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薬師寺 旅行記「仏像と写経」


薬師如来三尊像
 薬師寺の金堂には薬師如来三尊像と呼ばれる日本でもっとも古い時代の仏像が安置されています。金堂に入ると中心に薬師如来坐像が向かって右側に日光菩薩、また左側には月光菩薩が配せられており、仏像にはギリシャやペルシャ、インド、中国といったシルクロード諸国の文様が勢揃いで刻まれています。仏様の表情は切れ長の目でスラリとしたお姿をしており飛鳥仏の特徴が色濃くでたものとなっています。

 
 
薬師寺の旅
薬師如来三尊像

薬師寺の薬師如来三尊像。下の写真は薬師寺のポスターなどに写っていた薬師如来三尊像を切り貼りしてそれらしく見せたもの。実際の金堂の薬師如来三尊像もほぼ同じ配置となっている。
これらの仏像は白鳳時代のもので国宝にも指定されています。

※白鳳時代:古墳時代と奈良時代の間の期間で飛鳥に都がおかれていた事から正式には飛鳥時代と呼ばれています。この時期シルクロード通って日本に伝えられた大陸の文化と日本の文化が融合した白鳳文化が花開いたことから白鳳時代とも呼ばれているのです。
薬師寺の薬師如来三尊像

薬師寺の写経
 薬師寺では「お写経道場」という写経の場があり普段の日常ではなかなか体験できない思い出作りをすることができます。ではなぜ薬師寺では一般の人による写経鍛錬がさかんになったのでしょうか?
 薬師寺は檀家をとらない法相宗のお寺ですので、寺の修繕もなかなか思うようにできませんでした。薬師三尊像にいたっては戦国時代に金堂が焼失して以来、雨漏りのひどい仮金堂で安置されており、金堂の再建が望まれていました。しかし金堂の建設費用は当時(昭和40年代)の金額で10億円ほど。とても寺の収入で再建できる金額ではありませんでした。
 昭和42年。薬師寺管主に就任した故 高田好胤(たかだこういん)氏は金堂再建を発願し、般若心経の写経を一巻1,000円(現在は2,000円)で永代供養し浄財を募る方法をとりました。そして高田管主の精力的な肝心行脚により昭和51年に金堂が、平成15年には大講堂が再建されたのです。そして高田管主の意志をついだお写経勧進は現在も行われており薬師寺復興の浄財として、また薬師寺参拝記念として親しまれているのです。

写経体験:作法説明と体験を含め約1時間半。(1〜約200名まで) (納経料2,000円・道具完備)
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