明治神宮ってどんなところ?



明治神宮 明治神宮は創建が1920年(大正9年)と比較的歴史は浅く、日本に数ある神社のなかではもっとも新しいいわゆる新興勢力ともいえる存在の神社です。神宮球場や神宮外苑、挙式、飲食店などの経営も行っており、課税義務のある「事業会計」を持ち一時期神社本庁を離脱し単立神社となっていた時期もありましたが、現在は神社本庁に属し祭礼の際には天皇より勅使が使わされる由緒ある「勅祭社」でもあります。初詣の参拝者数が日本一多い神社としても知られています。行く年来る年でも定番の神社となっており、お馴染みの大鳥居は高さ12m、柱と柱の間は9.1m。檜造りの明神型鳥居としては日本一の大きさで、原木は台湾から寄贈された丹大山の樹齢1500年の檜を用いています。

 祭神は明治天皇と皇后である昭憲皇太后で、1912年(明治45年)に明治天皇が崩御された際に帝都東京にも神宮を建設したいとの運動がはじまり、1914年(大正3年)に皇后であった昭憲皇太后の崩御を機に神宮の建設が決定しました。当時の社殿は太平洋戦争時 アメリカ軍の空襲により焼失しており現在の社殿は戦後再建されたものとなっています。

 なお明治神宮とは正確には内苑と外苑をあわせたもので、社殿や神宮の森あるのが内苑。また神宮球場をはじめとした各運動施設のあるのが外苑となり有名な銀杏並木があるのも外苑です。本サイトでは社殿のある内苑を中心に紹介しています。


※本サイトに記載されている内容については変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認ください。



公式HPhttp://www.meijijingu.or.jp/



神社本庁とは
 国の機関のようなイメージがありますが、伊勢神宮を本宗とする民間の宗教法人。約8万社の神社を傘下に持つ神道の総元締めのような立場にあり、民間団体とはいえ政経界にも一定の影響力をもつといわれています。なお神社本庁に属さない神社は単立神社と呼ばれ、有名な神社としては日光東照宮や伏見稲荷大社石切神社などがありますが、これらは皆独立した宗教団体という位置づけになっています。


明治天皇


 日本の政治は平安時代末から江戸時代にかけての約700年間 武士が実権を支配していましたが、西欧列強によりアジアの国々が植民地化されていく脅威のなか、明治維新を経て天皇を頂点とした立憲君主制へと移行します。この時の天皇が明治天皇です。
 明治天皇は幕末から日本近代化までのなにかと混乱した時期を陸海軍の大元帥として、また立憲君主制の統治者としてリーダーシップを発揮してまとめ(※明治政府において天皇には現在よりもはるかに権限が集中しており、実際の国政・立法は内閣が中心となり行ったものの、その実行には天皇の裁可が必要でした)、明治の治世、日本近代化などに多大な尽力をされました。また王政復古の象徴として全国を行幸されたり、列強の仲間入りを果たした大日本帝国の代表として各国の要人と交流を深めたりと歴代天皇のなかで国民にもっとも親しまれた天皇のお一人です。
 性格的には質素を旨とした日常を過ごしながらも、日本酒やワインを好み(明治神宮の境内では明治天皇が好きだったワインが奉納されているのを見ることができます)、皇室ではタブーとされた牛肉と牛乳の飲食を自ら進んで行うなど先鋭的な所もあり、蹴鞠や相撲、乗馬なども好んでいたそうです。

明治神宮 ワイン
※写真は明治神宮参道沿いにある奉献された葡萄酒樽の展示場。参道を挟んで向かいには日本酒樽の展示場展示場も設けられています。


菖蒲園


明治神宮 菖蒲園 明治神宮境内にある「明治神宮御苑」は江戸時代は加藤家や井伊家といった大名の下屋敷だったこともあり、雑木林や池などが配せられています。そんな神宮御苑の一画にあるのが「菖蒲田(しょうぶだ)」です。菖蒲園とも呼ばれており、明治天皇が昭憲皇太后のために植えさせたのがはじまりで、初夏の6月頃になると碧を中心とした様々な色の花々が咲き誇ります。有名な「清正井」はこの菖蒲園の一番奥にあり菖蒲園の水源となっています。

時間


明治神宮の時間 明治神宮における参拝時間は日の出から日没となっており、月ごとに異なっています。また拝観は無料ですが、御苑・宝物殿・宝物展示室は施設維持協力費として500円必要となっています。

清正井及び菖蒲園の時間

3月〜10月 9時〜16時30分
11月〜2月 9時〜16時00分
6月中 8時〜17時(土日18時)

※御苑維持協力金として500円が必要です。
※清正井を拝観するには整理券が必要です。 


挙式


 明治神宮での挙式は神宮にある「奉賽殿」で行われ披露宴は神宮の社から東へ1kmほどの所、元赤坂にある「明治記念館」で行われています。
 実際に挙式した方のお話では「費用は一般的な相場よりも高いが、接客レベルは高く伝統的な挙式を望むのであれば間違いはない」とのこと。
 挙式会場は明治憲法の草案を審議する御前会議の場にもなった由緒正しき場所で、洋風の挙式が一般的になった今日においても絶対的な人気を誇っています。

明治神宮における挙式の詳細については別途公式HPを参照


明治神宮 おすすめの時期 ベストシーズン


 筆者個人的におすすめの時期は真夏。都心は猛暑の盛りでも明治神宮のある神宮の森はひんやりとしていて涼を求める人達の姿も多く見られます。ただし気温の上昇に比例して虫達の活動も活発になるので注意して下さい。また小鳥たちが活発に活動をはじめる新緑の時期もおすすめで、本当に原宿から100mほどのところにいるのか?と考えてしまうほど原宿の喧騒とは裏腹に爽やかで緑に満ちた光景が広がっており参拝客に混じってウォーキングを楽しむ方々の姿も多く見られます。 


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