葛巻の旅
岩手県の宿

葛巻町 旅行記「馬淵川の源流」


 馬淵川(まべちがわ)は岩手県北部から青森県南部を南北に流れる北東北一の河川で川沿いには名馬の産地が多数存在します。また昔は馬淵川と秋田県北部を流れる能代川が稲作の北限地とされ、周辺には米の代わりに小麦や蕎麦を使用した当時の食べ物が多く伝わっています。


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馬淵川の源流

北東北の南部地方を流れる馬淵川の源流。小さな鳥居の奥から清水が流れていた。馬淵川はここから北上し南部平野を潤しながら港町八戸で太平洋へ流れていく。
馬淵川の源流
放牧牛

馬淵川の源流付近で放牧されていた牛。馬淵川の源流にはコップが置かれ飲めるようになっているのだが、牛たちの糞尿の臭いが漂ってきて飲むのには少々抵抗を覚えた。
葛巻町の放牧牛
馬淵川の伝説
 昔、荒馬こなしの達人で伝次という若者が住んでいました。伝次は村の長者の娘、小夜を嫁にもらいますが小夜はわがままな女性で、伝次のもとでの田舎暮らしを嫌い実家に帰ってしまいました。その後伝次は馬にだけ心をよせるようになり、腕にも磨きがかかりました。やがて伝次の噂をきいた殿様からお馬飼いとして召し抱えられ、次女のさざ波と愛し合うようになりました。お役を終えた伝次は殿様にお願いしさざ波を家につれて帰りました。ところが家に戻ると別れたはずの小夜が家に戻ってきており、困り果てた伝次は長者の所へ相談しにいきました。伝次がいなくなると嫉妬に狂った小夜はさざ波を殺して川に投げ込んでしまいます。家に戻った伝次はさざ波がいないのを不思議に思い外をさがしますが、馬小屋までくると愛馬が道案内をするように先に歩き出します。後を付いていった伝次は川の淵の向こう側で髪を洗っているさざ波を見つけます。伝次が「さざ波」と声をかけるとさざ波は悲しそうな顔をして川の中に消えていきました。伝次はさざ波を追って川の中に飛び込んでしまいます。その様子を見ていた愛馬はおそろしいいななきをあげ家まで駆け戻り小夜を蹴り殺すと再び川にもどり主人である伝次を追って自らも川の中に飛び込んでしまったのです。
 それ以来人々はこの川のことを「馬淵川」と呼ぶようになりました。
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