生田神社のご利益 一覧



 生田神社の御祭神は稚日女尊(わかひるめのみこと)で「若く(稚く)みずみずしい日の女神」という意味をもち、日本神話における最高神「天照大神(あまてらすおおみかみ)」の和魂(「にぎみたま」 神様の優しく平和的な姿を具現化したもの)、もしくは妹神、幼名と云われています。「稚く」は幼い、子供といった意味を持つので天照大神のそういった側面を写し出しているのかもしれません。
 日本神話において稚日女尊は衣服、機織の神として描かれており、太陽神 天照大神の側面も持ち合わせていることから「物を生み育て、万物の成長を御加護」するご利益があると云われています。
 この他生田神社創建に関わっている神功皇后が後の応神天皇(後の八幡神で現在も広く信仰を集めている八幡宮の祭神)を身籠もった状態で戦に出かけ勝利した故事に由来し安産・子宝のご利益もあるとされています。
 また生田神社でもっとも有名なご利益といえば「縁結び」ですが、その理由については下の項をご参照下さい。
 

縁結び


 生田神社では戦前より神前結婚式を行っており、現在まで数多くのカップルが結ばれてきました。また神戸やその周辺のホテル・結婚式場にも分霊をしており多くの男女の仲を取り持ってきたのです。そういう意味では神戸の縁結びを一手に引き受けてきた神社であり、このようなご縁から縁結びのご利益があると広く知られるようになりました。
 近年はカップルが一緒に参拝し、男性が白、女性が赤の縁結びお守りを持つと結ばれると云われ、多くのカップルが参拝に訪れます。他にも生田神社には世に知られた縁結びスポットがいくつかあるので以下に紹介します。

松尾神社

 松尾神社は生田神社の境内にあるお社で御祭神は大山昨命(おおやまくいのみこと)。山の神様であるとともに酒造も司り、松尾神社は灘の酒発祥の地といわれています。この松尾神社には杉の木があり、この杉の木に向かい恋愛成就の願い事をすると願いが叶うと云われています。



水みくじ

生田神社 水みくじ  生田神社境内奥に広がる「生田の森」。神聖な場所とされ昔は一般の人は立ち入り禁止だったそうですが、現在は誰でも訪れることができる憩いのスポットとなっています。この生田の森には一本の小川が流れていますが、その小川の先にあるが「水みくじ」ができる池です。水みくじとは生田神社の社務所で授かる事ができるおみくじで、その水みくじを生田の森の中にある池の水に浸すと、文字が浮かびあがって運勢を確かめることができるのです。占える運勢は縁結びに関する事柄が中心なので、縁結びや良縁を祈願した人に人気があるそうです。


お守り


生田神社 お守り 生田神社には数多くの末社があり、それぞれご利益も異なります。またお守りの種類も学業成就や開運、厄除けなど数多くありますが、やはり関西きっての縁結びスポットだけあって、縁結びや恋愛成就のお守りが多く見られます。

 生田神社でお受けできるお守りやお札の一覧はこちらを参照「守札と授与品


生田神社の御由緒


 第14代天皇である仲哀天皇が亡くなったのちに妻である神功皇后(2世紀後半〜3世紀前半)が住吉大社のご神託により朝鮮へ出兵し、朝鮮半島南部を服属下(三韓征伐)におきます。この海外遠征の帰途の途中、現在の神戸の地まで来たとき舟が進まなくなり不思議に思い神占を行ったところ稚日女尊が現れ「私はこの地に居りたい」と申されたので、神戸の地に神主をおき稚日女尊を祀りました。これが生田神社のはじまりです。