明治神宮の厄払い・お宮参りについて



明治神宮 明治神宮は関東においては神奈川県の寒川神社とならんで厄除け祈願で知られている神社です。またお宮参りに訪れる家族連れも多く、境内を散策しているとよく赤ちゃんを連れた家族連れや正装で参拝している人の姿もよくみかけます。明治神宮においては厄除け祈願やお宮参り、七五三といった祈祷はみな一緒に行われ、祈祷自体は20分〜30分程度です。
 本サイトではこれら明治神宮の各ご祈祷のうち、特に多くの人がお受けする「厄払い」と「お宮参り」について紹介していきます。


目 次

お宮参り
 予約・受付時間
 初穂料(費用)
 ご祈祷・時間
 記念写真
 お食い初め(会食・食事)
 ベビーカー
 その他 服装等
厄払い
 予約
 時間
 服装
 料金(初穂料)
 お札返却
ご祈祷について



お宮参り


明治神宮 お宮参り お宮参りとは初宮詣ともいい、本来は生まれた土地を守護している氏神(産土神)にお宮参りをして赤ちゃんが氏子の一員となる人生儀礼でした。現在は子供の誕生後、三十日前後に(神職の方に確認したところ地方によって日数の違いがあり、仕事の関係や赤ちゃんやお母さんの産後具合といった事情もあるので多少日数が前後してもかまわないとのこと)、初めて神社に参拝し、子供が生まれてきたことに対する感謝との健やかな成育と幸せをお祈りする行事的意味合いが強くなっており、お宮参りする神社もその土地にこだわらない傾向となっています。なお一般的には父方の祖母が赤ちゃんを抱いてお参りするとされていますが、これはお産が死や月経などと同様、穢れたものだから忌明けしない母親の代わりに父方の祖母が抱くようになったという説と産後の母親を気づかってのこの習わしが出来たとの諸説あるようです。ただ「穢れ」自体が差別につながる言葉ですので現在は気にする人も少なく神社でも赤ちゃんを抱く人を指定するようなことはありません。


※一般的にはお宮参りは男の子なら31日、女の子であれば33日目と言われており、これは古来産婦と新生児がお産の忌みから明けるとされた期間に相当します。

※本項で記述している「穢れ」とは一般的な「汚い」という意味ではなく、「生命に異常をもたらすような忌まわしく不吉な状態」を指し、お産は出血を伴い、昔は多くの妊婦や幼児が出産時に命を落としたことから出産は「穢れ」とされていました。


予約・受付時間

 明治神宮ではお宮参りの予約は不要でお願いするその日に申込みをします。1年365日神宮内の「神楽殿」で受付しており、受付時間は午前9時から午後4時20分までとなっています。


明治神宮のお宮参り・厄除け


初穂料(費用)

 明治神宮における初穂料は10,000円となっており、ご祈祷後に授かり品として、お札とお神酒、お食い初め用のお膳一式がついてきます。
 初穂料はのし袋(『赤白蝶結びの水引』つまり祝儀袋)に入れできれば新札でお渡しするのが一般的です(なかには裸(現金)で渡すよう言う神社もあります)。また後述してますが、「お食い始め(大人1人 12,000円前後)」や「記念撮影(1枚 16,800円前後」のサービスも提供しており、各々別料金となっています。


ご祈祷(時間)

 ご祈祷に要する時間は20分〜30分ほど。畳の上で完全正座の状態で行われます。


写真

 境内における写真撮影は自由で、ご祈祷後社殿を背景に孫の姿を記念撮影するおじいちゃんの姿などもよく見かけますが、三脚の使用は禁止されています。
 また明治神宮では記念撮影用の専属カメラマンもおり神楽殿地下一階で受け付けています。費用は1枚16,800円、2枚24,150円となっており、郵送料金が別途必要です(1,000円ほど)。


お食い初め膳・食事・会食

 お食い初め(おくいぞめ)とは赤ちゃんの生後100日から120日の間に一汁三菜の祝い膳を用意して赤ちゃんに食べさせる真似をする人生儀式のひとつですが、近年はお宮参り(初宮参り)をした後に、ご家族や親戚が集まり会食をするのが一般的となっています。ただしあくまでも通例であるとのこと(無理にしなくてもOK)。

 明治神宮ではご祈祷後に「お食い初め膳」をお受けすることができますので(この「お食い初め膳」目当てでお宮参りする人も多いのだそうです)、ご自宅もしくは実家にて授与したお膳でお食い初めをしてもよいですし(一般的な献立は「縁起物である鯛、赤飯にお吸い物、煮物、香の物」の5品)、少々割高となり距離もありますがますが明治神宮外苑にある懐石料亭「花がすみ」で提供しているお食い初めプランで食事・会食をするのもよいでしょう。こちらは食事・会食の他に写真撮影もついてきます。


明治神宮のお宮参り・厄除け


ベビーカー

 筆者は実際にベビーカーに赤ちゃんをのせて明治神宮の参道を歩いたことはないのですが、駐車場や駅から
社殿までは玉砂利の道が続きます。距離もありますし(一番近い第3駐車場から徒歩5分ほど)ベビーカーの使用は控えた方が無難だと思います。


その他 注意事項等

服装
 服装は正装が一般的で(これはお宮参りに限らずご祈祷一般のことです)、赤ちゃんは産着(祝い着)の下に白羽二重の内着を切るのが正式ですが最近ではベビードレスの方も多く見られます。また明治神宮内には、赤ちゃんのおむつ、ミルクなどが販売されているお店はありませんので注意して下さい。

