桜島
2024年03月05日
鹿児島県の桜島は鹿児島市から錦江湾を挟んで4km先に浮かぶ現在も噴火が続く活火山で、鹿児島観光では外せない目玉スポットのひとつです。鹿児島市のように活動中の活火山のすぐ近くに人口60万人の都市があるのは世界的にも珍しく、2012年には「桜島・錦江湾ジオパーク」として日本ジオパークに認定されました。
桜島及びその周辺には桜島の麓にある展望所や噴火史跡の他、24時間運行している桜島と鹿児島港を結ぶフェリー、鹿児島市街から眺める光景等、見所・観光スポットが多数あり、特に鹿児島市からの眺望は暗闇に島の稜線が浮かんでくる朝、青い空と緑の山体が栄える昼間、夕日に照らされ真っ赤に燃え上がる夕方と様々な光景を見せてくれます。
なお桜島は錦江湾(鹿児島湾)を形成する相良カルデラの一部で、北岳と南岳という2つの火山が連なり現在に至っています(現在活動しているのは南岳)。そのため、鹿児島市街地からは横長な形の山に見えます。
※本ページに記載されている情報については変更されている場合もありますので、ご利用の際は必ず現地の表記をご確認ください。
公式HP →
桜島協議会事務局
桜島の火山噴火
桜島はその名のとおり以前は島でしたが、1914年(大正14年)の噴火により大隅半島と陸続きになりました。
桜島におけるここ数年の噴火回数は年800回前後。月平均66回ほどの噴火回数となりますが、集中的に噴火を繰り返す月もあれば逆に火山活動が低下する月もあります。
観光旅行中に火山が噴火したらどうする?
桜島を訪れる際に観光旅行中に火山が噴火したらいいのか?という疑問も湧いてくると思いますが、桜島自体は現在も噴火活動中。つまり平時から噴火している状態。もちろん火山が噴火している状態ですからレベル3の入山規制が敷かれていますが、これは桜島や鹿児島市ではごく日常的なこと。ですから仮に
観光中に火山の噴火があり噴煙が上がっても「良いタイミングで訪れた。ラッキー」くらいに思ってください。
ただし、火山の噴火活動がより活発になって火山レベルが上がると立ち入り禁止区域が広がりますのでそのときは現地の指示に従って下さい。
立ち入り禁止区域
桜島の噴火警戒レベルは「3(入山規制)」となっており、南岳山頂火口及び昭和火口から半径2kmの区域は、大きな噴石の飛散や火砕流の発生による危険があることから立入が禁止されています。
なお桜島のほぼすべての観光施設が火口から3km以上離れた所にあり、火口に一番近い湯之平展望所で火口からの距離は2.5kmとなっています(
桜島ハザードマップ を参照)。
桜島観光のスタンダードはフェリーの発着港である桜島港を起点として車で桜島を一周するコース。所要時間は主要な観光名所をくまなく巡る場合は8時間前後。桜島港や桜島随一の観光名所である湯之平展望所がある桜島の西部を中心に巡る場合は2時間程度の行程となります。
移動はやはり車が便利ですが、桜島の周囲は一周36kmほどなので体力のある方ならばレンタサイクルでもなんとか一周できる距離です。レンタサイクルはフェリー乗り場を降りてすぐの場所でサービスを提供しています。
桜島観光地図
桜島一周モデルコース
桜島港 →
5分 →
桜島ビジターセンター →
15分 →
湯之平展望台 →
10分 →
赤水展望広場 →
15分 →
有村溶岩展望所 →
10分 →
黒神埋没鳥居 →
20分 →
道の駅 桜島 →
1分 →
桜島港
桜島西側一周モデルコース
桜島港 →
5分 →
桜島ビジターセンター →
15分 →
湯之平展望台 →
10分 →
赤水展望広場 →1分→
鳥島展望所 →→
溶岩なぎさ遊歩道 →
5分 →
道の駅 桜島 →
1分 →
桜島港
桜島ビジターセンター 地図中 @
