であるというわけです。東京・大阪で汗ばむような気温でも奥入瀬渓流では肌寒く感じる気温であることは当たり前。特に現地と東京・大阪との寒暖差が大きくなるGWや9,10,11月の連休時に奥入瀬方面に訪れる場合は服装には十分注意して、寒くならないように厚手のものも用意しておきましょう。



奥入瀬渓流 散策のおすすめポイント


 人々を魅了してやまない奥入瀬渓流。その数ある魅力に気がつき自らで感じ取る為には何度か訪れなければならないといわれています。この項ではそんな奥入瀬渓流 散策のおすすめポイントについてご紹介していきます。なお近年注目を集めている奥入瀬渓流の苔の魅力については別途「」のページで紹介しています。また各おすすめポイントの場所については別途「奥入瀬渓流の散策マップ」をご参照下さい。


阿修羅の流れ

奥入瀬渓流 阿修羅の流れ 渓流の流れが阿修羅のように激しい事からその名が付けられた奥入瀬渓流を代表するビュースポットの1つです。たくさんの観光客が記念写真を撮っていきますが、足場が滑りやすいので注意が必要です。 

紫明渓

紫明渓 冬の奥入瀬渓流 紫明渓の光景。奥入瀬渓流にある石の上に雪が積もり幻想的な光景を見せてくれます。この紫明渓は冬の奥入瀬渓流では一番美しいと言われている場所です。

三乱の流れ

三乱の流れ 奥入瀬渓流 三乱の流れ。写真では分かりにくいですが、三つに分かれた川の流れがひとつになることから三乱の流れと言われています。石ヶ戸から焼山の間では一番のおすすめスポットといわれています。

三乱の流れ 春の光景  こちらは三乱の流れ春の光景。5月末時点での光景で渓流の岩の上に生えた山ツツジが赤い花を咲かせています。この山ツツジは奥入瀬渓流沿いでよく見られ、赤い花の色が渓流に映る光景はこの時期ならではのもの。なお2014年に500円切手に採用された絵柄はまさにこの時期この場所の光景です。

倒木

奥入瀬渓流の倒木  奥入瀬渓流の魅力といえば新緑、紅葉、渓流美、滝などがあげられますが、渓流に倒れ込んだ倒木も魅力のひとつ。倒木には苔やキノコ、蔦植物が繁茂しひとつの小宇宙を作り出しています。この奥入瀬の倒木の魅力に自ら気がつくには2,3回訪れなければならないといわれています。

小島

奥入瀬渓流の小島 奥入瀬渓流の美しさの特徴にあげられるのが、渓流に点在する小島。小島といっても大きな岩なのですが長い年月を経て苔生し木々が生い茂っています。これは上流の十和田湖が調整池の役割を果たし水量が常に一定に保たれ岩が洗われることがない為なのです(注:現在は上流に発電用の水門がありそこで水量を調整している)。