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北海道 旅行記「松前」


 松前町は朝廷及び歴代幕府の支配が及ぶ最北の地として1300頃から歴史の表舞台に登場する町です。当時物の価値を計る指標であった米がほとんど育たず「石高ゼロの地」と呼ばれましたが、北前交易や、アイヌ、樺太、沿海州等との交易で栄え、長年にわたり松前を治めてきた蠣崎氏(江戸時代は松前氏に改名)は江戸時代には1万石格の大名となっています。江戸時代の後半になると、南下政策をとるロシアの侵攻に備えるため松前氏が独占していた利権が江戸幕府に移ったことや行政の中心地が天然の良港をもつ函館に移された事などを機に次第に衰退し、今では繁栄した当時の面影を残すのみとなっています。なお高級マグロで有名な大間町とは漁場をともにし、当然の事ながら日本一の本マグロはこの松前にも水揚げされています。

 
松前城

松前城は戦国大名の蠣崎氏(松前氏)が陣屋としていた所に1849年幕府の命により南侵するロシアの脅威に備えるため築城された最後の日本式城郭。海上から押し寄せる敵に対しての守りに重点がおかれており、戊申戦争時は土方歳三率いる旧幕府群に陸上から攻め込められあえなく落城した。現在は桜の名所となっている。
松前城
 松前城・松前城資料館
・開館期間:4月10日〜12月10日
・開館時間:9:00〜17:00(入館時間は16:30まで)
・入館料:大人360円、小・中学生240円、幼児無料
      ※15名以上で団体割引あり
・所在地:松前町字松城
松前藩屋敷 商家「近江屋」

松前藩屋敷は北前船やアイヌとの交易で栄えた松前藩の様子を再現したテーマパーク。商家の他に廻船問屋、奉行所などが再現され甲冑の着付け体験などもできる。



松前藩屋敷 商家「近江屋」
 松前藩屋敷
・開館期間:4月上旬〜10月末まで
・開館時間:9時〜17時(最終入館16:30)
・入館料:大人360円、小・中学生240円、幼児無料
      ※10名以上で団体割引あり
・所在地:松前町字西館68
日本庭園

蝦夷地とよばれてきた北海道でも松前周辺は700年前から歴史と文化が刻まれてきた所。町内の史跡では日本の美の象徴である日本式の庭園も見ることができる。

松前の日本庭園
津軽海峡

松前町の目の前に広がる津軽海峡。昔はここが日本最果ての地とされ、夢を求めて蝦夷地に渡る人、権力闘争から逃れてきた人、罪を犯した者など多くの人間が津軽海峡を渡り松前にやってきた。
松前町から見た津軽海峡
松前町は北海道一の桜の名所
 松前町随一の観光名所といえば真っ先に思い浮かべるのが松前城を含めた広大な公園「松前公園」です。この松前公園は、桜の名所100選にも選ばれているスポットで、桜の時期になると早咲きから遅咲きまで250種、1万本もの桜が約一ヵ月にわたり次々と開花していきます。気候的に北海道には桜の名所は少ないのですが、ここ松前町は本州では味わうことのできない魅力的な花見の名所があるのです。

桜の見頃:毎年5月初旬〜下旬(ソメイヨシノは例年では5月5日前後が見頃となっています)
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