青島神社の御利益・御祭神



青島 青島神社 御利益 御祭神 青島神社が鎮座する青島は日本神話における「海幸山幸」の舞台とされる島で、青島神社には言い伝えの主人公である山幸彦(彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと))と豊玉姫命(とよたまひめのみこと)の夫婦神を祀っている事から縁結びの御利益があるといわれています。
 「縁結び」「夫婦和合」の御利益があるということや南国ムードが漂う土地柄から1960年代から70代にかけ、当該地を中心とした宮崎が新婚旅行の旅行先として大いに人気を集めました。
 また御祭神である山幸彦が絶望の縁にあった折、「塩筒大神」に導かれ竜宮城へ行ったことから人生が変わり現在の天皇家に連なる地上の支配者となった故事から「人生を変える」縁の社としても知られています。
 この他青島は島全体がパワースポットといわれ、特に本殿左手奥にある元宮は青島でもっともパワーが強い場所といわれています。絵馬が下げられた亜熱帯の木々のトンネルの奥にある朱色の社が目に飛び込んできたときなどは一瞬異なる世界に迷い込んだのではと思わせる雰囲気が漂っています。



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御祭神 なんの神様?


 神社のご利益はその神社の由緒や御祭神に深く関係しています。言い伝えでは青島は竜宮城への入り口で青島神社は山幸彦と豊玉姫命の夫婦神が竜宮城から戻ってきて宮を構えた場所とされています。
 本項では青島神社の御祭神についてご説明していきますが、青島神社の御祭神は「海幸山幸」の言い伝えに関係するものが中心ですので本項と併せ別途「鵜戸神宮の「海幸彦と山幸彦」」の項も併せてご参照下さい。



彦火火出見命(ひこほほでみのみこと)

 山幸彦ともよばれ瓊瓊杵尊と木之花咲耶姫の息子で天照大神のひ孫にあたる人物(神)。兄の海幸彦の釣り針を無くし途方にくれている所を「塩筒大神」の導きにより龍宮城へ行き「豊玉姫命」と結ばれやがて地上の支配者となります。



豊玉姫命(とよたまひめのみこと)

 海神の娘で竜宮城へ来た山幸彦と結ばれます。出産に際して海へ帰っていきますが天帝と海神の血を受け継いだ子供は現在の天皇家の系譜へと繋がっていきます。



塩筒大神(しおつちのかみ)

 「海幸山幸」の言い伝えでは、兄の釣り針を無くし途方のくれる山幸彦に竜宮城へ行くように教え、塩筒大神を祀る宮城県の塩竈神社では東北の平定に訪れた建御雷神経津主神を先導したと伝わっています。いずれも進むべき道を指し示しその者を成功に導いた導きの神といわれています。



弁財天

 一連の「海幸山幸」の言い伝えとは関係無いのですが、青島神社では弁財天も祀られています。これは青島が「日向之国七福神霊場」の札所でもあることが理由で、「日向の国 七福神」は青島神社の弁財天を含め以下の通りとなっています。

・大黒天 彗日山 本東寺
・恵比須神 延岡十日えびす 今山八幡宮
・布袋尊 吉祥山 永願寺
・毘沙門天 興福山 妙国寺
・福禄寿 海龍山 智浄寺
・寿老人 一ツ葉稲荷神社
・弁財天 青島神社



御利益(縁結び)


 青島神社は山幸彦と豊玉姫の夫婦が宮をかまえ愛を育んだ場所とされていることから「縁結び」「安産」「航海・交通安全」等の御利益があるといわれており、特に縁結びの御利益は有名で「恋人同士は絆が深まり、片思いは恋が実る」とされ、エビちゃん知られる、モデルの蛯原友里さんが青島神社を訪れた後、良縁をつかんだことで一時期話題となりました。
 また青島神社に祀られている弁財天は芸能・学問成就・金運上昇・美人祈願などのご利益があるとされています。



神事

 青島神社境内では10種類ほどの神事を行うことができ、願掛けや運試しなど楽しみながら体験することができます。
 


天の平瓮(ひらか)投げ 心願成就
 神の御座所とされる磐境に願い事をつぶやきながら平瓮を投げ、磐境の中に入れば願が叶い、入らなくても平瓮が割れれば運が開け厄が払われるといわれています。
 なお平瓮(ひらか)とは、古くから吉凶を占う神事に用いられた薄い土器のお皿のことです。


海積(わたつみ)の祓い 心願成就
 竜宮城への入り口とされる「玉の井」に願い事を書いた符を浮かべ、息を吹きかけ水に溶かすと願が叶うとされています。「玉の井」は青島が海に囲まれているにもかかわらず、塩分のない真水が湧き出ている不可思議な井戸です。


産霊紙縒(むすひこより) 心願成就
 元宮の横に立つ夫婦ビロウと呼ばれる2本のご神木に願いによって色が異なるこよりを結んで願掛けをすると願いが叶うといわれています。

紫色:心身健全(病気平癒・厄除)
碧色:生業成就(学業・勝利・仕事)
黄色:商売繁盛(金運・幸運・除災招福)
桃色:良縁(縁結・子授・安産・夫婦円満)
白色:心願成就(その他の叶えたいお願い事)


掃守神事 金運成就
 楼門手前の手水舎の横にあるホウキを用いた神事。お金やカードなどの大切なものを神水につけて、願い事を唱えながらホウキで掃いて清める神事です。金運にご利益があるといわれています。



御縁継ぎ(ごえんつなぎ) 縁結び
 意思臼と呼ばれる石臼を回しながら御縁を願う神事です。


賽の目神事 導き・道開き
 「教え給え、導き給え」と唱えながらサイコロを振り出た賽の目で現在の自分にとって一番大切なことを占う神事。賽の目には「縁・金・身・交・厄・地」の6つがあります。

縁…縁結び・家内安全
学…学業成就・生業成就
厄…厄除け・災難除け
交…交通安全・旅行安全
身…心身健全・病気平癒
金…商売繁盛・開運招福



龍神


青島 龍神 御利益 青島神社には龍神様は祀られてないのですが、青島神社の社務所の下には真水が湧き出る「玉の井」と呼ばれる井戸があり、その水はポンプで汲み上げられて社務所前にある龍神様の口からご神水として出るようになっています。
 この玉の井は竜宮城への入り口といわれ、周囲を海に囲まれた小島であるのに湧き出る水が真水であるその不思議さから龍神様に参拝する人も後を絶たないそうです。
 なお筆者は直接確認したわけではないのですが対岸の山頂には、塩水の湧く場所があり、水源が入れ替わったという言い伝えがあるそうです。


別れる


 縁結びの御利益で知られた青島神社においてまことしやかに囁かれているのが「「青島」をカップルで1周すると、別れてしまう」というジンクスです。こればかりは実際に確かめようも無いので明言を控えますが、もし気になるのであれば参拝だけして島巡りは控えればよいだけなのではないでしょうか?
 なお余談となりますが日本神話において豊玉姫命は山幸彦の子供を産みますが、出産に際して本来の姿である鮫の姿に戻り出産し、その姿を山幸彦に見られた恥ずかしさから竜宮城へ帰ってしまうことになっています。「別れる」というジンクスは案外このような故事からきているのかもしれませんね。





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