草津温泉の観光・宿
草津温泉は自然湧出する温泉量が毎分3万2千gと日本一の量を誇る日本を代表する温泉地です。言い伝えでは源頼朝が源泉を見つけたのが始まりとされていますが、湯治場として発展し、知られるようになったのは主に江戸時代になってからの事です。
現在の草津温泉は「
湯畑」と呼ばれる源泉を中心に100件以上の宿泊施設やお土産店、飲食店がある一大温泉街となっており、標高が1200mもあることから夏でも過ごしやすい避暑地としても人気の温泉地となっています。
前述してあるとおり、草津の温泉街は湯畑を中心に形成されており、バスの起終点である「草津温泉バスターミナル」から湯畑までは徒歩で約5分ほど、また湯畑から温泉街西端の西の河原公園までは徒歩で10分ほどの行程となっています。このように町並みは意外とコンパクトな広さとなっており徒歩でブラブラと温泉巡りを楽しむ事ができます。
草津温泉は泉質・効能もさることながら風情ある温泉街の町並みが建ち並び、朝早くから夜まで浴衣姿の温泉客が行き交うまさに日本随一の温泉地といっても過言ではない最高峰の温泉地のひとつです。
※本ページに記載されている情報については変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認ください。
公式HP→
草津温泉観光協会
目 次
湯畑
草津温泉の効能
日帰り入浴施設
御座之湯
西の河原露天風呂
大滝乃湯
テルメテルメ
草津温泉館
草津温泉 望雲
大阪屋旅館
奈良屋
共同浴場
独自の温泉文化を育んできた草津温泉の核心ともいえる「湯畑」。湯畑は源泉の温度を下げる事と草津温泉の名物である「湯の花」を沈殿させて採取する役割をもっており、設計はあの有名な
故:岡本太郎氏。湯畑周辺には温泉施設やお土産店、飲食店も集まっており草津温泉を訪れた際には誰もが必ず立ち寄る名物スポットとなっています。一昔前の湯畑は温泉成分で硫黄色に変色した地面の上に黒ずんだ大きな木の箱のようなものが並んでいたと記憶していますが(筆者の記憶が曖昧ですいません)、2014年にはこの湯畑を中心としたエリアで再開発が行われ道路広場の建設や「湯もみ」が行われている「熱の湯」の立て直しが行われ、現在の光景となりました。
なお「湯畑」自体は草津温泉にある6つの代表的な源泉のひとつで温泉の湧出量は毎分4000g。温泉の色はエメラルドグリーンに見えますが、実は温泉の色は無色透明で温泉に含まれる成分が光に反射してエメラルドグリーンに輝いて見えるのだそうです。また勢いよく流れ落ちる温泉の滝「湯滝」は草津温泉随一の撮影スポットになっているほか、この湯畑から立ち上る硫黄臭は環境省による「かおり風景100選」に選ばれています。なお実際に歩いてみると実感しますが、周辺は意外と段差がありよそ見をしているとつまずいてしまうこともあるので散策の際には十分注意して下さい。
現在各調査会社のアンケートなどで常に上位にランクインしている草津温泉。江戸時代に作られた
温泉番付と呼ばれるランキングでも常に東の大関に格付けされていました。ちなみに江戸時代の相撲には横綱の格付けが無く最高位は大関でした。また西の大関は
有馬温泉となっています。さて江戸自体の頃より人々に愛されてきた草津温泉、各源泉により温泉の効能、成分、温度は微妙に異なるのですが、基本的には湯は無色透明で透き通った強酸性のお湯(白旗の湯は少々白濁しています)で硫黄臭となっています。
一般的な効能
草津の湯は「酸性、含硫黄・アルミニウム・硫酸塩、塩化物温泉」となっており、一般的な効能としては
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節の強張り、打ち身、挫き、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復、疲労回復、健康増進、慢性皮膚病、動脈硬化症、切り傷、火傷、虚弱児童、慢性婦人病、糖尿病・高血圧症などとされ、治せないのは恋の病だけといわれています。
特に草津温泉の特徴の1つである強酸性の湯は殺菌効果が高く、
アトピー性皮膚炎・尋常性乾癬・表皮化膿症といった慢性皮膚病に効能があるとされています。
草津温泉ではせっかくの温泉の効能を有効に生かす為、自然に湧き出す源泉を水で薄めず、加熱せず、掛け流しとする泉質主義を徹底しており、お湯の温度も高めとなっています(源泉の温度は50〜56度前後)。そして入浴回数は1日3回程度とし、基本的には入浴後は体を洗わずそのままにしておくのが推奨されていますが、強烈な酸性湯で硫黄臭もすることから臭いが気にある方や肌が過敏な方などはかけ湯やシャワーで洗い流すようにして下さい。
禁忌症・注意事項
抜群の効能を誇る草津の湯とはいえ禁忌症は当然あるわけで、発熱等の急性疾患、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性疾患、高度の貧血、その他一般的に病勢進行中の疾患、皮膚、粘膜の過敏な人(特に鉱泉過症の人)は禁忌症となります。
また草津温泉の湯はpH1.6〜2.2という1円玉や釘も溶かす強酸性で(レモンや梅干しはpH2.0前後)あることから、腕時計やネックレスといった金属製のものを身につけて入浴すると変色し黒ずんでしまいますし、石鹸やシャンプーも泡立たず役に立ちませんので入浴の際にはお気を付け下さい。
源泉
