群馬 伊香保温泉の観光・宿




伊香保温泉 伊香保温泉は群馬県の西部、榛名山の東側に位置し古くは万葉集や古今和歌集にも歌わている歴史ある温泉地。明治になってから人気度が高まり折からのリゾート・別荘ブームで温泉街は急速に発展し、この頃の面影が今に残り現在皆さんが目にするようなレトロチックな町並みとなっています。この町並みは山の斜面に沿って広がっており、シンボルである石段街には昔ながらの遊技場や足湯なども点在し古き良き時代の日本の温泉街の雰囲気を感じることができます。また街は大きく分けて石段街、源泉「黄金の湯」が湧き紅葉や新緑が見事な「河鹿橋(かじかばし)」周辺、伊香保ロープウェイの「不如帰駅」や伊香保バスターミナルの東側に広がる温泉街と3箇所ほどに区分できますが、温泉街は全体でみてもさほど広いわけではなく、中心となる石段街を拠点に徒歩で回ることも十分可能です。
 また戦前は伊香保温泉に当時の流行の最先端をいく文化人達も多く訪れており、与謝野晶子、徳冨蘆花、竹久夢二といった誰でも一度は名前を耳にしたことのあるような人たちが逗留したことでも知られています。
 
 伊香保温泉の源泉は古より湧いている鉄分を多く含んだ茶褐色の「黄金の湯」と、平成8年に湧出した単純泉の「白銀の湯」の2つがあり、通常伊香保の湯と言えば「黄金の湯」を指すことが多いのですが、白銀の湯も湧出してから月日が流れ今では引き入れている宿も多くみられるようになりました。
 周辺には軽井沢、草津温泉といった有名な観光地もあり、共に標高が高く夏場でも比較的涼しいことから避暑地としても人気があります。


※本ページに記載されている情報については変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認ください。


公式HP渋川伊香保温泉観光協会



石段


伊香保温泉 石段 伊香保温泉のシンボルともいえる石段。温泉街を南北に貫く石段の両脇には伊香保の温泉宿の他に土産屋やラーメン店、弓矢・射的などの遊戯屋もあり、情緒豊かな温泉街を形成しています。
 この石段街は今から400年程前に、武田勝頼によってその基礎が造られ、当時構築された配湯システムは現在も使用されています。石段は現在まで何度か改修が行われてきましたが、2010年に現在のような365段の石段に整備されました。
 前述しておりますが、伊香保温泉には明治から昭和初期にかけての文化人達が多く訪れており、その一人である与謝野晶子の詩が石段の200段前後のあたりに記されています。


 なおよく「伊香保の石段は色々見ながら登っていくとあっというま」というような記述をよく見かけますが、見所が多いとはいえ石段は石段です。実際に登ってみるとそれなりに疲れますし、足腰の弱い方には大きな負担となりますのでご注意下さい。



伊香保温泉の効能


 伊香保温泉では「黄金の湯」と「白銀の湯」の2種類の源泉が湧いており、それぞれ温泉成分や効能が異なってきます。宿泊する宿によって引いている源泉も異なるので本項では伊香保温泉の2種類の源泉についてご説明してきます。伊香保温泉に宿泊する際の参考にしてみて下さい。



黄金の湯


 「こがねのゆ」と呼ばれ茶褐色の硫酸塩泉。噴出時は透明な湯ですが鉄分を含んでいる為、空気に触れると皆さんが目にする茶褐色の湯に変色します。万葉の時代から自噴していた歴史ある源泉で、通常伊香保温泉の源泉と言えばこの「黄金の湯」の方を指します。湯の色が茶褐色ではありますが、pHは中性で刺激の少ない柔らかくなめらかな湯となっています。ただしお味の方は鉄の味が強烈で、古くから「二口目は飲めない」と言われています(飲泉所は伊香保露天風呂のすぐ近くに設けられています)。
 主な効能としては神経痛、慢性消化器疾患、婦人病、切り傷、やけど 等があげられ、飲用すれば痛風、慢性アレルギー性疾患、肥満症などに効能があるといわれています。


白銀の湯

 戦後温泉宿の増加に伴う湯量不足解消の為に1996年に掘り当てた源泉で無色透明のメタケイ酸単純泉。とにかく湯量が豊富で、湧出して以降多くの宿に引かれるようになりました。成分的には湧き水に近いそうなのですが、主な効能としては健康増進、疲労回復などがあげられます。



