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六甲山 旅行記「登山(山歩き)」
六甲山には数多くの登山ルートやハイキングコースが整備されています。六甲山には明治以降数々なルートが開かれましたが今ではほとんど使用されず草木に埋もれてしまったものや道標が消失してしまったものも多数あり、これらをあわせると六甲山系の登山道は400ほどあり全てを踏破するには数年かかるといわれています。一度でも六甲山を歩いたことがある人は数多く交差する登山道や地図に載っていない道、枝道の多さに気がつくと思います。このような無数のルートが人々を魅了してやまない六甲山の魅力のひとつなのかもしれません。
なお登山とは麓から山頂までを踏破することをいい、トレッキングやハイキングとは明確に区別されています。またトッレッキングとは特に山頂を目指すことを目標とはせず、自然の光景を楽しみながら登山道を散策するスタイルのことをいいます。近年はウォーキングブームもあって六甲山をウォーキング目的で訪れる人も多く、5月下旬には六甲山を気軽に歩きながら楽しむイベント「神戸 六甲山ツーデーウォーク」なども企画されています。
六甲山の山歩き一覧
登山
六甲山に数ある登山道の中でもっとも親しまれているコースが阪急芦屋川駅から岩屋ロックガーデンを結ぶルートです。このコースは一般登山者から家族連れまで気軽に山歩きが楽しめ絶景ポイントもたくさんある人気のコースで六甲山デビューの方には最適のコースとなっており、山ガールの皆さんも多く利用するコースです。通年をとおして登山できますが冬場は登山道が凍結し緩やかな登山道でも滑落事故が多発しているので、雪が降って間もない時期は注意が必要です。
阪急芦屋川駅→滝の茶屋→風吹岩→横池→雨ヶ峠→七曲がり→六甲山山頂 所要時間片道4時間
※縦走
六甲全山縦走コースとは六甲山の東から西の外れまで約50km以上もの距離を縦走するもの。所要時間はベテランでも12時間以上かかる上級者コース。筆者達のなかでは実際に縦走した者はないので具体的なことは書けないが、「遠方から来た旅行者が気軽に楽しむ」というようなものではない。なお神戸市では年二回ほど縦走大会を開催しています。 |
トレッキング
六甲山における一番人気のトレッキングコースが六甲有馬ロープウェイ山頂駅から麓の有馬温泉を目指すコース。有馬温泉に宿をとり、ロープウェイで山頂まできてからトレッキングで戻る方や神戸方面から登頂し帰りはそのまま有馬温泉に抜けていく方など様々な方が利用する人気コース。
六甲山頂駅→六甲ガーデンテラス→極楽茶屋跡→白石谷出合→射場谷堰堤→有馬温泉 所要時間3時間 |
ハイキング
山頂のリゾート地である六甲山には自然を満喫できるハイキングスポットもたくさんあります。そのほとんどが森林公園や親水公園となっており、家族連れやカップルで楽しむことができます。
・神戸市立森林植物園 ハイキング平均所要時間 1時間30分
明治の開発によって禿げ山となった六甲山の緑化を進める為に整備された公園。142fの敷地内には1200種の樹木が植えられている。
休業日:毎週水曜日
営業時間:9:00〜16:30
入場料:大人300円、小中学生150円
駐車場:有り(500円)
・六甲高山植物園 ハイキング所要時間30分
六甲山登山道の途中にある植物園。高山植物や六甲山に自生する植物など約1500種類が植えられており森林浴を満喫しながらハイキングが楽しめる。
営業期間:3月中旬〜11月中旬
営業時間:10:00〜17:00
入場料:500円
駐車場:有り |
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六甲山の山歩きについて
大都市神戸がすぐ近くにあり、標高も1000m未満とあって六甲山の山歩きを安易に考えておられる方も多いそうですが、実際に歩いてみると上り下りの勾配がキツイことに驚きます(主に登山道)。また天候の変化も普通の山々と変わりはなく、六甲山を山歩きする際には雨具、帽子、水、食料は必ず持参しましょう。その他登山コースが多いことも六甲山の特徴のひとつです。それだけ多くの人に親しまれている証拠だとは思うのですが、コースの分岐点や分かれ道などで間違えたり混乱しないように登山マップも必ず携帯しておきましょう。
最後に補足しておきたいのがイノシシです。六甲山はイノシシが多く生息していることでも知られており筆者達も実際、登山道ではみかけた事はないのですが、道中のドライブウェイや有馬温泉付近の道路では何度かイノシシの姿を見かけたことがあります。イノシシの食性は人間と同じ雑食性。山歩きの際には食べ物をぶら下げたり、食べながら歩いたりすることはしないようにしましょう。 |
六甲山 最高地点 |
六甲高山植物園 |
登山道からの光景 |
六甲有馬ロープウェイ |
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六甲山の危険ポイント
多くの登山客や観光客が訪れる六甲山。訪れる人が多いということはそれだけ怪我や遭難といった事故も多い山です。これら六甲山で多発する事故について2014年「日本山岳サーチアンドレスキュー研究機構」が事故情報を集め調査したところ、事故が多発している地区は意外にも有馬温泉周辺、北神戸駅北側、ロックガーデンといった市街地や観光名所に近い所であることが判明しました。
その理由として温泉街や駅に近いことから軽装の観光客でも気軽に訪れる事ができること。そして気軽に訪れる事ができる割には道が複雑で迷いやすく、危険な場所に入り込んで滑落や転倒などをしやすいといったことが挙げられるそうです。
誰でも気軽に楽しめる六甲山ですが、山歩きをする際には行き当たりばったりではなく、ちゃんと事前にルートを調べておくことが大切なのです。
写真引用元 日本山岳サーチアンドレスキュー研究機構 |
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