箱根の日帰りドライブコース




箱根ドライブコース 箱根では芦ノ湖を挟んで両岸によく知られた人気のドライブコースがあります。芦ノ湖湖の南西岸側を通るルートは箱根ターンパイプから芦ノ湖スカイライン、箱根スカイラインと乗り継ぎ東名高速方面に抜けるもので、その走りやすさ、眺望の素晴らしさからまさに「王道のドライブコース」ともいえるコースです。もう一方の芦ノ湖北東部を通るルートは走りや眺望を楽しむというよりは、コース上に点在する観光スポットを巡る観光ドライブコースとなっています。
 本サイトではこの箱根を代表するふたつのドライブコースについて見所や眺望スポットを紹介していきます。
 なお紹介する2ルートは時間的に1日で走破することも可能です。最初に芦ノ湖南西ルートを通り眺望を楽しんだ後、帰りは北東ルートを通って時間と相談しつつグルメや温泉などを楽しみながら芦ノ湖を中心に一周するようなルートで帰ってくればよいわけです。




箱根ターンパイプ〜芦ノ湖スカイライン〜箱根スカイライン


箱根大観山 箱根ターンパイプは小田原と箱根間を結ぶ観光有料道路。また芦ノ湖スカイライン及び箱根スカイラインは芦ノ湖西岸を南北に走る総延長約16kmの有料道路で南側の箱根峠を出発地点にすると真正面に富士山が見える絶景のドライブコースとなります。また芦ノ湖スカイラインは湖尻峠が一般道への分岐点となりますが絶景ドライブを楽しむのであれば左側へ進み標高1005mの箱根芦ノ湖展望公園を目指しましょう。
 そこから見る芦ノ湖やその先にある大涌谷や駒ヶ岳の光景は高原のすんだ空気とあいまってドライブの疲れを吹き飛ばしてくれます。

通行料金

箱根ターンパイプ 720円 
箱根峠〜湖尻峠(芦ノ湖スカイライン) 620円
湖尻峠〜長尾峠(箱根スカイライン) 360円

所要時間

 本コースの距離は46kmほど。有料道路ということもあり走行しやすく、ただ通過するだけですと1時間もかかりません。各展望所や途中のレストハウスに立ち寄って休憩などしても2時間30分ほどで走破することができます。

おもな絶景ポイント

箱根ターンパイプ
 小田原、箱根間を結ぶ約15.7kmの観光有料道路。いくつか展望スポットが設けられていますが箱根側にある大観山スカイラウンジからの眺望は特に有名です。

レストハウスレイクビュー
 箱根峠の料金所をくぐるとまもなく見えてくるレストハウ午前9時から営業しているので早めに到着しても休憩や食事をすることができます。名前が示すとおり芦ノ湖が眼下に広がる眺望が見事です。

杓子峠
 標高1030mの眺望スポットで富士山や静岡県三島市の光景が楽しめます。車10台ほど駐車可能なパーキングが整備されています。

命之泉神社
 日本神話における英雄 日本武尊(やまとたけるのみこと)が蝦夷へ向かっていたとき足が痛み出し進退窮まった時、この水を飲んだところ回復したと伝えられています。故事にちなんでドライブの安全を祈願してみてはいかがでしょうか。

三国峠展望台
 芦ノ湖を挟んでちょうど真っ正面に駒ヶ岳を望む眺望スポット。紅葉の名所でもあります。
 
湖尻峠
 芦ノ湖スカイライン(湖尻線)と箱根スカイラインとの分岐点。一般道も合流しており車10台ほど駐車可能となっています。駐車帯から道路を挟んで反対側には散策路へ通じる階段も設けられています。

箱根芦ノ湖展望台
 湖尻峠から少し内陸側にある展望台。ここからの眺めは芦ノ湖が龍のように蛇行している少々珍しい光景となっており一連のドライブコースの中でも一番人気を誇る展望台です。

富士見ヶ丘公園
 箱根芦ノ湖展望台から車ですぐの所にある公園ですが、こちらは北側、つまり富士山方面に開けており四季折々の富士山の光景が楽しめます。道の両側に駐車帯が設けられておりビュースポットが点在する散策路へ通じる階段も設けられています。

長尾峠
 箱根スカイラインを降りた所にある眺望スポット芦ノ湖、大涌谷方面の眺望が楽しめます。また道路脇には散策路が設けられており山道を登った先にはいくつかの眺望スポットがあります。


箱根口〜御殿場ルート


強羅駅 箱根湯本、小涌谷・強羅、仙石原といったいわゆる箱根観光の核心エリアを通るコース。場合によっては国道1号線から芦ノ湖湖岸に出て湖沿いのドライブを楽しんだり大涌谷方面に足を伸ばしてみるのも面白いです。

所要時間

 本コースの距離は37kmほど。上述の芦ノ湖南西コースよりも距離は短いのですが下道ということもあり、約1時間ほど時間を要します。ただしこちらのコースはドライブを楽しむというより美術館やグルメ、温泉といった道中の観光スポットが一番の目当てですから立ち寄る名所、スポットによって所要時間は変わってきます。

おもな見所

箱根湯本
 箱根の玄関口ともいえる温泉街。東海道沿いにあることもあり温泉や古刹、グルメと立ち寄り処は満載です。

大平台
 室町時代から続く集落で箱根十七湯のひとつ(公衆浴場「姫之湯」がおすすめ)や豊臣秀吉が茶の湯に使用した名水などが有名です。

宮ノ下・強羅・小涌谷
 箱根登山鉄道沿いに開発された温泉リゾート地。東京ドーム3個分の広さをもつ温泉テーマパーク「ユネッサン」や「箱根彫刻の森美術館」といった誰もが知っている有名スポットがあるのもこのエリアです。

仙石原
 仙石原は標高700mに位置する湿原地で金太郎伝説がつたわる地域でもあります。またポーラ美術館や箱根ガラスの森美術館といった各美術館が多いことでも知られています。これらの施設の詳細については「箱根仙石原温泉観光協会」のページを参照。

箱根のドライブコースについて


 東京都心から近く、日帰りで絶景を楽しめる箱根は人気のドライブコースで多くの方が楽しんでいきますが気をつけなくてならない部分もいくつかあります。一番大事なのは都心に近いとはいえ箱根は基本的にはであるということです。有料道路区間は比較的走りやすい道が続きますが、他の道は舗装こそされてはいますが急勾配、急カーブが多く特に夜間の通行には細心の注意が必要です。また気温も低いですから冬には山の湧き水が凍って路面凍結していることもあります。積雪が無いからといって油断しているとツルンといってしまうわけです。夜間や冬に箱根をドライブする方は少ないとは思いますが、もしこの時期、時間に箱根の道路を通る場合は細心の注意をはらって走行してください。