日本のマチュピチュ
マチュ・ピチュとは世界遺産にも登録されている南米ペルーにあるインカ帝国の遺跡です。標高2,430mの山のうねにあり山裾からは見つけることができないことから「空中都市」とも呼ばれており、建造は15世紀の頃とされていますが、その目的は未だ持ってよく分かっていません。
この空中都市によく似た光景として近年知名度が一気にアップしたのが「天空の城」・「日本のマチュピチュ」とも称される
竹田城跡です。竹田城は標高こそ300m台と低いですが、年に何度か発生する
雲海に覆われた光景は「まさに天空に浮かぶ城」。マチュピチュそのものです。
この竹田城のブーム以降、日本のあちらこちらで「天空の城」、「日本のマチュピチュ」と呼ばれる遺構が紹介され世に知られるようになりました。
一般的に「天空の城」、「日本のマチュピチュ」共に決められた定義のようなものは無いのですが、共通する事柄として、小高い山の上に立つ城、もしくは城跡で、年に何度か雲海が発生し空に浮かぶお城のように見える。以上のことが挙げられます。
竹田城跡
別途「
竹田城」のページを参照。
越前大野城
福井県広い平野のど真ん中にポツンと浮かぶ小島のように佇む山城。現在の天守は昭和に再建されたものですが、雲海に浮かぶお城の光景は幻想的です。
所在地
福井県大野市城町3-109(資料館)
アクセス
JR越美北線、越前大野駅下車、徒歩約30分。登城口から山頂まで徒歩約15分。
北陸自動車道、福井ICから国道158号を東へ1時間。無料駐車場から山頂まで、徒歩約15分
備中松山城
現存する山城としては、全国でも一番高い場所にあり、現存天守閣が残っている国内12の城のひとつとしても知られています。天守へは駐車場から山道を20分ほど歩かなければなりませんが、天主閣からの眺望はまさに絶景です。ちなみに備中松山城の場合は天守閣が残っていることからまさに正真正銘の「天空の城」を見ることができます。
所在地
岡山県高梁市内山下1
アクセス
JR備中高梁駅から車で15分(駐車場)、その後徒歩で約20分
津和野城
津和野城は標高370メートルの山頂に築かれた山城。竹田城同様城の建造物は現在残されていませんが、石垣は中世時代のままのものが残され、国の史跡として、また市民の憩いの場として親しまれています。
所在地
鹿足郡津和野町後田
アクセス
JR山口線、津和野駅下車。鴎外旧宅・長野行きバスに乗り「森」で降車後、徒歩10分でリフトのりばに到着します。
郡上八幡城
1559年築城の山城で、天守は昭和初期に再建されたもの。別名を積翠城といい、作家の司馬遼太郎が「日本一美しい山城」と絶賛したといわれています。
所在地
岐阜県郡上市八幡町柳町一の平
アクセス
長良川鉄道、郡上八幡駅下車、まめバスまたは岐阜バス「城下町プラザ」降車、徒歩18分、郡上八幡ICより約5分で城下町プラザへ、そこから約5分で城へ