岩手県の水族館 もぐらんぴあ



 もぐらんぴあは久慈市海岸部にある石油備蓄基地のトンネルを利用した水族館です。東日本大震災時の津波の被害で壊滅的な打撃を受け休業していたところ、地元久慈市や「さかなクン」等の協力を得て久慈駅前にあった家具屋さんの店舗を借りて「もぐらんぴあ まちなか水族館」として再オープンしていました。 その後2016年に津波被害を受けた施設が再建されたことから元の場所に戻り「久慈地下水族科学館もぐらんぴあ」として営業を再開しました。
 もぐらんぴあの営業再開にあわせ従前の「もぐらんぴあ まちなか水族館」は「あまちゃん」のロケセットなどを展示する「あまちゃんハウス」として生まれ変わり営業をつづけています。

営業時間
 9:00〜18:00(11月〜3月は、10:00〜16:00) ※最終入館は閉館30分前

休館日
 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始

入館料
 一般 700円 高校・学生 500円 小・中学生 300円 幼児・障害者無料
 ※団体割引あり

公式HPきてみて久慈市


久慈地下水族科学館もぐらんぴあ


もぐらんぴあ もぐらんぴあの光景。建物は意外とこぢんまりしているように感じますが施設の大半は(石油備蓄施設も含めて)地中部分にあり、写真で見えているのは観光用の施設となっています。


もぐらんぴあ 水槽 こちらは館内の光景。飼育されている魚類は三陸海岸に生息しているものが中心となっています。また石油施設と共用になっており、水族館そのものの規模は控えめになっています。

カメ吉

もぐらんぴあ カメ吉 もぐらんぴあのカメ吉。カメ吉は東日本大震災の津波のなか生き残り、しばらく青森県八戸市のマリエントで保護されていましたが、もぐらんぴあの営業再開にあわせ引き取られ、現在は天上も水槽となっている通路でその姿を見ることができます。

展望台

もぐらんぴあ 石油備蓄基地 建物の最上階に設けられている展望台。目の前には石油備蓄基地が整備されており、久慈湾を挟んで対岸側には「あまちゃん」や北限の海女で有名な小袖地区が見えます。

被災前のもぐらんぴあ

被災前のもぐらんぴあ 東日本大震災で被災する前のもぐらんぴあ。正確には石油備蓄基地の光景ですが、施設が地下にあったことも災いし壊滅的な被害をうけました。


もぐらんぴあ まちなか水族館


 もぐらんぴあ まちなか水族館は前述してあるとおり、もぐらんぴあが東日本大震災時の津波の被害で壊滅的な打撃を受け休業していたところ、地元久慈市や「さかなクン」等の協力を得て久慈駅前にあった家具屋さんの店舗を借りて再オープンした施設。内容は水族館としてはささやかなもので、館内は手作り感溢れるほのぼのとした光景となっていました。また津波の被害を生きぬいたカブトガニやクサガメなども飼育されており、久慈市における震災復興のシンボル的存在の施設でした。


もぐらんぴあ まちなか水族館の光景

もぐらんぴあ まちなか水族館  もぐらんぴあ まちなか水族館の光景。元々家具屋だった店舗を借りて営業しているだけあって見事に街の雰囲気にとけ込んでいました。当時は旅行雑誌やテレビなどでも取り上げられ、寂れ気味の駅前商店街の起爆剤となっていました。

もぐらんぴあ 久慈の海の生き物 もぐらんぴあ館内の「久慈の海の生き物コーナー」。館内には他にもさかなクンからもらった魚を展示しているコーナーや淡水魚コーナーなどがありました。

震災を生き残った生き物

震災を生き残った生き物 カブトガニ 東日本大震災を生き残ったカブトガニ。震災直後は八戸市のマリエントという水産科学館に避難していましたが、個体が小さい事もあり、まちなか水族館の開業とともに帰ってきました。当時の水族館内では一番印象にのこった個体です。

未来都市コーナー

もぐらんぴあ 未来都市コーナー もぐらんぴあの2階にあった「未来都市コーナー」。未来の久慈市をイメージした模型で小型テレビカメラで未来都市体験ができるようになっていました。この模型はまったく同じではありませんが、似たようなものが「あまちゃん」でも何度か登場しています。

あまちゃんハウス

あまちゃんハウス 現在の光景。もぐらんぴあが本来の海岸部に移転してからは、従前の建物はご覧のような「あまちゃんハウス」として営業を開始し新たな観光資源として再スタートを切りました。

海女カフェ復興のモデルとなったモグランピア


 久慈市をモデルにしたNHKの人気ドラマ「あまちゃん」では津波の被害を受けた海女カフェが色々な人々の協力のもと手作りで復活する場面が描かれていますが、この海女カフェ復興、実はモグランピアのエピソードがもとになっているといわれています。まず海女カフェ、モグランピア両方とも津波で大きな被害を受けますが街の皆さんの協力のもと手作りで復活しています。またドラマではヒロイン天野アキとテレビ共演した「さかなクン」が自ら飼育していた魚を海女カフェに寄付し復興に一役を買いますが、実際モグランピアでもさかなクンが飼っていた魚が寄付され展示されているのです。
 あまちゃんではこのように実際のエピソードをもとにした話しが多く取り入れられており、ドラマのサブストーリーとして物語りを面白くしていたのです。