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沖縄のパワースポット 「東御廻り(あがりうまーい)」


 島全体がパワースポットといわれている沖縄。他のHPでは沖縄のパワースポットとして色々な所が紹介されています。しかし実際に現地に訪れ地元の方々や観光案内所の人に聞いてみても「パワースポット・・・・・??」という返事がよく返ってきます。色々調べてみると沖縄のパワースポットとして紹介されているほとんどの場所が「本土の方が訪れその景色や神々しさに感動し、勝手に『これはパワースポットだ』と言って紹介しているだけ」 というのが本当のところのようです。ですから現地の方に実際聞いてもちんぷんかんぷんだしご利益もはっきりしないわけです。
 しかしそんな沖縄に数あるパワースポットと呼ばれるスポットの中でも、実は地元の方々が古くから神聖な場所として信仰してきた正真正銘の聖地があります。それが「東御廻り」なのです。
 なお現地の方は東御廻りについてパワースポットという表現をしてません。話を聞いたかぎりでは「スピリチュアルスポット」といった感じでとらえているようですが、本ページでは便宜上「パワースポット」という表現を使用し説明してます。
そもそも東御廻りとは?
 東御廻りとは琉球民族の祖霊神である「アマミキヨ」が理想郷であるニライカナイから渡来して住み着いたとされる霊地を巡礼する王府の行事です。 
 首里城から見て太陽の昇る方向、つまり東側を「あがり」と呼び、各地に設けられた「御嶽」や聖地への巡礼を行い琉球王国の繁栄と五穀豊穣の祈願がなされていました。
 当初は国王や神女により行われていた東御廻りですが、その信仰はやがて民間へも広がり、自然のパワーをもらい心身を癒すパワースポットルートとして信仰されているのです。

※右の地図における黄色い円で囲まれた地域が「東御廻り」のエリアです。
 
沖縄の聖地
東御廻りのルート

園比屋武御嶽→御殿山・親山→場天御嶽→佐敷上グスク→デダ御川→斎場御嶽→知念グスク→
知念大川→受水・走水→ヤハラヅカサ・浜川御嶽→玉城グスク→久高島

 久高島を除く各スポットを巡る所要時間は1時間30分ほど(車の場合)。ただしなかには地図に載って無く現地にも案内看板がない所などがあり少々迷うかもしれない。
沖縄パワースポット

園比屋武御嶽:首里城守礼門近くにある御嶽。詳細は「世界遺産首里城」のページを参照。
御殿山・親山
 御殿山与那原にある拝所でその昔久高島詣での際の発着所が設けられていた所。また親川は御殿山に舞い降りた天女の子供の産水と伝えられている泉。
場天御嶽:琉球を統一した尚巴志の祖父の住居跡。先祖が使用していた御水に感謝するためこの地を拝していた。
佐敷上グスク:尚思紹と尚巴志親子の居城跡。階段を登った眺望のよい場所に聖地が設けられている。
デダ御川:デダとは太陽を意味し、太陽神が降臨した場所とされ、真東に久高島が見える。
斎場御嶽:沖縄最高の聖地といわれる場所。詳細は別途「斎場御嶽」を参照。
知念グスク:古城と新城の2つの郭で構成されているグスクで、場内に聖地である友利御嶽がある。
知念大川:稲作発祥の地とされる聖地。詳細は別途「知念半島」を参照。
受水・走水:百名地区の海岸にある2つの泉。こちらも知念大川同様稲作発祥伝説の地となっている。
ヤハラヅカサ・浜川御嶽
 ヤハラヅカサはアマミキヨが久高島の次に本島に降り立った場所とされる地で拝所にある大きな石が目印。浜川御嶽はヤハラヅカサに降り立ったアマミキヨが仮住まいとした地。
玉城グスク:琉球開びゃく七御嶽のひとつで久高島や知念半島を見渡せる高台にある。
久高島:アマミキヨが最初に降り立った神の島。詳細は別途「久高島」を参照。
知念グスク
知念グスク 
受水・走水
 受水・走水
ヤハラヅカサ
ヤハラヅカサ
玉城グスク
 玉城グスク
聖地を巡るときの注意点
 当たり前の事ですが東御廻りのスポットはそのすべて「聖地」とされている所です。知らなかったとはいえ失礼な事や禁忌とされている行為をしてしまってはパワーをもらうどころかマイナスの効果を受けてしまうかもしれません。そこで聖地を巡る際の注意点をまとめてみました。
礼をして挨拶をし敬う気持ちを忘れない
 聖地というのは古来より祈りの場所として大切にされてきた所です。そのような場所に外地の人間が足を踏み入れるわけですから、訪れる際には謙虚な気持ちで心の中で挨拶をすることを忘れないようにしましょう。また聖地を汚すような真似も厳禁です。
聖地内にあるものは持ち出さない
 これは現地に注意書きがされている所もありますし、メディア等を通じて結構周知されていることと思いますが、石や砂、はたまた植物や動物といった聖地内にある物を持ち出してはいけません。これは固く禁止されていることなので特に気をつけて下さい。
香炉を踏まない
 説明するまでもなく香炉は神聖なものなので踏みつけるなどもっての他なのですが、物によっては階段やテーブルのような形状をしているものもあり興味本位で足を踏み入れ踏んづけてしまうという方もいるそうです。悪意は無いにしろ聖地を穢す失礼な行為なので気をつけましょう。
 
まだまだあります正真正銘の「パワースポット」
 現在のところ玉石混在状態にある沖縄のパワースポットですが、上記の東御廻りの他にも古くから伝わる聖地。いわば正真正銘のパワースポットといえる場所は多数あります。その代表的なものが沖縄各地に点在する「御嶽」です。御嶽は沖縄の自然信仰から生まれた神殿で大樹や石、場合によっては島全体が御嶽と呼ばれている場合もあります。また沖縄開びゃく伝説の地である浜比嘉島などはアマミキヨとシルミチュー二人の神が居住した洞穴があり、そこは子宝のご利益がある聖地として信仰を集めています。
沖縄のおすすめスポット一覧
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