報国寺の竹林



 とにかくカップルの数が多い報国寺。デートスポットとして名高い鎌倉において断トツの人気を誇るお寺ですが、その一番の理由が竹林です。本堂裏に広がる竹林及び竹林のなかに設けられた散策路の光景はまさに「日本の古都」といったかんじの風情ある光景となっています。
 静寂のなかに微かに感じる風の音や葉のせせらぎ、そして小鳥のさえずりは日常の喧噪をしばし忘れる癒しの空間となっているのです。

 これら報国寺の竹林に生えている孟宗竹の数は1000本ほどといわれ、なかには高さ25mを超すものも。また地面を見れば幾星霜もの年月を重ねた石仏や灯籠が点在しています。

報国寺の竹林

休耕庵


報国寺 休耕庵 報国寺を開山した天岸慧広(てんがんえこう)は休耕庵を建て修行を行い、また余暇をみつけては詩作を楽しみ、穏やかな生涯を過ごしてといわれています。そのゆかりの御堂跡に建てられているのが現代版「休耕庵」です。
 この休耕庵は竹林の一番奥散策路を歩いていった先にあり抹茶500円がいただけます。




報国寺の抹茶


報国寺の抹茶 上述の休耕庵でいただけるのがお抹茶。500円でお干菓子が2個ついてきます。この抹茶の味は格別で報国寺の竹林を散策した際には是非いただいくことをおすすめします。また報国寺の抹茶は鎌倉デートの際の必須アイテムといっても過言ではなく、多くのカップルが抹茶をいただきながら静かに竹林を眺めていきます。



足利氏の墓


足利氏の墓 報国寺の竹林内の岩窟にある「足利氏の墓」。開基足利家時と「永享の乱」の折に自刃した足利義久らの墓と伝えられています。よく「報国寺は足利氏終焉の地」などと紹介されることがありますが、これは足利義久らが属する「足利公方(鎌倉公方とも呼ばれ足利尊氏四男の足利基氏が祖)」のことを指し、いわゆる足利将軍家とは別系統となっています。