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摩周湖 旅行記「摩周湖の霧」


 布施明さんのヒット曲「霧の摩周湖」で一躍有名となった摩周湖。歌詞に歌われている霧は摩周湖を象徴する光景。通常湖に発生する霧は雲海となり湖を静かに覆い尽くすのですが、摩周湖ではこの静かな雲海の他に激しく躍動する霧もあります。この躍動する霧は、実ははるか南の釧路沖の海上で寒流と暖流がぶつかり発生した霧で、温かい空気をもとめ釧路湿原を北上し、袋地となっている摩周湖に流れ込んできたもの。外地から流れ込んだ霧は摩周湖内で激しく対流し摩周湖ならではの光景を見せてくれるのです。なお摩周湖は年間約100日以上も霧に包まれ特に6月〜7月かけては一日中湖がみれるのは月15日程度といわれています。
 
霧の摩周湖

霧に覆われた摩周湖。まるで海のように霧が波打っている。これは霧が遠く釧路方面から流れ込んできている為、激しく流動しているのです。


霧の摩周湖


霧の摩周湖。中央に見えるのはカムイシュ島(中島)でその奥に見えるのはカムイヌプリ(摩周岳)。摩周岳は登山が可能で、山頂から眺める摩周湖は絶景といわれているが登頂するにはかなりの熟練度が必要。なお霧が立ちこめた時、摩周湖の湖面は全く見えなくなる。
展望台から見た霧の摩周湖
摩周湖の全景

摩周湖の全景。摩周湖は火山活動によって形成されたカルデラ湖。この為、湖の岸辺は切り立った崖になっている箇所が多い。この地形の為、湖から発生したり遠くから流れてきた霧が行き場を失い摩周湖上に停滞するのです。
摩周湖の全景


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