通天閣(新世界)観光案内 「治安」



 通天閣のある新世界界隈はなにかと治安が悪いというイメージがつきまとい実際昭和の頃は幼い子供や女性はあまり近づきがたい独特の雰囲気があったそうです。しかし平成になりアミューズメントパークが建設され、ドラマや小説などでも度々取り上げられた事を機に雰囲気も改善され「ディープな大阪」を感じることができるスポットとして人気を博すようになりました。筆者達も実際何度か夜の通天閣界隈を散策したことがありますが(平成になってからのことですが)、治安の悪さを感じた事は一度もありませんでした。現在はガイドブックを片手に街を歩くオシャレな女性の姿もよく見かける大阪を代表する観光名所のひとつとなっています。



新世界と通天閣


通天閣と新世界 新世界と通天閣。新世界界隈の道は全てが通天閣に向かって延びており放射状の道となっている。通りにはフグや串カツ、居酒屋の看板が建ち、安価で美味しいメニューを提供してくれる。

新世界の串カツ屋 新世界は開発当時はパリのエッフェル塔周辺の街路を模して整備されましたが(放射状の道路は当時の名残)、100年後の現在、パリの町並みを思わせるものはほとんどなくコテコテのナニワの雰囲気が街のあちこちに充満している。



夜の新世界


夜の新世界  夜の新世界。大阪下町の味を伝える新世界界隈の店屋は夕方になると仕事帰りのサラリーマンや労働者の人達で店はすぐにいっぱいになる。特に人気があるのが串カツ屋とモツ煮屋だ。

新世界とキン肉マン  夜の新世界の光景。街路にぶら下がっているポスターに描かれているのは「キン肉マン」。キン肉マンは新世界をこよなく愛す中年おっさん達のヒーローであると共に、作者の「ゆでたまご」さん達は大阪出身で新世界にも縁のある人物。

昼間の新世界


新世界の光景 昼間の新世界。どこかレトロな雰囲気が漂う。この雰囲気が人気を集め最近は観光客が増えてきている。大阪新世界は大阪で一番大阪らしい街なのかもしれない。


通天閣はなぜ治安があるいイメージがあるの?


 新世界や通天閣がある恵美須町界隈は昔から治安の悪いところというイメージがつきまとってますが、これは日雇い労働者の街「あいりん地区」や花街である「飛田新地」、そして大阪の陰の歴史でもある「差別部落」等が隣接していたこと等に原因があるようです。また1990年代までは「怪しげなオッサン」や「路上生活者(現地では「れげえのおっさん」と言われています)」、「いかがわしい店」も数多くみられ、悪臭がただよい薬物が横行していた時期もあり、何も知らない観光客がブラブラするような所ではなかったことはことは事実です。
 現在は上述のとおり新世界も様変わりし一昔前には想像もできなかったほど観光客で賑わっています。ディープな大阪を体験できる貴重なスポット新世界と通天閣。あまり身構えることなく気軽に訪れてみて下さい。
 ただし新世界の南側。JRの線路を渡った先は昭和の新世界の特色を未だに色濃く残しており観光客が気軽に近づくのは控えた方がよいと思います。この理由についてはデリケートな問題も含まれている為、本HPでは説明しませんが気になる方は自分で調べてみて下さい。