出雲大社の見どころ・歩き方



出雲大社 出雲大社は日本神話である古事記の「出雲神話」にも登場する日本を代表する古社のひとつです。境内には神話の時代より受け継がれてきた本殿の他、摂社8社、末社3社が建てられています。
 出雲神話では良妻の助けもあり葦原中原(地上)の主となった大国主の命が高天原の支配者である天照大神に葦原中原を譲るよう迫られます。
 この時大国主の命が葦原中原を譲る条件として提示したのが自分が住む宮殿に住むことで、この願いは聞き入れられ、その時建てられたのが杵築の宮、後の出雲大社となるのです。


拝観料 境内自由(宝物を展示してる神こ殿は150円の拝観料が必要)

拝観時間 午前6時から午後8時頃まで

公式サイト http://www.izumooyashiro.or.jp/


出雲大社の鳥居


木の鳥居

 出雲大社の正門にあたる木の鳥居。参道入り口(勢溜)にある為、勢溜の大鳥居ともいわれています。ここから先は一直線に拝殿まで下り坂の参道が続いています。なお鳥居は木の鳥居より500mほど南にある県道161号線宇迦橋のたもとにも建てられている為、この木の鳥居は二の鳥居となります。

出雲大社 木の鳥居




鉄の鳥居と参道

出雲大社鉄の鳥居と参道 出雲大社三の鳥居にあたる鉄の鳥居。参道のほぼ中間点に位置し、鉄の鳥居から先の参道は松並木によって3つに分割されています。基本的に真ん中の参道は神様が通るところなので、私たち人間は通行を控えるべきなのですが、知ってか知らずか真ん中の参道を歩いている人も結構見かけます。なおこの松の参道は「日本の名松百選」にも選ばれています。

銅の鳥居

 出雲大社四の鳥居にあたる銅の鳥居。青銅の鳥居としては日本最古のものといわれ毛利綱広公(毛利元就の孫)の寄進によるもの。この鳥居から先は拝殿や社殿が建ち並ぶまさに御神域ともされる区域になります。また鳥居をくぐって左側にはなでると子宝に恵まれるといわれる「神馬神牛像」があり、多くの人に触れられた為に頭の部分はピカピカになっています。なお銅の鳥居はさわると金運がアップすると言われており、よく見ると人の手の高さ辺りは多くの人が触れた為か色が変わっています。

出雲大社 銅の鳥居


初詣


 毎年60万人もの人で賑わう出雲大社の初詣。早い人は大晦日の昼間から参拝する人も見られ午後10時をすぎたあたりから混み始めます。その後は正月三が日が過ぎるまで混雑は続きます。なお大晦日は一畑鉄道で「初詣ミッドナイト電車」が運行しています。


遷宮


 21世紀になってよく耳にするようになった「遷宮(せんぐう)」。最近では日本を代表する古社である伊勢神宮、出雲大社と続けて遷宮が行われ、今後有名な所では京都の下鴨神社などで予定されています。ではこの遷宮とはいったいどういう意味なのでしょうか?「宮」とはこの場合神社を意味しており、直訳すると「神社を遷す(移す)」という意味になります。これは宮大工が日本古来の技法をもって作った社でも、やはりある程度期間が経てば修理や改築が必要となりますし技術・技法の継承も必要です。ましてや神様が降り立つ神聖な社ですから決められた期間が経つと神様には仮のお社にお移りいただき新たに本殿拝殿を造り直すわけです。これを遷宮といい、決められた期間で定期的に修理、改修を行うことから「式年遷宮」と呼ばれています。ちなみに出雲大社では概ね60〜70年(ご本殿は1744年、1809年、1881年、1953年に修理・改修が行われています)で建て替えられてきましたが、期間にはばらつきがあり定められてないのでたんに「遷宮」と言われています。


出雲大社の参拝(観光)所要時間


 出雲大社の参拝路はバス停がある正門鳥居(二の鳥居)から拝殿まで一直線で、30分ほどで到着します。途中にある祠などを参拝してまわっても1時間少々あればほぼ全てを巡ることができます。


出雲のグルメ・祭り


グルメ

出雲蕎麦
出雲蕎麦 出雲から松江地方にかけて伝わる蕎麦で甘皮ごと挽いた色の濃いそば粉を平打ちにするところが多い。通常三段の椀子そばもしくは釜揚げで食べる。

ぜんざい
 出雲の地は「ぜんざい」発祥の地といわれ、その昔祭礼時に食べられていた「神在(じんざい)餅」がルーツとされています。 

祭り・イベント

大例祭
出雲大社 大例祭 毎年5月14日から16日の3日間に渡って行われる出雲大社の例祭。出雲大社の数あるぎょうじのなかではもっとも賑わいます。

神在祭
出雲大社 神在際 八百万の神々が集まる旧暦の10月に行われる出雲大社の神事。全国から集まった八百万の神々が様々なご縁を会議する様を表しています。 


出雲大社 おすすめの時期・ベストシーズン


 出雲大社がもっとも賑わうのが5月14日から16日の3日間に渡って行われる大例祭の時で、おおくの露天が軒を連ねまさにお祭り騒ぎの状態となります。また旧暦の10月は出雲の地に八百万の神々が集まる神在月と呼ばれ、神々の力が集まると言われています。もし願い事や目標成就を祈願したいのであれば旧暦の10月に訪れるとよいでしょう。より強いご利益を得ることができると言われています。


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