瑞鳳殿ってどんなところ?



瑞鳳殿 瑞鳳殿は1637年に造営された伊達藩初代藩主にて、もっとも有名な戦国武将の1人である伊達政宗の霊廟です。 正式には「経ヶ峯伊達家墓所」といい仙台藩の居城である青葉城のすぐ東側、経ヶ峯とよばれる静かな森のなかにあり、伊達政宗はホトトギスの鳴き声を聞きに来た際に緑豊かなこの地に自分の墓を建てるように指示したと言われています。霊廟は風情豊かな石段の奥にあり、桃山文化の遺風が色濃く反映されたものとなっています。なおこの霊廟は1945年の空襲で一度焼失したものを1979年に再建したもので2001年の改修で当時の色彩がより忠実に再現されました。
 伊達政宗はもっとも人気の戦国武将の1人です。その人物が実際間近に眠ってると思うと、筆者自身感慨深いものがありましたし、歴史・武将マニアには必見のスポットでもあることから、瑞鳳殿は若い女性を中心に多くの人が訪れる仙台市を代表する観光スポットとなっています。


※本サイトに記載されている内容については変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認ください。


公式HP→http://www.zuihoden.com/


見所・歩き方

 
瑞鳳殿 案内図 前述してあるとおり瑞鳳殿周辺は仙台市中心部に近いながらも自然豊かなエリアとなっており春の桜や紅葉の美しい所でもあります。 エリアは大きくわけて「瑞鳳寺」「瑞鳳殿」「善応殿、感仙殿、妙雲界廟」の3エリアに分かれていますが、道はシンプルで案内看板も設置されているので戸惑うことはまずありません。また無料のガイドさんも待機しており(伊達家の花紋?の付いた半被を着ています)、詳しく説明しながら案内してくれます。

 なおバス停がある市道や駐車場から受付を経由して各霊廟境内までは約100段の石畳の階段となっています。公式HPや他のサイトでは「急な石段」と表現されていますが、筆者自身は思ったほど疲れるものではなく、年配の方や小さな子供さんでも大丈夫かなと思います。

 では以下に各霊廟を紹介していきます。 筆者は個人的に霊廟の装飾自体はかなり精緻で鮮やかですが、やや小ぶりといった印象を受けました。


瑞鳳殿

瑞鳳殿  1636年、70歳で生涯を閉じた仙台藩祖伊達政宗公の遺命により、翌年の1637年に造営された霊屋(おたまや)です。
 桃山文化の遺風を伝える豪華絢爛な建築物として1931(昭和6)年、国宝に指定されましたが、太平洋戦争時の1945年。アメリカ軍による仙台空襲で焼失してしまいました。その後1979(昭和54)年に焼失以前の瑞鳳殿を忠実に再現して再建され、平成13年(2001)には仙台開府四百年を記念して大改修工事が実施され、現在の姿となりました。
 なお建物は正面が仙台城本丸を向くよう西向きに建てられています。

感仙殿・善応殿

感仙殿・善応殿  第2代藩主・忠宗を祀る「感仙殿」(かんせんでん)、および、第3代藩主・綱宗の「善応殿」(ぜんのうでん)は共に経ケ峯の西部の同じ敷地内に瑞鳳殿と相対するように正面を東向きに建立されています、
 これらの霊廟も仙台空襲で焼失したものを1985(昭和60)年に再建されたものです。


妙雲界廟

 妙雲界廟(みょううんかいびょう)は石碑で残る藩主の墓です。4代藩主、綱村公の「前例にならい、御霊屋を建てたならば子孫は大変である。自分が死んだら墓石を建て瓦屋根で覆えばよい」と言う遺命より、以後御霊屋は建てられなくなり石碑となりました。

瑞鳳寺

瑞鳳寺 「瑞鳳寺」は瑞鳳殿へつづく坂の途中にあり、初代政宗、二代忠宗、三代綱宗の位牌が安置されているお寺です。寛永14年(1637)に2代藩主忠宗によって、瑞鳳殿とともに創建され、平泉の毛越寺より遷した釈迦三尊像をご本尊としています。



瑞鳳殿観覧時間・観光所用時間


観覧料金
 一般 570円 高校生 410円 小中学生 210円
(るーぷる仙台の1日乗車券利用者は、入館料が一部割引となります)

観覧時間
 9時〜16:50(12〜1月は16:00)

駐車場
 有り 30台(無料 別途「瑞鳳殿の駐車場」のページを参照)

観光所用時間

 観光に要する時間は40分ほど。ゆっくりと散策しても1時間もあれば十分です。瑞鳳殿のすぐ隣には仙台城跡があるのであわせて観光されるとよいでしょう。なお瑞鳳殿から仙台城跡へは地図で見るとすぐ近くにあり徒歩で行けそうな気もしますが、実際は広瀬川や青葉山の丘陵、石垣などに阻まれ大きく迂回しなければならないので、観光循環バス「るーぷる仙台」やタクシーを利用して移動した方が無難です。 



瑞鳳殿 おすすめの時期・観光ベストシーズン


 伊達政宗が聞き入り、この地を墓所と定めたきっかけとなったので鶯の鳴き声。緑豊かな瑞鳳殿では今でも春になると鶯の鳴き声が聞こえ他の野鳥達とともに訪れる人々の心を癒してくれます。特にGW空けの新緑の時期は緑も一層映えおすすめです。 仙台の街も杜の都と称されるだけあってこの時期は緑に溢れ筆者個人的には一番おすすめの時期です。
 なお鶯は桜の花が咲く一週間ほど前から鳴き始めるといわれ、仙台における桜の開花日は毎年4月上旬頃となっています。

瑞鳳殿と瑞巌寺


 伊達家になじみの深いお寺といえば松島にある瑞巌寺。では瑞巌寺と瑞鳳殿(瑞鳳寺)はどのうような違いがあるのでしょうか?以下に説明していきます。なお本ページでは便宜上「瑞鳳寺=瑞鳳殿」として説明しています。

眠っている人物は?

瑞鳳寺
 伊達政宗(伊達藩初代)・伊達忠宗(伊達藩2代目)・伊達綱宗(伊達藩3代目)
 ※伊達家の墓所は仙台市内の大年寺山にもあり、第四代以下の藩主などが眠っています。

瑞巌寺
 愛姫(めごひめ 伊達政宗の正室)・五郎八姫(いろはひめ 伊達政宗の長女であり霊廟は瑞巌寺隣にあります))
 この他瑞巌寺に隣接する円通院には伊達政宗公嫡孫の霊廟があります。


伊達家の菩提寺

 瑞巌寺、瑞鳳殿ともに伊達家の菩提寺です。そもそも「菩提寺」とは「死後の冥福(菩提)を弔うお寺」という意味で、どちらのお寺も伊達家の庇護を受けていたことから菩提を弔っています。なお菩提寺には通常先祖の位牌が納められているのですが、この観点からいうと伊達藩初代から3代目までの位牌が納められている瑞鳳寺が本家本元といえるかもしれません。
※伊達家代々の位牌の所在地については諸説あります。


創建理由

瑞鳳寺
 1637年 伊達政宗の霊廟をまもる菩提寺として建立。

瑞巌寺
 天長5年(828年)に慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)が開山天台宗のお寺として開山。


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