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北海道 旅行記「幸福鉄道公園」


 幸福駅は北海道帯広市にある旧国鉄広尾線の駅です。現在は廃線となっていますが、その名前から幸せを呼ぶスポットとして注目を集め、近年は「恋人の聖地」にも選定され4月下旬から9月下旬にかけては、恋人同士の想い出づくりのひとつとして、ウェディング体験ができるイベント「幸福駅ハッピーセレモニー」も行われている新たな北海道の観光名所です。
 この駅、もともとは利用客が少ない赤字路線の駅で1987年に廃線となってからは幸福駅を観光スポットとして残そうという取り組みが行われ、平成25年11月16日、「古くて新しい」をコンセプトに、鉄道公園としてリニューアルされたものです。2016年には駅を利用する恋人が愛を育んだエピソードから愛情駅と呼ばれるようになった台湾の合興駅と友好駅の締結も行われ両国の観光客の誘致にも力をいれています。


駐車場:あり
地図で所在地を確認する北海道帯広市幸福町東1線 
 
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幸福駅

幸福駅の光景。建物はリニューアルされたとはいえ当時の様子をそのまま今に伝えている。また壁には訪れた観光客達が貼った切符や願い事が一面に貼られている。
幸福駅


もう二度と列車が停まることの無い幸福駅だが、駅のホームには車両が二両停車している。また広大な北海道の緑が広がる周辺は公園のようになっており、売店も営業していた。
幸福駅と列車
幸福駅の由来と歴史
 幸福駅がある帯広市は、かつて福井県から集団入植者を受け入れた場所でそれ以前は、アイヌ族がこの近辺を「幸震(サツナイ)」と呼んでいたそうです。サツナイの「幸」と福井県の「福」を併せて名付けられたのが「幸福」という駅名です。
 駅名の縁起がよいと言うことで古くから知られていた幸福駅ですが、1973年3月、NHKの紀行番組「新日本紀行」において「幸福への旅〜帯広〜」が放送され、「幸福駅」の駅名が全国的に知れ渡ります。そして同じ広尾線にあった「愛国駅」に着目し、「愛国駅から幸福行き」という切符を売り出したところ、これが大成功。1972年に7枚しか売れなかったこの切符、1973年にはなんと300万枚も売れたそうです。
 しかし利用者減による時代の流れには逆らえず1987年廃線となってしまいます。しかし古くから人々に愛された幸福駅を残していこうという取り組みがなされ、現在新たな観光名所として生まれ変わっているのです。
 駅というのは大切な人との再会や別れ、出会いの場で誰もが「駅」にまつわる思い出を持っていると思います。その駅を舞台にして新たな幸せが生まれることをこの駅舎は静かに願っているのかもしれません。
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