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もし沖縄旅行中に台風が直撃してしまったら・・・・・・


 沖縄旅行を計画する際、なにかと気になるのが台風です。沖縄は台風の通り道となっており、台風銀座と呼ばれるほど頻繁に台風が訪れるエリアです。毎年必ずといってよいほど台風被害に遭う沖縄の光景や空港で一晩すごす家族連れの姿がテレビで放送されており、夏の沖縄=台風というイメージを持っている方も多いと思います。このページでは沖縄旅行中台風に遭遇してしまった場合の対処法を地元の方や観光協会の方々のアドバイスをふまえ紹介したします。


1.そもそも台風が訪れる時期って?
 一般的に台風が沖縄に接近する時期は7月から9月の期間です。気象庁の統計をもとに計算すると台風は平均月2回沖縄に接近しています。沖縄旅行のもっとも一般的な滞在期間である2泊3日(内閣府資料による)を考慮し計算すると・・・・・2日÷30.5日×3日×100≒20%となり7月〜9月間に一般旅行者が沖縄で台風の影響を受ける確率は20%前後(これは台風が直撃する確率ではなく、接近しなんらかの影響を受ける確率です)となります。この数字が高いか低いかの判断は個人にゆだねますが、7月〜9月期間中を避けて旅行プランを練るのも一案だと思います。亜熱帯の沖縄では海水浴やダイビングは6月、10月でも可能です(クラゲは発生しますが)。また地元の方は昔に比べると台風は南側の進路を進む事が多くなり本島に上陸する回数は減ったとも言ってました。言い換えれば南に位置する八重山諸島などは台風被害が多くなっているようです。

2.旅の途中台風が近づいてきたら
 台風情報は4日〜5日ほど前からおおまかな進路予想や勢力などが発表されます。これらを参考にし、もし自分たちの行程と台風がぶつかりそうなら事前に宿泊可能な施設の連絡先一覧と航空会社の連絡先を入手しておきましょう。台風で飛行機が欠航となった場合は新たに宿を予約しなければなりませんし、飛行機の欠航や空席待ちの情報も入手しなければなりません。なお宿泊施設の連絡先一覧は地元の観光協会でペーパーを配布していますので、沖縄に到着してからそちらで入手してもOKです。
 また離島を旅する場合は予定を変更し早めに切り上げてくるのも一案です。理由としては本島より台風の影響を受けやすく、宿の数も少ないこと、台風前後は離島の交通手段である連絡船が大混雑し移動に手間がかかること、離島を台風が通過した後も沖縄本島は暴風域にあり、現地は晴天なのに足止めされてしまう場合が多々あることなどがあげられます。この他仕事などの関係で絶対に予定通り本土に戻らなければならないという場合なども予定を切り上げて台風接近前に帰る方がよいでしょう。このような方は意外と多く航空会社も台風接近時は臨時便を出し柔軟に対応しています。
 なお台風接近前後の海は波が高くなり潮の流れも速くなります。この為ダイビングやシュノーケルツアー、海水浴などは残念ですが諦め、海には近づかないでください。
 また沖縄に台風が接近・上陸する前日辺りから行政や観光協会では観光客用にHPやSNSで情報を発信しはじめます。空港やフェリーの運行状況など総合的な情報が発信されますので積極的に活用してください。

3.旅行中台風の直撃を受けたら
 沖縄で台風を一度でも経験した事がある人はその凄さは身に染みていると思いますが、沖縄の台風の勢力は本土のものとは桁違いです。筆者達は2度沖縄で台風を経験し、宿の窓から外の様子を見たことがありますが(宿泊施設の指導で外には出ることができませんでした。)バネのようにたわむヤシの木やどこからともなく飛んでくる看板など今まで見たことがないような光景が広がっていました。台風直撃中は宿から外へは絶対に出ないこと。一定の安全基準を満たし営業している宿泊施設はある意味もっとも安全な施設のひとつなのです。
 また台風直撃中は電気や電話、ラジオまで使用不可となることがあり情報が入手しにくいのですが、可能なら今後の台風の進路と自分たちの行程とを見比べ宿の手配や航空会社の対応状況などもチェックしておきましょう。ちなみに台風直撃期間中の宿は予約済み、帰りの便も台風が去った後で予約する必要無しという場合は、ゆっくりと宿で過ごすのも一案です。リゾートホテルなどでは館内に色々楽しめる施設がありますし、民宿で嵐の中静かに時を過ごすというのも滅多に体験できないことです。
 