おすすめの日帰り温泉・入浴



 伊香保温泉は高速道路のICを降りてからの移動距離(時間)が短い為、同じ群馬県にある草津温泉に比べ東京から約半分の時間で訪れることができます。この為日帰り入浴に訪れる方も多く。日帰り温泉や日帰りプランを用意している温泉宿も多くみられます。なおここで言う「日帰りプラン」とは日帰り専用温泉施設とは一線を隔した清潔な施設とお風呂、そしてお食事などのサービスを提供するプランの事をいいます。


伊香保温泉露天風呂

地図中 @

 伊香保温泉の源泉のひとつ「黄金の湯」の隣にある公営の日帰り入浴施設。石段街の石段を登っていった先の温泉街の最奧にあり、周囲を伊香保の自然に囲まれ春夏秋冬折々の雰囲気を感じることができます。浴槽は42度の熱めと39度のぬるめの2つの湯に分かれていて、源泉「黄金の湯」から湧き出たばかりの湯を楽しむことができます。ちなみに洗い場はありませんでした。


所在地 群馬県渋川市伊香保町伊香保581

入浴料 450円

営業時間 9時〜19時(10〜3月は10〜18時で入場は閉湯の1時間前まで)

駐車場 河鹿橋駐車場 を利用

公式HP渋川市HP



伊香保温泉 石段の湯

地図中 A

 石段の途中にある公共の立ち寄り湯。内湯のみですが浴槽は御影石で広くゆったりできる造りとなっており、黄金の湯の掛け流しが楽しめます。料金がお手頃な上にシャンプー、ボディーソープが完備、タオル類も販売されており筆者の見る限り常に賑わっているおすすめの日帰り温泉のひとつです。タオル販売や、有料ですがカギ付きロッカーも整備されています。

所在地 群馬県渋川市伊香保町伊香保36

入浴料 410円

営業時間 9〜21時(11〜3月の冬期は20時30分まで)。入場は閉館の30分前まで。

駐車場 あり 10台

公式HP渋川市公式HP



ホテル天坊

地図中 B

 ホテル天坊は1,000坪もある広大な敷地に、男女合わせて9種のお風呂を擁するまさに伊香保温泉を代表する温泉ホテルです。源泉は「黄金(こがね)の湯」と「白銀(しろがね)の湯」の二つの源泉を引いており
岩風呂をはじめとした温泉施設も充実しています。
 「遊湯ランチプラン」という日帰りの温泉プランも提供しており「入浴+昼食+デザート+ドリンクバー」が付いて2,800円!(税込)料理とデザートは数種類の中から選ぶことができます。


所在地 群馬県渋川市伊香保町伊香保396-20

入浴料
 日帰り入浴のみ大人1,300円、 小人650円※税込 2歳未満無料
 
 湯遊ランチプラン2,800円※税込

営業時間 11:00〜14:00(受付は13:30まで)

駐車場 あり 

公式HPhttps://www.tenbo.com/



黄金の湯館

地図中 C
 黄金の湯館は温泉街の入り口に位置する、回りを伊香保の自然に囲まれた日帰り温泉施設です。広い大浴場や露天風呂をはじめとした温泉施設もさることながら、シアタールームやゲーム、漫画コーナーといった娯楽施設も充実しており、ゆっくりとくつろぐ事ができます。

所在地 群馬県渋川市伊香保町伊香保550

入浴料 
10:00〜15:00 大人(中学生以上)680円、小人(3歳以上小学生以下)400円

15:00〜23:00 大人(中学生以上)980円、小人(3歳以上小学生以下)600円


深夜割増料金(24:00以降滞在)※深夜特別営業日のみ
 大人(中学生以上)1,500円、小人(3歳以上小学生以下)750円

日帰りプラン
 2,930円〜3,930円(税込、入湯税別)※食事+入浴+フェイスタオル+貸バスタオル付、5名から、1週間前までの要予約

営業時間 10:00〜24:00(受付は23:00まで)、深夜特別営業日は深夜2:00まで営業

駐車場 あり 20台

公式HPhttps://www.itoenhotel.com/koganenoyu/



大江戸温泉物語

地図中 D
 大江戸温泉物語は「黄金の湯」と「白銀の湯」の2つの源泉を引き入れている温泉施設。全国に展開している温泉・ホテル事業のノウハウを生かし、化粧水や乳液などを用意するなど他の入浴施設とは異なる利用者目線のサービスを展開しています。


所在地 群馬県渋川市伊香保町伊香保592−1

入浴料 
 平日 大人800円、子供(小学生)400円※税込
 土日祝 大人1,150円、子供(小学生)500円※税込

営業時間 7:00〜10:00、15:00〜19:00

駐車場 あり 

公式HP https://ikaho.ooedoonsen.jp/




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