草津温泉には100を超える源泉がありますが、そのうち代表的な「白畑」「湯畑」「煮川」「地蔵」 「西の河原」「万代」の6つの源泉を「草津6大源泉」と呼んでいます。これら6つの源泉の温泉成分や効能に大きな違いは無いと言われていますが、肌触りをはじめとした効能が異なっていると指摘する方もおられます。また特に効能があると言われている源泉は以下のとおりになっています。
地蔵の湯 目洗いの湯とも呼ばれ眼病に効能あり
煮川の湯 美人の湯
万代 皮膚病に効能あり
温泉施設が数多く建ち並ぶ草津温泉。首都圏から日帰りで訪れる温泉客も多いことから日帰り温泉施設も多数あります。本項ではこれら草津温泉におけるおすすめの日帰り温泉施設をご紹介していきます。なお日帰り温泉施設のうち御座之湯、大滝乃湯、西の河原露天温泉は筆者も含め誰もが認める人気のおすすめ日帰り温泉施設であり、もし初めて草津温泉を訪れ日帰り温泉で迷った場合はこの3施設から選んでみるとよいでしょう。
地図中 @
草津温泉の6大源泉の一つである白旗源泉のすぐ近くにある温泉施設。明治時代まで実在していた共同浴場を再現したもので、開業は2013年。昔ながらの比較的小さい湯船の多い草津温泉の共同浴場において御座之湯の湯船は広く作られ20人ほどが入れるようになっいます。また浴衣のレンタルサービスも行っている他、2階には無料で利用可能な窓から湯畑が一望できる大広間があり入浴後もゆっくりすごすことができます。
所在地 草津町草津421
入浴料 600円
営業時間 7〜21時
駐車場 無し
公式HP→
http://gozanoyu.com/
地図中 A
まるで池のような広さを誇る巨大な露天風呂が人気の日帰り温泉施設(注:露天風呂しかありません)。露天風呂の広さは500uをほこり100人以上が同時に入浴可能となっています。また草津温泉西部に整備された西の河原公園の森の中にあり、自然を間近に感じることができるのも魅力のひとつです。ちなみに温泉の温度は奧に行けば行くほど(源泉に近づくほど)熱くなっています。
所在地 草津町草津521-3
入浴料 600円
営業時間 7〜20時
駐車場 西の河原公園駐車場利用
公式HP→
http://sainokawara.com/
地図中 B
露天風呂やサウナ、貸し切り風呂など色々楽しめる浴場のそろった日帰り温泉施設。一番の特徴は草津温泉で唯一といわれる「合わせ湯」があること。合わせ湯とは38度から46度まで湯温の異なる湯船が複数あり、通常は温度の低いお湯から入り湯温に体を慣らしながら巡に温度の高い湯船に入っていくもので、だんだんと熱いお湯に入る事により高い温泉効能を得ることができるといわれています。
所在地 草津町草津596-13
入浴料 900円
営業時間 9〜21時
駐車場 あり 100台
公式HP→
http://ohtakinoyu.com/
地図中 C
テルメとはドイツ語で「温泉」を意味し、その名が示すとおりドイツ風の温泉施設と日本の温泉施設がかけ合わさったような温泉施設で、温度の異なる浴槽や打たせ湯、寝湯など色々楽しめる内容となっています。場所的には温泉街から住宅街をすぎた北東部の外れにあります。
所在地 草津町草津618
入浴料 910円(土日繁忙期は1340円)
営業時間 11〜20時
駐車場 あり 20台
公式HP→
https://www.hotelvillage.co.jp/enjoy/terme.html
地図中 D
草津ハイランドホテルの日帰り温泉施設で名物は温泉の蒸気が籠もる洞窟風呂。温泉蒸気で全身がツルツルになります。
所在地 草津町草津464-35
入浴料 800円
営業時間 10時30分〜19時(最終受付は18時)
駐車場 あり 50台
地図中 E
望雲は関ヶ原の合戦の前年(1599年)に創業した老舗の温泉宿で立ち寄り入浴も可能となっています。 万代と西の河原の2箇所から源泉を引いた3つの大浴場が有名です。
所在地 草津町草津433-1
入浴料 1,000円
営業時間 14〜18時
駐車場 あり 50台
公式HP→
https://www.hotelboun.com/
地図中 F
古くから上州地方に伝わる養蚕農家の建築様式を模した温泉旅館。大浴場は「岩戸の湯」と呼ばれ岩窟をくりぬいて造られた洞窟露天風呂となっています。
所在地 草津町草津356
入浴料 1,000円
営業時間 13〜15時
駐車場 あり 20台
公式HP→
http://www.osakaya.in/
地図中 G
草津温泉を代表する老舗温泉のひとつで大浴場の「御汲上の湯」は御影石造りとなっています。熟練の湯守が温泉を管理している伝統の温泉宿です。
所在地 草津町草津396
入浴料 1,200円
営業時間 12時30分〜14時
駐車場 あり 25台
公式HP→
https://www.kusatsu-naraya.co.jp/
地図中 マーク
草津温泉には地域住民の方が管理し利用している共同浴場が点在しています。これらの共同浴場は原則地域住民専用の温泉なのですが、下記の3箇所については観光客にも開放されていおり、無料で入浴可能となっています。あくまでも地元の方々のご厚意により入浴できるのですから、ご利用の際には迷惑をかけないように規則を守って入浴しましょう(地元専用時間や掃除時間が設けられています)。
白旗の湯
千代の湯
地蔵の湯
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草津温泉 伊香保温泉 榛名神社