下鴨神社ってどんなところ?



地図で場所を確認する 下鴨神社は上賀茂神社から見て鴨川の下流に鎮座していることから「下鴨神社」と呼ばれていますが、正式には賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)といい、賀茂別雷神社(上賀茂神社)とともに古代の賀茂氏の氏神を祀る神社です。ご祭神は賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)と玉依媛命(たまよりひめのみこと)で国民国家の安寧と縁結びの御利益があると言われています。下鴨、上賀茂両神社は京都最古の寺社のひとつで平安時代に描かれた「源氏物語」では下鴨神社の例祭である葵祭の盛大で賑やかな様子が描写されています。また平安時代末期から鎌倉時代にかけて活躍した歌人「鴨長明」はここ下鴨神社の神職の子供です(注:神職には就いていません)。

境内マップ 下鴨神社公式HPより


拝観料・拝観時間


拝観料(社殿拝観料)
 一般 500円(特別拝観、社殿以外は無料)

拝観時間 6:30〜17:00(無休)

拝殿


下鴨神社の拝殿 下鴨神社の拝殿。創建の年は不明ですが、崇神天皇の時代(2〜3世紀頃と推測されています)の紀元90年に瑞垣の修繕をしたという記録が残されています。また糺の森を中心とした境内周辺では弥生時代の集落跡や土器類が見つかっていることから紀元前の頃から人々が住み、信仰の対象となっていた可能性が示唆されています。


さざれ石


下鴨神社 さざれ石 日本の国家「君が代」にも歌われているさざれ石。途方もなく長い年月をかけて無数の小石が一つの岩石となってもの。君が代の「さざれ石の巌となりて」は「結束し協力しあい、団結して」という意味を持つ。

下鴨神社 参拝(観光)所要時間


 参道である糺の森は東京ドーム三個分の広さだが、参道の直線距離は500mほど。見所も賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)が祀られている西殿、玉依媛命(たまよりひめのみこと)が祀られている東殿、この他縁結びのご利益がある相生社とコンパクトにまとまっているので参拝時間はさほどかからず30分ほどあれば一通り巡ることができます。また糺の森を散策したり境内の茶屋で休憩したとしても所要時間は1時間30分程度となります。


源氏物語と下鴨神社


 源氏物語にも描かれている下鴨神社と上賀茂神社の例祭である葵祭。源氏物語では光源氏とは決して仲が良かったとはいえない正室の葵上が光源氏の子供を身籠もったことからお互いに打ち解けあいます。そして葵上は気晴らしに従者をつれ車で葵祭の見物にでかけるのですが、そこで偶然にもかつて光源氏と恋仲であった六条御息所の従者達と場所の取り合いとなり六条御息所の車は壊されてしまうのです。その後六条御息所は静かに暮らすことを望むのですが、自分の意とは反して心は生霊となり葵上や光源氏の愛人である夕顔を呪い殺し、自らの死後も光源氏を取り巻く女性達に災いをもたらしてゆくのです。下鴨神社及び上賀茂神社は華やかな例祭の陰で一人の女性が悪霊となるきっかけをつくり、その後の光源氏の生涯を左右する数々の重大な事件を引き起こしていくこととなる舞台となっているのです。


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下鴨神社おすすめの時期 ベストシーズン


 下鴨神社の境内に広がる糺の森。古代より変わらぬ姿を今に残すこの森はパワースポットの呼び名も高く、真夏の蒸し暑い京都盆地にあってこの地だけはどこかひんやりとした涼しさを感じます。そういう意味では真夏の蒸し暑い時期が下鴨神社を訪れる一番のベストシーズンなのかもしれません。なお年末年始を除き一年を通してもっとも下鴨神社の賑わう時期は下鴨、上賀茂両神社の例祭である葵祭が行われる5月15日となっています。



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