通天閣(新世界)観光案内
通天閣はド派手な新世界の商店街の中心部に建てられている展望塔で、名前の由来は「天に通ずる塔」。建設当時の高さは64mで東洋一の高さを誇りました。また当時のデザインは現在とは様相が異なり上部がエッフェル塔を下部は凱旋門をイメージして作られ「ナニワのエッフェル塔」と呼ばれていました。このナニワのエッフェル塔は戦争中に一時解体されましたが1956年に高さ103mの2代目通天閣が竣工し今日にいたっており、現在通天閣に訪れる観光客は年間70万人といわれ今では大阪を代表する観光名所の1つとなっています。
また塔のシンボルとなっている日立のマークは元来スポンサーとして契約したのが始まりで東面以外の3面に付いています(東面には代わりに時計が付いている)。この他もう一つのシンボルとされるビリケン像は最上階の展望台に座っており足の裏を撫でると幸運が訪れるといわれ多くの観光客を迎えてくれます。
入場料
大人700円、大学生500円、中高生400円、小人300円(団体予約あり)、 ※通天閣1階のロビーまでは無料
休館日
無休(12月28日から翌年1月1日)
開館時間
9:00〜21:00(最終入場は20:30まで)
館内施設
5F 展望台(ビリケン神殿) 91m
4F 展望台 86m
3F ルナパークジオラマ
※100年前新世界にあった遊園地「ルナパーク」を再現したミュージアム。
2F 券売所、売店、キン肉マンミュージアム
1F ロビー、エレベーター入り口
B1 森永製菓、江崎グリコ、日清食品などのアンテナショップ
通天閣の高さはどれくらい?
なにかと話題になる大阪の通天閣ですが、実際大阪の街を散策しても高層ビルに埋もれ通天閣を見かける事はまずありません。では通天閣の高さは具体的にはどれくらいなのでしょうか?大阪で有名な他のランドマークと比べてみました。
あべのハルカス
2014年オープン 地上300m 大阪阿倍野地区の再開発により建設された大阪の新名所になりつつある大型複合ビル。
梅田スカイビル
1993年オープン 地上173m 大阪梅田地区にあるツインビルで空中庭園は日本人より外国人に大人気。
通天閣
1912年オープン 地上103m
大阪城天守閣
1583年築城 地上50m 天下人豊臣秀吉が築いた天下の名城。現在の天守閣は昭和になってから建てられたもの
結論から言うと「高さ的にはあまり大したことはない」といった感じでしょうか。しかし通天閣の魅力は高さにあらず、そのレトロチックな雰囲気や素の大阪の姿を見れるところにあるのではないでしょうか。
通天閣の光景
大阪下町のシンボル通天閣。日立の看板はまさにトレードマークともいえるもので、最上階の展望台からは大阪の街や生駒山まで見渡すことができます。この通天閣は新世界界隈ではどの位置からも見ることができ散策の際には目印にもなります。
夜の通天閣。LED照明を使用したイルミネーションで飾られている。夜の新世界の街に浮かび上がる通天閣は昼間とはまた違った光景を見せてくれる。またてっぺんの照明の色は明日の天気を表示している。
展望台
通天閣の展望台。大阪下町の光景やすぐ近くを走る阪神高速道路を眺める事ができる。展望台は2階構造になっており上の階にはエレベーターをおりてすぐの所に幸運の神様ビリケンが祭られたビリケン神社がある。
通天閣の展望台からみた大阪の街。正面に見えるビル群は
大阪難波のビル群。中央の交差点が地下鉄恵美須町駅の出入り口がある恵比寿の交差点。
エビスさんと通天閣
エビスさん、通天閣、ビリケン、串カツとフグの看板。これらは新世界を語る上では外すことができないまさに三種の神器。通天閣の近くには十日戎で有名な今宮戎(祭神が恵比寿様)があり、エビスさんの看板や人形をよく見かけます。
王将碑
通天閣の真下にある王将碑。大正時代の将棋名人・坂田三吉を偲ぶ碑。意外と知られていませんが通天閣がある新世界界隈は将棋の街としての一面も持ち、将棋クラブも存在しています。