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遠野市 旅行記「ジンギスカン」


 意外と知られていませんが遠野市はジンギスカンつまり羊の肉がよく食べられている町です。遠野で焼き肉といえばジンギスカン。肉屋さんにいってもメインの肉はジンギスカン。由来は現在も遠野市で営業している店の初代店主が満州ですごしていた時代に食べた羊肉を遠野でも広めようとはじめたのがきっかけなのだそうです。なお遠野流のジンギスカンは焼いた肉にタレを付けて食べるいわゆる焼き肉タイプで、穴の開いたバケツの上にじんぎすかん鍋を乗せ外で食べることが多いのだそうです。

遠野のジンギスカン

典型的な遠野流ジンギスカンの光景。じんぎすかん鍋をのせたバケツに野菜と羊肉。他の地域で一般的に言われているジンギスカンは事前にタレに肉を漬け込んでおくが遠野流はタレを焼いた後につけて食べる。
じんぎすかん鍋とジンギスカン


遠野流ジンギスカンの光景。じんぎすかん鍋は羊肉の脂が流れ落ちるようにお椀状となっており、野菜は流れ出た油と共に鍋の脇で焼く。なお羊肉は上質で新鮮なものばかり使用しているので臭さも無くとても羊肉とは思えない美味しさ。
遠野のジンギスカン
じんぎすかん鍋

じんぎすかん鍋の構造。バケツの中に燃料をいれ鍋を熱するという単純な構造。このじんぎすかん鍋は街中の精肉店でも貸してくれるので、肉屋さんで羊肉とタレを買ってじんぎすかん鍋を借り、街中を流れる早瀬川の河川敷でジンギスカンを楽しむこともできる。
じんぎすかん鍋
遠野流ジンギスカンとの出会い
 以前遠野市を訪れたとき、その日は野営する予定だったので夕御飯のおかずに遠野名物のジンギスカンを買おうと思い街中の精肉店に入りました。その店はこじんまりしていてショーケースにはほとんど肉が無い状態。「これは外れだったかな?」と思いつつ店の奥から出てきた主人に「ジンギスカンありますか」と聞いたら「あるよ。ちょっと待ってな」と言って店の奥から肉の塊を持ってきてどうやって食べるのか色々聞きながらその場で切り分けてくれました。なんでも鮮度を保つために必要最小限の肉しかショーケースには並べてないのだそうです。さらには秘伝のタレも買い、店の主人としばらく雑談を交わします。店の主人は遠野ではジンギスカンをバケツの上にのせた鍋で焼くと説明し、店の片隅に置いてる焼けこげたバケツと真っ黒い鍋を指差しこう言いました。「街中で肉買っていった連中はこのバケツ持って近くの川原で焼いて食べるんだよ」半信半疑ながらもすすめられるがままバケツと肉を持ち河川敷へ(可能ならそのまま河川敷でキャンプしようと考えていました)。ところが残念ながらその日は河川敷草刈りの日で多くの方々が草刈り機のエンジンを回しながら作業している真っ最中。とてもジンギスカンどころではなく店に引き返しバケツと鍋を返し、遠野を後にしたのでした。
 後で調べたら私が入った店は有名な精肉店で、お客様の食べ方にあわせてその都度厚さを調整して肉を切ってくれるので県外からわざわざ買いに来る人もいるのだそうです。
 皆さんももし遠野でジンギスカンを食べたくなったら精肉店で肉とタレを買い、鍋を借りて川原で焼いて食べてみてはいかがでしょうか?
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