桜島の歴史や噴火の記録、自然などを映画やジオラマ展示などでわかりやすく紹介しており、お土産品の販売や観光情報も提供している。初めて桜島を訪れたなら最初に立ち寄るべき施設。
湯之平展望所 地図中 A
桜島北岳4合目にある展望所で標高は373m。一般の人が立ち入る事のできる場所で最も標高が高く、かつ噴火口に近い。また天気が良ければ大隅半島や指宿まで眺望が楽しめる桜島随一の眺望スポットです。桜島の西側に位置する為、夕暮れ時などは夕日に照らされた鹿児島市内や錦江湾の光景を眺めることができます。
筆者は直接見たことはないのですが、周辺の石垣にはハートの形をした石が七つほど埋め込まれておりすべて見つけると幸せになることができるのだそうです
写真協力:鹿児島市
赤水展望広場 地図中 B
鹿児島市内を一望できる展望広場。赤水展望所のシンボルとなっている、桜島の溶岩でできたモニュメント「叫びの肖像」との記念撮影は桜島観光の定番となっています。
有村溶岩展望所 地図中 C
度重なる桜島の噴火でできた溶岩原の上に整備された溶岩遊歩道の途中にある展望所。展望所は1946年の火山噴火で形成された小高い溶岩原に設けられており、活動中の昭和火口もすぐ近くにあり活火山の息吹を感じる事ができる。日によってはゴオ〜ッという鳴動や噴火に伴う爆発音が聞こえることもあります。
写真協力:鹿児島市
黒神埋没鳥居 地図中 D
桜島港の反対側にある上部だけ地上に出ている鳥居で、元々は高さ3mほどあったものが、1914年の大噴火の際に桜島東側に鎮座していた黒神神社が火山灰で埋まったもの。噴火の記録を残すため掘り起こずそのまま存置され灰の下には現在も当時の本殿が埋まっています。
写真協力:公益社団法人 鹿児島県観光連盟
道の駅桜島 火の島めぐみ館 地図中 E
桜島の特産品がメインに豊富な品揃えの道の駅。世界一小さいみかん・桜島小みかんを使ったソフトクリームが有名です。桜島観光の最後に立ち寄りお土産の購入や食事などしながらフェリー出発までの時間調整を行うとよいでしょう。
烏島展望所 地図中 @
烏島はかつて桜島の沖合500mほどのところに浮かんでいた小島でしたが、1914年の大正噴火で溶岩流に飲み込まれ桜島と陸続きとなりました。この鳥島だった所を整備したのが現在の鳥島展望所で、現在はクロマツの林となっていますが、噴火当時の100年前は何もない溶岩原だったのが、現在は植物生え再生してきたのだそうです。
溶岩なぎさ公園 地図中 A
溶岩なぎさ公園はビジターセンターからすぐの所にある錦江湾に面した公園です。遊歩道が整備されており、海岸沿いに点在する溶岩や対岸の鹿児島市を眺めながら散策を楽しむ事ができます。また名物の全長約100mの長い足湯は、無料で利用できます。
c 鹿児島観光コンベンション協会
桜島レンタカー
桜島港にありフェリーを下りてすぐに利用できます。
営業時間 8時〜17時
料金 1時間 300円
桜島ビジターセンター
ビジターセンターで提供しているレンタサイクル。スポーツサイクルもレンタルしており、桜島一周を目指すならこちらのレンタサイクルを利用するとよいでしょう。
営業時間 9時〜17時
料金 3時間2500円 以後1時間毎に500円
観光バス
鹿児島市及び桜島では主要な観光名所を巡る観光周遊バスが運行しています。主な観光名所を一通り巡ってくれるので初めて鹿児島地方を訪れた方や公共交通機関を利用して訪れた方などに便利です。
サクラジマアイランドビュー (
鹿児島市営バス )
桜島港を起点にほぼ30分間隔で運行している周遊バス。桜島港から湯之平展望所の桜島西部を約1時間かけて周遊している。料金は下車時にその都度精算となっているので利用するなら一日乗車券を購入するとよいでしょう。
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霧島神宮 知覧特攻平和会館 桜島 屋久島