混雑
 明治神宮はとても有名な神社ですが、普段はさほど混雑することもありません。ただし祭典や奉納行事、催し物がある日や毎月1日と15日の「月次祭」などは混雑し神社側も忙しくなるので避けた方がよいでしょう。また大安吉日なども混雑する傾向にあります。


厄払い


厄払いとは簡単に説明するとその人の厄、つまり悪事災難を取り払うご祈祷です。厄年にあたる年や物事、人生に行き詰まりを感じた時や心機一転したいと思ったときなどが厄払いをうけるタイミングといえます。なお厄年にあたる年についてはこちらの「見付天神 矢奈比賣神社」のサイトで分かりやすく一覧を紹介していますので参考にしてみて下さい。


明治神宮のお宮参り・厄除け


厄年とは
 一般的には数え年で男性は4歳・13歳・25歳・42歳・61歳、女性は4歳・13歳・19歳・33歳・37歳・61歳といわれています。また、男性の42歳や女性の33歳などは大厄といい、大厄はその前後の歳にも災厄が及ぶことから大厄の前年(41歳や32歳)を前厄、大厄の当年(42歳や33歳)を本厄、大厄の翌年(43歳や34歳)を後厄といいます。なお厄払いを受ける時期としては、正月を迎えた時点で年齢が増す数え年で考えてますので正月明けが一番良い時期となります。


予約

 明治神宮では厄払いの予約は不要でお願いするその日に申込みをします。ただし団体の場合は参拝当日の一週間前までに予約が必要となります。


時間

 厄払いの受付は神楽殿で午前9時から午後4時20分まで行っており、ご祈祷時間は午前9時30分〜16:30分までの間で厄払いに要する時間は20分〜30分ほど。畳の上で完全正座の状態で行われます。


服装

 服装は正装が一般的で(これは厄払いに限らずご祈祷一般のことです) 、基本的なマナーとしてジーパンやミニスカートはNGとされていますが、実際にはジーパンやミニスカートを着ている方もよく見かけますし、仮に着ていても注意されたり厄払いを受けられないということはありません。ただしご利益は半減するかも・・・・です。


明治神宮のお宮参り・厄除け


料金(厄払いの値段・金額)

 厄払いを含めたご祈祷にかかる料金のことを「初穂料」といい一般的な値段・金額は5,000円〜10,000円といわれています。この初穂料は神社によっては決めてない所も多いのですが明治神宮においては以下のようになっています。

特別大祈願祭 30万円以上(予約制)/舞楽・神楽舞
特別祈願祭 10万円以上(予約制)/舞楽・神楽舞
大祈願祭 5万円以上/神楽舞(四人舞)
祈願祭 3万円、1万円、5千円 神楽舞(二人舞)

団体参拝 10名以上の団体(会社などの法人)の方は初穂料3万円から

 なお料金の違いは祈願時の神楽の内容や最後にいただけるお札の大きさなどに表れ、当然の事ながら大きい金額の方が祈祷時の内容が充実し、お札も大きくなります。


※初穂料はのし袋(『赤白蝶結びの水引』つまり祝儀袋)に入れできれば新札でお渡しするのが一般的です(なかには裸(現金)で渡すよう言う神社もあります)。


お札返却

 厄払いをしたときにお受けするお札。このお札は厄年が終わった時に返納することとなります。具体的に言いますと、厄年の考え方は「数え年」ですので、厄払いを受けた年が明けて正月を迎えたら返納すればよいわけです。
 多くの神社では初詣の時期に古いお守りや破魔矢、お札を返納する納札所を設けていますのでそこに返納します。なお後も後厄が続くようなら、古いお札を持って、新しい厄払いのを申し込むという方法もあります。

 お札を返却する時はお寺で受けたものはお寺へ、神社で受けたものは神社へというのが大原則となっており、できることなら厄払いを受けた神社にお返しするのが望ましいとされています。
 ただしご祈祷を受けた神社が遠方にあり、返納が難しい場合は近隣の神社でもよいとされていますし、神社によってはお札やお守りの返納を郵送で受け付けているところもあります。

 なお神社によっては異なる解釈をしているところもあります(例えば旧暦の正月を厄年の明けとしている神社もあります)。なにか疑問を感じたら厄払いをうけた神社に直接聞くのが一番ご利益を得る方法なのかもしれません。


明治神宮のお宮参り・厄除け


ご祈祷について


 これまで明治神宮におけるお宮参り、厄払いについて色々紹介してきましたが、当然の事ながら各ご祈祷もお受けすることができます。時間や初穂料は原則同じですが、本項では補足事項についてご紹介しておきます。

ご祈祷

 ご祈祷の内容、種類は多数あり家内安全、健康、合格、社運、商売繁盛等様々な祈願をお願いできます。明治神宮のような有名な神社では境内に行っているご祈祷の項目を列記した案内看板が建てられているので確認してみるとよういでしょう(HPでも確認できます)。


神楽殿までの行き方

 ご祈祷や受付を行っている神楽殿までは最寄り駅の原宿駅から約900m(徒歩で15〜20分ほど)。上述してあるとおり玉砂利の参道がつづきますのでベビーカーでの移動は難しく、ハイヒールなど靴底の高い靴もかなり苦労します。
 また車の場合、神楽殿に一番近いの駐車場は第3駐車場となり徒歩で5分ほどとなります。