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幸福駅 幸福駅の光景。建物はリニューアルされたとはいえ当時の様子をそのまま今に伝えている。また壁には訪れた観光客達が貼った切符や願い事が一面に貼られている。 |
もう二度と列車が停まることの無い幸福駅だが、駅のホームには車両が二両停車している。また広大な北海道の緑が広がる周辺は公園のようになっており、売店も営業していた。 |
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幸福駅の由来と歴史 幸福駅がある帯広市は、かつて福井県から集団入植者を受け入れた場所でそれ以前は、アイヌ族がこの近辺を「幸震(サツナイ)」と呼んでいたそうです。サツナイの「幸」と福井県の「福」を併せて名付けられたのが「幸福」という駅名です。 駅名の縁起がよいと言うことで古くから知られていた幸福駅ですが、1973年3月、NHKの紀行番組「新日本紀行」において「幸福への旅〜帯広〜」が放送され、「幸福駅」の駅名が全国的に知れ渡ります。そして同じ広尾線にあった「愛国駅」に着目し、「愛国駅から幸福行き」という切符を売り出したところ、これが大成功。1972年に7枚しか売れなかったこの切符、1973年にはなんと300万枚も売れたそうです。 しかし利用者減による時代の流れには逆らえず1987年廃線となってしまいます。しかし古くから人々に愛された幸福駅を残していこうという取り組みがなされ、現在新たな観光名所として生まれ変わっているのです。 駅というのは大切な人との再会や別れ、出会いの場で誰もが「駅」にまつわる思い出を持っていると思います。その駅を舞台にして新たな幸せが生まれることをこの駅舎は静かに願っているのかもしれません。 |
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