蕪嶋神社



蕪嶋神社 蕪島の頂上に鎮座する蕪嶋神社は鎌倉時代に厳島神社を勧進したのが始まりとされ、港町八戸の漁の守り神「蕪嶋の弁天様」として昔から信仰を集めてきました。近年はこの神社でお受けする事ができる「かぶあがりひょうたん御守り」が「蕪にちなんで株や運があがる御利益がある」と評判を呼び東京の証券会社等からまとめて注文を受けるなど人気を集めています。また蕪嶋神社及び蕪島周辺は三陸海岸北の起点としても知られており、周囲には散策路が整備され周囲の景色を眺めることができるようになっています。

御祭神:市杵嶋姫命(イチキシマヒメミコト)
 市杵嶋姫命は、神代の時代に天照大神が須佐之男神と誓約を行った時に生まれた三神の女神、市杵嶋姫命・奥津島姫命・多岐津姫命の内の一神。後に仏教の弁才天と習合し同神とされています。市杵嶋姫命(弁財天)の御神像は、八っの肘の八臂で手にはそれぞれ弓・刀・斧・羅索・矢・杵・矛・宝珠を持っており財運・厄除け・知恵・音楽・諸芸・交通航海・産業振興・五穀豊饒・富貴の守護神として、また御神像の頭上には、鳥居と男神を頂く事から夫婦円満・縁結び・子授け・安産の神様として信仰を集めており、日本でもっとも信仰されている神様の一柱となっています。



拝殿


蕪嶋神社 拝殿 蕪嶋神社の拝殿。あちらこちらにウミネコが巣を作っています。さすがに人の往来がある参道に巣は見当たりませんが、一歩道をそれるとウミネコの巣だらけ。不用意に近づくとウミネコ達に足を突っつかれます。

蕪嶋神社 消失前 現在の拝殿は2015年に火災により焼失し再建されたもの。こちらの写真は昔の社殿で、ウミネコと共に八戸の海の守り神として信仰されてきました(魚が居るところを教えてくれるウミネコを弁財天の使いとして大切にしていたそうです)。

境内の光景


蕪嶋神社境内 蕪島の頂上にある蕪嶋神社境内の光景。春は蕪島が一番賑わう季節で、境内や島はウミネコ達に占拠されご覧のような光景となってしまいます。なお人が巣や雛に近づきすぎると親鳥にクチバシで突っつかれる事があるので注意して下さい。

ウミネコの巣箱 八戸市の蕪島神社の境内と境内に設置されたウミネコ用の巣箱。ウミネコは縄張り意識が強いので近隣のつがいとよく喧嘩をし、雛が命を落とす一番の原因となっています。木の枠は無用な争いを避けるのに非常に有効で、巣箱の中ではたくさんのウミネコが卵を暖めていました。

蕪嶋神社境内のウミネコ達 蕪嶋神社の手水舎の光景。手水舎もご覧のようにウミネコに占拠されてしまってます。この時期ウミネコ達はあちらこちらに巣を作っており、時にはビックリするような場所に巣を作っていることもあります。

ウミネコの巣 蕪嶋神社の境内。さすがに参道に巣は無いが、参道脇の土の上や草木の陰等あちらこちらに巣を作っています。ウミネコ達は人には一見無関心のように振る舞っていますが不用意に近づくと威嚇されます。

駐車場