4.台風直撃時に宿が無かったら・・・・
 多分皆さんがもっとも気になる項目のひとつだと思いますが、もし台風直撃の日に宿泊する宿が見つからなかったら(台風時の宿の見つけ方は下段の「台風のつぼ」を参照)!これはあくまでも努力し尽くした末の最終手段ですが、こんな時は最寄りの観光協会、もしくは行政機関に飛び込んでください。筆者達は経験無いのですが、このような非常時に宿を確保できない方は外人さんを中心に意外と多いらしく、空いている宿をさがしてくれたり、最悪でも避難所に案内してくれます。10年以上も前の話ではありますが筆者の知り合いは、宿が無く雨の中野宿をしようと諦めていたら見回りにきた役所の方に発見、保護され近所の民家(民宿ではなく普通の家)に案内され一晩すごした事があります。
 また那覇空港で台風をやり過ごすという方法もあります。空港滞留者が許容数を越えても臨時の待機所(主に空港周辺の体育館や武道館)へ案内されるのである意味安心ですが、食料や飲料水は自分で用意しなければなりませんし、布団や毛布といった寝具が配布されるわけでもありません。体力的にはかなり疲労しますからやはり宿を見つけるのが一番ベストな方法ではないかと思います。


5.帰りの飛行機の手配は・・・・・?
 項目「4」と並んで皆さんがもっとも気になる点のひとつだと思います。一度でも飛行機の欠航、空席待ちを経験されたことがある方はさほどでもないと思いますが初めて経験する方にとっては不安なものです。まず空席待ちの手配をするタイミングは飛行機欠航が決まった時です、欠航が発表されたらまず先に空席待ちの手続きをして下さい。この空席待ちの手続きをした順番で飛行機に乗る順番が決まります。簡単に言えば早く手続きをした人がより早く飛行機にのれるわけです。そして台風がすぎ、運行が開始される目処がついたら空港から離れないこと。順番がきて番号が呼ばれたときにその場にいないとまた最初からの手続きとなってしまいます。ちなみに欠航のタイミングは各航空会社共にギリギリまで正式発表しません。台風接近時はとても観光などできないのですから空港で待機し、欠航が発表され空席待ちの手続きをした後、宿に戻り台風が過ぎ去るまでゆっくりするのが一番賢い方法かもしれません。なお飛行機が欠航した場合は他にも「予約便の解約」や「予約便をキャンセルし他航空会社便に変更する」といった方法も可能です。

6.一番混乱するのは台風が去った後 
 港にしろ空港にしろ一番混乱するの台風の去った後です。欠航となった飛行機も暴風域が去ったからすぐに運行を開始するわけではなく機材などの準備で時間がかかりますし、運行を開始してからも搭乗手続きでしばらく混乱状態が続きます。それに沖縄本島は晴れでも目的地の本土は暴風域で飛行機が飛べないということもあります。いずれにせよ「正しい情報をいち早く入手し行動する」これが一番です。このタイミングで一番頼りになる情報源は「航空会社のHP」です。フライトに関するあらゆる情報がリアルタイムで入手できます。またHPにアクセスできない状況でも空港窓口や電話で対応してくれますので落ち着いてゆとりをもって情報収集に努め手続きを済ませていきましょう。

7.台風のつぼ
 最後に沖縄で台風に遭遇した場合の対処方法を総括してみます。あくまでも体験談をもとにした個人的意見ですので皆さんも参考程度に留めておいて下さい。

A:航空会社の特例をチェックしろ!
 航空会社は台風時に数々の特例処置を実施しています。例えばキャンセル料の免除や臨時便の運行、HPによる便の変更等です。これらは事前にアナンスされているものではなく、あくまでも特例の臨時処置として行われているので、各旅行会社のHPをこまめにチェックして情報を入手しましょう。

B:よらば大樹の陰
 「よらば大樹の陰」という言葉がありますが台風接近時などのトラブル発生時なんだかんだ言っても一番頼りになるのは大手旅行会社のツアーです。やはり交渉力や情報量が個人とでは段違いです。旅は自分で手配し自由気ままに楽しむのが一番ですが、台風シーズン時などは大手旅行会社のツアーに参加し大船に乗った気持ちで旅を楽しんでみるのもよいのではないでしょうか。

C:宿は何度も電話しろ
 台風が近づき飛行機も欠航となると必須なのは宿の手配です。前述してある手段で宿泊施設の連絡先一覧を入手したら、目星をつけた所から順に電話していきましょう。この時一度断られたからといって二度と電話をかけないのではなく、時間をおいて何度か連絡してみましょう。台風接近時の宿は予約とキャンセルが入り交じっており、午前中満杯でも昼過ぎに再度確認したら予約が取れたということは当たり前です。宿についてはキャンセル待ちなんてできないので多くの宿に何度も電話するのが一番の近道なのです。

D:最後の頼りは行政機関
 これはあくまでも最終手段ですが、どうしても宿の手配ができず空港へも行けないような状態になった場合は観光協会や役場に相談しましょう。沖縄の方々は皆さんに快適な旅を楽しんでもらうために地元住民と協力し非常時の受け入れ態勢も整えています。最初からこれに甘えるなんてもってのほかですが、もうギブアップ!という場合はお世話になりましょう。
   
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